写真:吉川 なお
地図を見る小籠包は中華料理の点心の一種で、豚のひき肉と鶏肉や豚足などを煮込んで冷やしたゼリー状の煮こごりを、薄い小麦粉の皮に包んだ後でせいろ蒸しした包子のことです。蒸された熱で煮こごりが溶けて肉汁となり、それがジューシーな熱々スープとなって口の中に広がるのです。
つけだれの黄金比率は醤油1:黒酢3。小籠包の上部を上手につまんでつけだれの皿に乗せ、ほどよくからめてレンゲの上に。これに針ショウガを少し乗せ、スープをこぼさないように食べるのがコツです。
いきなり口の中に入れると火傷してしまうこともあるのでご注意を。冷めてしまう前に裏返しておくと、布にくっつかず、スープ流出を防げます。
カニミソ入りの蟹黄小籠包や、ヘチマとエビ入りの絲瓜蝦仁湯包も人気です。
それでは、高いレベルでしのぎを削る数ある名店をご紹介しましょう!
写真:吉川 なお
地図を見る「鼎泰豊」はニューヨークタイムズによって世界10大レストランのひとつに選ばれ、台湾の小籠包を世界に知らしめたパイオニア店です。週末には1万個は売れるという小籠包は、ひとつひとつ丁寧に包まれ、蒸し時間をパソコンで管理して、一番美味しい状態で運ばれてきます。
湯気が立ち上がるせいろの中に並ぶ小籠包には素材の旨さがギュッと閉じ込められていて、これぞ名店の味、すべての人の胃袋を満足させます。
てきぱきとしたきめ細かい接客サービスも世界に誇る鼎泰豊ならでは。
現在、台北市内には4店舗ありますが、食事の時間帯はいつも行列ができるので、少し時間をずらして訪れるた方がいいでしょう。日本語も通じます。
写真:吉川 なお
地図を見る「鼎泰豊」で修行していた兄弟3人が独立して、敦化北路に「京鼎小館」を、さらに長春路に2号店「京鼎樓」を開きました。看板の小籠包は全て当日仕入れた新鮮な豚肉を使い、食材に厳しい品質基準を設けています。
烏龍茶小籠包はテレビの取材で「台湾茶と小籠包をミックスした名物メニューを」とリクエストされて創られたもの。皮に緑茶粉が、具に烏龍茶粉が練り込まれ、ジュワッとお茶色の肉汁が出てきます。
蝦仁炒飯(エビチャーハン)と具だくさんの酸辣湯もお薦めです。日本語のメニューもあり、庶民的な雰囲気にあふれた穴場の名店です。
写真:吉川 なお
地図を見る「點水樓」は台北市内に3店舗構える浙江料理のレストランで、台湾版ミシュランと呼ばれる「台湾レストラン評価」で五つ星を獲得しました。店内には中国から取り寄せた古典風インテリアが置かれ、優雅な雰囲気が漂っています。
2013年度の台湾のネット人気投票で一位に選ばれた小籠包の餡にはワンランク上の黒毛豚が使用され、老雌鶏と豚皮を6〜7時間煮込んで作られた煮こごりが絶妙なスープとなって旨さを醸しだしています。トリュフが入った「松露小籠包」もあります。
1階のオープンカウンターで間近に見られる職人の妙技に目が釘付けになります。
写真:吉川 なお
地図を見る「濟南鮮湯包」は2007年に開店した家族経営の小さな店が、あっという間に繁盛店になり、今やその人気は不動のものとなっています。
「作り置きをしない」ことが店の基本方針で、鮮度が落ちないように注文を聞いてから餡を皮に包むので、運ばれてくるまで少し時間がかかりますが、できたて感は特筆もの。待った分おいしさは倍増します。
看板の圓籠鮮湯包は中身が透けて見えるほどの極薄の皮ですが、モチモチ感があり、スープもたっぷり入っています。
身がごろごろ入ったヘチマとエビ入りの絲瓜蝦仁湯包や魩仔魚炒飯(シラスチャーハン)、パリパリの羽根つき餃子の脆皮煎鍋貼もお薦めです。
熟練の料理人が作る小籠包は皮のひだが均等になびき、ひとつひとつがまさに職人技。薄皮の舌触りと豚肉の旨みとあふれ出る濃厚なスープが奏でるハーモニーは、食べた人みんなを幸せな気分にさせます。
台北はクオリティの高い小籠包をリーズナブルな価格でたらふく食べられるパラダイス。
さあ、あなたもいろいろなお店で小籠包を食べ比べてみませんか。
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(2024/4/19更新)
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