九谷セラミック・ラボラトリーは、新国立競技場を手がけた世界的な建築家・隈研吾氏が設計に携わった施設です。隈研吾氏といえば自然と調和した設計が特徴。ここセラボ九谷も、県内産のスギ材や、小松市花坂地区で発見された陶石(花坂陶石)が使われ、屋上緑化も相まって周辺の田園風景と一体化するデザインが楽しめます。
写真:東郷 カオル
地図を見る九谷焼の主な原料は、さきほど少し触れたこの地で採取される花坂陶石です。金沢駅などでお土産として販売されている九谷焼を目にすることはあっても、九谷焼がどのように作られるかをご存じの方は少ないのではないでしょうか。
セラボ九谷の中には製土工場があり、陶石からの土作りの工程をガラス越しに見学できるようになっています。花坂陶石の粉砕から陶土が完成するまでを間近で見られるのは貴重な体験。わかりやすい説明パネルと工程に沿った実物が展示されているので、特別な知識がなくても楽しめます。
写真:東郷 カオル
地図を見るガラス張りの工場の前はギャラリースペースになっていて、常設展示や若手作家たちによる期間限定の展示も開催されます。
購入することもできるので、ぜひお気に入りの九谷焼を探してみてください。お土産ショップには並んでいないような新しい視点の九谷焼に出会える可能性大です。また、現代作家の作品を購入することは、伝統工芸を未来に繋ぐ間接的なサポートにもなります。
タイミングが良ければ、若手作家の育成を目的に作られたレンタル工房で作陶の様子を目にすることができるかもしれません。
写真:東郷 カオル
地図を見る施設には30人規模で利用可能な体験工房が併設されているので、せっかくなら自分だけの九谷焼を作ってみるのもおすすめ。手びねりや電動ろくろでの作陶、絵付け体験などができ、湯のみやぐい呑、お皿など、自分だけのオリジナル九谷焼が作れます。
写真:東郷 カオル
地図を見る絵付けでは、赤・黄・紺青・青(緑)・紫の五色の“九谷五彩”を用います。あらかじめ絵が描かれているものに色を置いていく作業なので、絵に自信がない方や初心者でも楽しく取り組むことができます。
鮮やかな色彩が特徴の九谷焼。「ちょっと派手かな?」と感じるくらいの色使いがちょうどいいかもしれません。
写真:東郷 カオル
地図を見る絵心のある人なら一から自分で絵を描くのも楽しいでしょう。作業中はスタッフが横で指導してくれるので、疑問点や仕上がりイメージについて相談があればすぐにアドバイスを受けることができます。
写真:東郷 カオル
地図を見る絵付けの作品なら、一か月ほどで郵送されます。作業を終えた瞬間は自分だけの九谷焼に感動しますが、送られてきた作品はまた風合いが違って2度目の感動。旅を終えてしばらくしてから、追いかけるように旅の楽しさが再び訪れるのは、自分への素敵なプレゼントですね。
各種体験は公式HPから予約できるので、旅行の予定が決まれば一緒に予約してしまいましょう。
住所:石川県小松市若杉町ア91番地
電話番号:0761-48-4235
アクセス:小松駅から車で約10分
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
東郷 カオル
国内外のラグジュアリーホテルを中心に、オトナ女子のおひとりさま旅、女子旅を提案。"癒し系"ではなく、私自身の"癒されたい系"の目線から、忙しく毎日をがんばる女性…
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(2025/2/11更新)
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