青森から秋田の日本海を走る人気の五能線に乗って、ローカル線の旅を楽しむ!

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青森から秋田の日本海を走る人気の五能線に乗って、ローカル線の旅を楽しむ!

青森から秋田の日本海を走る人気の五能線に乗って、ローカル線の旅を楽しむ!

更新日:2014/06/28 13:32

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師

乗ってみたいローカル線のランキングで常に上位に入る五能(ごのう)線。
人気の秘密は、全区間の約6割を風光明媚な日本海に沿ってのんびり走って行く事にあるのではないでしょうか?
雪の降りしきる冬の日本海も絵になりますが、真っ青な空のもと、透明度を増した夏の日本海も旅好きの貴方にお薦めです。
今回はそんな人気のローカル線の代表格、五能線についてご案内致します。

鰺ヶ沢(あじがさわ)駅に停車する普通列車

鰺ヶ沢(あじがさわ)駅に停車する普通列車

写真:大竹 進

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五能線は秋田県の東能代(ひがしのしろ)を起点に奥羽本線と別れて日本海沿いを北上、秋田県と青森県の県境となっている世界遺産の白神山地の西裾を周り、青森県にある川部(かわべ)駅で再び奥羽本線と合流する、全長147.2キロの路線です。
両端の駅を含め、全部で43の駅がありますが、下りの各駅停車で東能代から川部まで、全区間を乗り換え無しで行ける列車は、1日1本しかなく、上り列車に至っては1本もありません。

五能線は前述の通り、起点も終点も奥羽本線の駅のため、東能代から川部に行くだけであれば、奥羽本線で行けば2時間足らずで行けるところ、五能線では倍の4時間以上もかかります。
従って五能線のほとんどの列車は途中の主要駅である深浦または鰺ヶ沢発着となっています。
列車の運転間隔は2〜3時間に1本程度ですが、日中は7時間以上も空いている区間もありますから、途中下車しながら各駅停車の列車を乗り継いで行ってみようとお考えの方は、事前に列車の発着時間を充分確認してお出掛け下さい。

写真は鰺ヶ沢駅に停車している下り普通列車です。
下り列車は川部駅から奥羽本線に入り、全て弘前(ひろさき)駅まで運転されています。
五能線は全区間単線で、駅構内のみ列車すれ違いのために複線になっていて、架線が無い事からお判りの通り、全線非電化です。

列車編成は1両から3両程度で、基本は日本海の青と白神山地の山並みをイメージした白のツートンカラーですが、ローカル線らしく、朱色の車両が混ざった編成もありますから、その際はお好みの車両にお乗り下さい。

因みに写真の列車の車体に記載されている記号は、最初の1文字目が車両の種類を表し、「キ」は気動車(ディーゼルカー)、2文字目は車両の等級で、「ハ」は普通車という意味です。(グリーン車は「ロ」)
ディーゼルカーは大都市周辺にはあまり走っていませんから、たっぷり楽しみましょう。

快速列車「リゾートしらかみ」

快速列車「リゾートしらかみ」

写真:大竹 進

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今回ご紹介するのは、五能線のハイライト区間である鰺ヶ沢から深浦まで各駅停車の普通列車に乗車するルートですが、途中で人気の「リゾートしらかみ」とすれ違うこともあります。
この列車は鮮やかな色彩で窓も大きく、一見特急列車の様に見えますが、普通列車の一種である快速列車です。

この快速列車は秋田から弘前または青森までを1日3往復運行し、3種類の編成があります。
写真は白神山地の深い緑をイメージした「橅(ぶな)編成」です。
他に日本海の水平線をイメージした「濃い青色」と、十二湖の神秘的な青池の「明るい青色」という青を基調にした色彩の「青池編成」、そして白神山地に生息する「くまげら」と、五能線沿線の夕陽をイメージした「くまげら編成」があります。

なおこの快速列車は全車指定席ですので、事前に乗車券とは別に指定席券の購入が必要です。
指定席料金は閑散期が320円、それ以外のシーズンは520円掛かります。(2014年4月の消費税アップによりそれぞれ10円値上がりしました。)

