世界三大仏教遺跡の中でも人気No.1のアンコールワットへいざ

世界三大仏教遺跡の中でも人気No.1のアンコールワットへいざ

更新日:2014/07/22 14:14

カンボジアのジャングルで19世紀後半に発見されたアンコール遺跡群は現在のカンボジア王国の淵源となっ たクメール王朝(9〜15世紀)の首都の跡。その中でも国旗にその姿が描かれているアンコールワットは、インドネシアのボロブドゥール、ミャンマーのバガンと共に世界三大仏教遺跡として有名です。最も印象的なのが西塔門を抜けて、聖池に写る中央祠堂の姿。その圧倒的な存在感をあなたの目で確かめてみませんか?

西参道入口から臨む、濠の向こうに広がる「天空の楽園」の姿

西参道入口から臨む、濠の向こうに広がる「天空の楽園」の姿
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12世紀前半、30年以上の歳月をかけてヒンドゥー教寺院として建立されたアンコールワット。東西1,500m、南北1,300mの濠に囲まれ、神の住む中央祠堂につながるメインゲートはこの西参道。幅約12m、長さ約200m、高さ約4mの石畳をゆっくり歩いていき、西塔門を入ってすぐの南側の壁面に注目!まるでギャラリーのように美しいデバターたちがあなたを迎えてくれます。デバターとは壁面に彫られた女性の像で、実在の女官や踊り子がモデルになっています。一体ごとに表情や動きが異なり、中には鏡を手にしていたり、歯を見せて笑うデバターなど他では見られないユニークなデバターの姿も!高さ4mのヴィシュヌ神像も見逃さないでくださいね。

西塔門を抜けたその先に見えたものこそ・・・!

西塔門の壁面のデバターギャラリーの感動は序章にすぎません。西塔門を抜けた先には近づくほどに塔の数が違って見える、5つの尖塔の姿が!
そう、カンボジアの国旗にもなっている、まさにあのアンコールワットの中心がドーンと目の前にその姿をあらわしてきます。
どこまでが3つで、どこから5つに見えるのか?ゆっくりじっくり観察しながら歩いていってください。

西塔門を抜けたその先に見えたものこそ・・・!
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必見!逆さアンコールワット

アンコールとはサンスクリット語で「王都」、ワットはクメール語で「寺院」という意味。聖池の水面に映る逆さアンコールワットは絶景の撮影ポイント!
一生に一度は行ってみたい!行ってよかった!また行きたい!など、いろいろなランキングでトップにランキングされることもしばしば。
同じアジア圏で比較的短時間で旅行できること、時差がマイナス2時間と少ないことも人気の理由となっていますが、やはり最大の理由はまさに世界遺産というべき遺跡の素晴らしさ!
写真よりも実物はもっと素晴らしいですよ〜。

必見!逆さアンコールワット
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「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」、気分はすっかりタイムトラベラー

写真は第一回廊に入ってすぐ、十字回廊の沐浴の池の跡。
江戸時代にアンコールワットを訪れた日本人、森本右近太夫が落書きを残したことは有名ですが、その落書きはこのすぐ近くにあります。当時のアンコールワットはすでに廃墟と化しており、祇園精舎の跡という情報が流れていました。それを信じてやってきた人々も多く、彼もそのひとりだったようです。

平家物語の冒頭に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とありますが、今も昔も日本人の心をとらえる何かがアンコールワットにあるのかもしれません。
第一回廊、第二回廊、第三回廊、中央祠堂と、中央に近付くほどに神に近付くとされています。
近年、遺跡保護のために第三回廊へは入場制限(30分単位で入れ替え制、各回100名。入場制限とは別に毎月4〜5回ある仏教の日にはクローズドされるので事前に要チェック)がかかるようになりましたが、それだけの価値があるスポットです。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」、気分はすっかりタイムトラベラー
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アンコールワットのおススメタイムは早朝と午後から

西向きに建つアンコールワット。写真を撮影するのに逆光になるからと、午後からの観光が人気です。
そしてもうひとつの人気が朝日鑑賞。早朝から真っ暗な中、多くの人々がアンコールワットの後ろから日が昇る瞬間をみようと集まってきます。1年のうち夏至と冬至の2回だけアンコールワットの真ん中から太陽が昇ってくる(写真は11月中旬撮影のため、かなり南寄りとなっています)のですが、それをねらってわざわざその時期にアンコールワットを訪れる人も多いんですよ。

アンコールワットのおススメタイムは早朝と午後から
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最後に

諸外国との紛争、20年以上におよぶ内戦で、飢餓、虐殺などにより数百万人もの死者が出たとされるカンボジア。内戦終結からまだ20年しか経っていないカンボジア。今も内戦時代の弾痕がアンコールワットに限らずあちこちに・・・・。
一時は危機遺産リストにもあがったことが!
日本をはじめ、各国が修復保存活動に協力しているので、危機遺産リストからは脱することができましたが、入場制限がかかるところも近年増えてきています。そのうち・・・などと考えていたら後悔するかもしれませんよ。行って後悔することは絶対ありませんから!(笑)

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/11/16−2011/11/20 訪問

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