美しい紅葉とライトアップも!奈良「談山神社」もみじ祭り

美しい紅葉とライトアップも!奈良「談山神社」もみじ祭り

更新日:2024/10/15 12:30

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
奈良県桜井市多武峰(とうのみね)にある談山神社は、奈良県屈指の紅葉の名所として知られ、毎年、多くの観光客で賑わいます。また紅葉の時期には幻想的な夜間ライトアップも行われます。大化の改新発祥の地、談山神社で約3000本もの楓(カエデ)や銀杏(イチョウ)が織り成す赤と黄色のコントラストを楽しんでみませんか?

奈良県随一の紅葉の名所として知られる「談山神社」とは

奈良県随一の紅葉の名所として知られる「談山神社」とは

写真:モノホシ ダン

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奈良県随一の紅葉の名所として知られる「談山神社」は、大化の改新の立役者、中臣鎌足(のちの藤原鎌足)を祀る神社です。神社の名は、鎌足が中大兄皇子(のちの天智天皇)と蘇我氏打倒を話し合った本殿裏山の談い山(かたらいやま)に由来します。

写真は、紅葉に包まれた談山神社。見えている塔は談山神社のシンボル「十三重塔(重要文化財)」。なお、談山神社の紅葉の見頃は例年11月中旬〜12月上旬です。

奈良県随一の紅葉の名所として知られる「談山神社」とは

写真:モノホシ ダン

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談山神社の有名な撮影スポットが、神廟拝所前の「蹴鞠(けまり)の庭」です。ここからは「神廟拝所」と「十三重塔」および「権殿」を1枚の写真にうまく収めることができます。

この庭では、神社の年中行事として、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に古式ゆかしく「蹴鞠祭」が行われます。中臣鎌足と中大兄皇子が、飛鳥法興寺の蹴鞠会(けまりえ)で初めて出会った故事にちなんだものです。

奈良県随一の紅葉の名所として知られる「談山神社」とは

写真:モノホシ ダン

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談山神社の発祥は、中臣鎌足の死後、長男で僧の定慧(じょうえ)が父の鎌足の供養のため、十三重塔を造立したのが始まりです。写真の「神廟拝所」内には御簾が掛けられた中臣鎌足の木造が祀られています。

ちなみに中臣鎌足は死の間際に、みずから病床を見舞った天智天皇から藤原の姓を賜り、のちに隆盛を極めた藤原氏の始祖となっています。

談山神社のランドマーク「十三重塔」の季節ごとの美しさ

談山神社のランドマーク「十三重塔」の季節ごとの美しさ

写真:モノホシ ダン

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談山神社のランドマーク、高さ17mの「十三重塔」は、678年(天武天皇7年)に建立された塔婆です。木造十三重塔としては世界唯一の貴重な建造物で、現在の塔は、室町時代の1532年(享禄5年)に再建されたものです。

談山神社のランドマーク「十三重塔」の季節ごとの美しさ

写真:モノホシ ダン

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なお十三重塔は、春は桜、夏は新緑、秋には紅葉、そして冬には雪化粧と季節ごとの美しさも魅力です。

談山神社のランドマーク「十三重塔」の季節ごとの美しさ

写真:モノホシ ダン

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談山神社の本殿の前には「楼門」があります。この門は拝殿の門となっていて、拝殿・東西透廊とともに1520年(永正17年)の建立で重要文化財。

楼門をくぐると左手には本殿があり、正面には本殿を囲むように折れ曲がる東西透廊、そして右手には拝殿があります。

日光東照宮のモデルとなり“関西の日光”とも呼ばれる

日光東照宮のモデルとなり“関西の日光”とも呼ばれる

写真:モノホシ ダン

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藤原鎌足をお祀りする「本殿」は、朱塗りで極彩色の装飾が施された三間社春日造の豪華な造り。現在の建物は、1850年(嘉永3年)に造替されたもので、東西透廊で本殿を囲った形式は、日光東照宮のモデルとなり“関西の日光”とも呼ばれています。

日光東照宮のモデルとなり“関西の日光”とも呼ばれる

写真:モノホシ ダン

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拝殿回廊には、吊燈籠がめぐらされています。吊燈籠は、談山神社の社紋の上り藤(のぼりふじ)や藤原鎌足の鎌をモチーフにしたものなど、一つひとつの意匠が違います。紅葉を背景にした吊燈籠の眺めはとてもフォトジェニックです

日光東照宮のモデルとなり“関西の日光”とも呼ばれる

写真:モノホシ ダン

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ほかに、美しいドウダンツツジの紅葉で知られているのが、西入山入口付近にある「祓戸社」です。ここには、穢れを祓い給う神様である祓戸大神が祀られています。

祓戸社には、厄除割符(初穂料300円)があり、「厄」と書かれたお札の真ん中を割って厄除け祈願ができます。紅葉の観賞とともに、厄年の方もそうでない方も開運祈願をしましょう。

幻想空間を満喫できる「紅葉ライトアップ」もおすすめ

幻想空間を満喫できる「紅葉ライトアップ」もおすすめ

写真:モノホシ ダン

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談山神社では、紅葉のシーズンに境内のライトアップも行われています。写真は、拝殿の吊燈籠。ライトアップされた紅葉をバックにシルエットが浮かび上がる姿が印象的です。

幻想空間を満喫できる「紅葉ライトアップ」もおすすめ

写真:モノホシ ダン

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ライトアップにより闇夜に浮かぶ本殿は、昼間よりさらに荘厳さを増します。

幻想空間を満喫できる「紅葉ライトアップ」もおすすめ

写真:モノホシ ダン

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日中は参拝客でごった返す拝殿内も、ライトアップの時間帯は意外と参拝客が少なくゆっくりと紅葉狩りを楽しめます。

拝殿の扉越しに見るモミジは、建物がフレームとなり、まさに壮大な屏風絵アートのような美しさです。

この世のものとは思えない美しさ!十三重塔のライトアップ

この世のものとは思えない美しさ!十三重塔のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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ライトアップの素晴らしいところは、昼間とはまったく違った景色が楽しめることです。夜の本殿をお参りしたら、静寂に包まれた境内を散策してみましょう。

この世のものとは思えない美しさ!十三重塔のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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夜の境内で、とくにおすすめなのが十三重塔のライトアップ。なんとも妖艶な佇まいで、この世のものとは思えない美しさです。

この世のものとは思えない美しさ!十三重塔のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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さらに、夜の蹴鞠の庭は、まるで時間が止まったかのような深閑とした雰囲気に覆われ、観る者を遥か彼方の飛鳥時代へと誘うようです。秋の談山神社で、つかの間の幻想世界へと足を運んでみてはいかかでしょうか。

<談山神社 紅葉ライトアップの基本情報>
期間:2024年11月16日(土)〜12月1日(日)
拝観時間:日没〜20:30(最終受付は20:00)
拝観料:大人600円、小人300円(小学生)、小学生未満無料

奈良屈指の紅葉の名所「談山神社」で大和の秋を満喫しよう!

いかがでしたか。このように、大化の改新で知られる中臣鎌足公を御祭神とする談山神社は、奈良県屈指の紅葉の名所です。絵画のような美しさを誇る紅葉とライトアップで、大和路の秋を存分に満喫してください。

2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/25−2022/11/21 訪問

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