写真:Miyuki Sakai
地図を見る「えっ、これがオルタの作品!?」と驚くほど一見して一般的な住居ですが、これがオルタ1885年の最初の作品です。私達がよく知る建築とは違い、他の住居と変わらない3棟住居のようでありながら、ちょっとした窓の曲線使いや植物を用いた彫刻から、オルタの趣向や今後のアール・ヌーヴォーの前兆を感じさせるものとなっています。
写真:Miyuki Sakai
地図を見るよく見ると、彫刻部分にはオルタの名前と建築された年を確認することができます。
<基本情報>
住所:Twaalfkameren 49,51,53 9000 Gent
アクセス:ゲント駅からトラムと徒歩で15分程度
最初のアール・ヌーヴォー建築と言われる1893-94年「タッセル邸」の少し前に建築されたのが、こちらの「メゾン・オートリック/Maison Autrique」。シンプルかつ機能的でありながらも、すでに曲線や植物、鉄の装飾を用いた手法は、今後数々のアールヌーヴォー作品の誕生の予兆を感じさせます。
こちらは、「オルタ美術館/Musee Horta」ほど知られていませんが入館でき、ブリュッセル旧市街からのアクセスも簡単なスポット。オルタ美術館と併せてご覧いただきたい建築です。
<基本情報>
住所:Chau. de Haecht 266, 1030 Schaerbeek
電話番号:+32-2215-66-00
アクセス:ブリュッセル中央駅からトラムと徒歩で20分程度
「タッセル邸」をはじめ、オルタは多くのアール・ヌーヴォー作品を生み出していきますが、その中でも「メゾン・ソルベイ/Hotel Solvay」は最高傑作と言われています。ここは科学分野での富豪「アルマンソルベイ氏/Armand Solvay」がオルタに無制限の資金で建設を託した家で、大変贅沢な造りとなっています。
家具も全てオルタの設計となっており、華美過ぎず品のある天井照明や大きなステンドグラス、部屋に合わせたビリヤード台など全てにおいて実用も兼ね備えた、巨匠独自のセンスが光るものばかりです。
現在嬉しいことに、美術館として木曜と土曜のみ一般内部公開されています。ご興味ある方はこのオルタの傑作でもある世界遺産をゆっくりご覧ください。
<基本情報>
住所:Av. Louise 224, 1000 Bruxelles
電話番号:+32-2640-56-45
アクセス:ブリュッセル中央駅からトラムと徒歩で20分程度
写真:Miyuki Sakai
地図を見る意外にも皆さんがよく利用するブリュッセル中央駅も、実はオルタの晩年の作品です。
残念ながらオルタは、この完成を見ることなく亡くなってしまったのですが、周囲に溶け込む優しい曲線の外観や駅舎内の柔らかく包み込むような光が特徴的。また駅からオルタギャラリーを通って、人々が濡れることなく広場方面へ通れる地下道など、色んな思いが込められています。シンプルなようですが、デザインと利便性を併せ持った駅となっています。
写真:Miyuki Sakai
地図を見る一見、見逃しがちな建築ですが、細部にオルタらしさを発見できることでしょう。
<基本情報>
住所:Carr de l’Europe, 1000 Bruxelles
アクセス:ブリュッセル国際空港より列車で16分程
せっかくベルギーで街並みを楽しむのであれば、ぎゅッとターゲットを絞った楽しみ方も面白いのではないでしょうか。その他のオルタ作品やアール・ヌーヴォーも現地でぜひお楽しみください。
2023年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
Miyuki Sakai
一人旅歴30年、美容歴26年。現在は色んな国を旅した結果、2015年より自身が最も居心地がよいと感じたベルギー(ブリュッセル)に移住。主にベルギー国内や、ヨーロッパの旅を紹介しています。美容のお仕事や…
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