写真:月宮 うさ
地図を見る奥尻島の最南端・青苗地区。この場所は、北海道南西沖地震により壊滅的な被害を受けました。復興を成し遂げた現在は「徳洋記念緑地公園」として蘇り、緑豊かな憩いの場となっています。
そんな園内の一角、小高い丘の上に見える「時空翔」の文字。上には、北海道南西沖地震で犠牲になった方々の慰霊碑があります。ここは、復興までの思いを未来に伝える大切な場所。
奥尻島に来たならば階段を上り、どんな世界が広がっているのかを確かめに行きましょう!
黒御影石でつくられた石碑、北海道南西沖地震慰霊碑「時空翔」。その姿は心と海と翼を表現しており、足元の模様は波しぶきを表しています。正面から石碑を眺めると、そこに見えるのは震源地となった南西沖に広がる大海原。そして地震のあった7月12日には、くぼみの中へと沈む夕日を拝むことができます。
時空翔は慰霊碑としての役割だけではなく、島民が未来の奥尻を思う場所。訪れる旅人もまた復興・未来・自然など、それぞれの思いを感じることでしょう。
また、犠牲となった198名の名前が刻まれた壁、天皇陛下の御製碑(御製=天皇陛下の和歌)、奥尻島出身の詩人・麻生直子氏の詩が刻まれた石碑もあります。
写真:月宮 うさ
地図を見る小高い丘の上にある「時空翔」からは、復興を遂げた奥尻島青苗地区の今を眺めることができます。
北海道南西沖地震では、奥尻島を最大29mの津波が襲い、多くの大切なものが飲み込まれました。民家・旅館や飲食店が密集している地域では多くの火災も発生。特に被害が大きかった青苗地区では大津波の他に、船舶火災と建物火災も発生し、翌朝まで燃え続けたと記録されています。
悲しみと絶望の中から復興するまでの島民の思いを、ここから感じることができるでしょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る「奥尻島津波館」。ここは、全国から寄せられた復興支援への感謝と共に、災害の記憶と教訓を後世へと伝えてゆく役割を持った施設です。
映像ホールでは「災害の記憶」と題した、災害発生から復興までを綴ったドキュメント作品を公開。展示スペースでは、立体模型などを使ってわかりやすく、地震発生当時の様子・復興までの道程、地震のメカニズムについてを学ぶことができます。
また、島内の遺跡から発掘された出土品の展示など、歴史に関する展示もあります。特に、美しく大きな「ヒスイの勾玉」必見です!
写真:月宮 うさ
地図を見る北海道南西沖地震では死者・行方不明者合わせて、230名の尊い命が亡くなりました。その中の198名が奥尻島民です。当時の奥尻島は人口約4700人、約4%の命が一瞬で失われました。
そんな198名の犠牲者を慎むモニュメントが、奥尻島津波館の「198のひかり」です。少しの間、光の空間で亡くなられた方々に祈りをささげてみませんか?
日本では、数々の地震による大きな自然災害が発生しています。北海道南西沖地震もその中の1つ。私達のできることは、被災地を応援し、歴史を未来に伝えてゆくこと。
奥尻島へ来た時には、「時空翔」と「奥尻島津波館」を訪れ、歴史を未来に伝えるお手伝いをお願いいたします。
奥尻島は温泉もグルメも満喫できる、北海道の日本海に浮かぶ離島です。美味しいワイナリーもあり、お酒が好きな方にもオススメの島!自然いっぱいの景観の美しい島でもあります。
アクセスは函館空港から飛行機、もしくは対岸の江差町・せたな町からフェリーに乗りましょう。
夏は名産品のアワビも美味しい季節♪奥尻島へ観光に行きましょう!
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(2024/12/13更新)
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