また、この快速列車は通年運行の定期列車ではなく、オフシーズンは主に週末や休日のみの運行となりますので、運転日にご注意下さい。
どの編成の列車になるかは運行日により変わりますので、詳しくはJRのホームページや時刻表などをご参照ください。

千畳敷(せんじょうじき)海岸

千畳敷(せんじょうじき)海岸

写真:大竹 進

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五能線は青森県の鰺ヶ沢駅付近から秋田県の東八森(ひがしはちもり)駅付近まで、約80キロにわたって日本海に沿って走ります。
従って乗車する際は海側の席が眺めの良い席になる訳ですが、下り列車(東能代から川部方面行き)の場合は進行方向の左側、上り列車(川部から東能代方面行き)は右側が海側の席になります。
なお、上りの普通列車は全て奥羽本線の弘前駅始発となりますが、川部駅で折り返して五能線に入るため、進行方向が逆になりますので、弘前駅から乗車の方はご注意ください。(弘前駅で進行方向左側に着席すると、川部駅から反対方向に進行するので、海側の座席になります)

また「リゾートしらかみ」の普通車指定席は上り下りとも全てA席が海側、D席が山側のため、A席だけが早目に満席になることがありますから、この列車に乗車希望の方は座席位置を指定して購入されることをお薦めします。
またグループ向けには半個室でセミコンパートメントタイプのボックス座席がありますからご利用下さい。
ボックス座席の場合はA・D席が海側になり、B・C席が通路際になります。

写真は千畳敷駅付近からの千畳敷海岸の眺めです。
千畳敷と名付けられた景勝地は国内に数箇所ありますが、五能線から眺められるこの海岸は看板にもある通り「日本の水浴場(すいよくじょう)55選」及び「日本の夕陽百選」にも選ばれているものです。
千畳敷きの名の通り、岩棚が広大に続き、海水浴とキャンプのメッカでもあります。

行合崎(ゆきあいざき)海岸

行合崎(ゆきあいざき)海岸

写真:大竹 進

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深浦付近に広がる男性的で荒々しい行合崎海岸の眺めです。
五能線沿線でも特に風光明媚な場所で、ポスターなどにも使われている絶景ポイントです。

五能線は海岸線ギリギリを走るため、車窓からはこの様な海底の岩までがくっきりと見える透明度の高い海や、海に屹立する大小の岩が続く海岸が手に取る様に眺められ、沿線には所々に小さな漁港も見られます。
ずっと眺めていても飽きない光景が次々に現れる癒しの旅です。

深浦(ふかうら)駅

深浦(ふかうら)駅

写真:大竹 進

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鰺ヶ沢駅と並ぶ五能線の主要駅で、多くの列車が深浦駅始発または終点になっていて、「リゾートしらかみ」も全列車が停車します。

駅名標に描かれている船は、江戸時代から明治時代にかけて日本海を航行していた北前船(きたまえぶね)をイメージしたもので、風待ち港として賑わっていた北前船のふる里、深浦を象徴しています。

ホームから眺める日本海に、北前船が大きな帆に風をはらませて日本海を行く姿を思い浮かべてみるのも良いかも知れませんね。

おわりに

冬の日本海と聞くと、吹きすさぶ風に渦巻く荒波というイメージがあるかも知れませんが、夏の日本海は穏やかな日も多くあります。

そんなのどかな日本海沿岸を走る五能線。
さざ波が打ち寄せる砂浜があるかと思えば、奇岩怪石の連なる海岸が現れ、そこを過ぎると小さな漁港が姿を見せる、変化の多い車窓からの風景。

次々に移り変わるシーンを眺めながらのんびり走る五能線の旅は、日頃都会の喧騒と時間に追われてせわしなく過ごしている方には、最高の癒しの時間を与えてくれること間違いなしです。

沿線にある世界遺産の白神山地や十二湖などを組み合わせ、乗って良かったと思える五能線の旅に、あなたも行ってみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/21 訪問

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