ケント州のドーバー海峡に面するホワイト・クリフ(White Cliffs of Dover)と混合されがちなのだが、同じチョークからなる海食崖でも、このスケールは他と比較にならず、訪ねる価値が十分にある。
緩やかな起伏の丘が、長年の浸食によって削り取られ絶壁となり、7つの大小の白壁が連なっているように見えることから、セブン・シスターズと呼ばれるようになった。その美しい景勝の地は、映画やテレビで撮影ロケーションとして利用されることも多く、「つぐない」(Atonement : 2007)や「ロビン・フット」(Robin Hood: Prince of Thieves : 1991)などにも登場している。
上記の写真はシーフォード・ヘッド・ゴルフ・クラブから海岸線にそって、崖を延々と登り、カックミア川近くまで行ったところで撮影している。(徒歩で1時間以上)
昨年末の驚異的な大雨も相まって海食がすすみ、崖の上に建っていた家が崩れたり、立ち入り注意区域も増えたりした。チョークはとてももろく、何度も崖が崩れ落ちる。しかし「自己の責任」とのことで、柵を設けることはしていない。
あたりには、上記の「崖っぷち注意」の看板が、1個か2個あるだけである。
柵を設けていないため、崖端ぎりぎりまで近づいて、崖下を見る観光客が後を絶たない。非常に危険なので、絶対にまねをしないでほしい。因みに、この写真は「ビーチー岬(Beachy Head)」というところから撮ったものである。
セブンシスターズは、海岸からでも、崖の上からでも、その目に映る景色は「素晴らしい」の一言である。天気で穏やかな日の海の碧、空の青、絶壁の白…そのコントラストは、まるで一枚の名画のようである。時間を忘れるくらいゆっくりと過ごして頂きたい。ビジターセンターやパブ、カフェなどはあるが、クリフサイド付近に公共のトイレや売店などは全くないので、軽食や水などは自分で用意する方が良いだろう。
ロンドンのヴィクトリア駅からは、電車にて約50分でブライトン駅(Brighton)に着く。セブン・シスターは、シーフォード(Seaford)とイーストボーン(Eastbourne)の間に位置している。ブライトン駅からは、イーストボーン行の「12」routeか、「13x」のバスを使ってカントリーパーク(Country Park)下車。ビーチー岬には「13x」を使う。乗車時間は1時間以上かかるが海岸線を走るので、バスの2階席から、その景色を存分に楽しんでみてほしい。因みに、車ではブライトンから40分程度の距離である。有料駐車場もあるが、両替機はないので、小銭を用意してほしい。
最寄りの施設・カントリーパークから海岸線を見ることはできない。そこから3miles(4.5Km)公共の小道(Footpath)を歩く必要がある。かなりの距離なので、出来ればハイキング用の装備、最低でも歩きやすい靴で行った方が良いだろう。
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