お花見遊覧船も!和歌山・春爛漫の「和歌山城公園桜まつり」

お花見遊覧船も!和歌山・春爛漫の「和歌山城公園桜まつり」

更新日:2025/03/21 14:26

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
和歌山県和歌山市にある和歌山城は、春になるとソメイヨシノを中心に約600本の桜が咲き誇り、大勢の花見客で賑わいます。また毎年、3月下旬から4月上旬にかけて開かれる桜まつり期間中は、和歌山城の内堀でお花見遊覧船も運航されます。春爛漫の「和歌山城公園桜まつり」で、お花見遊覧船と桜色に染まる白亜の天守閣の眺望を楽しんでみませんか?

和歌山城の内堀を巡る「お花見遊覧船」とは

和歌山城の内堀を巡る「お花見遊覧船」とは

写真:モノホシ ダン

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和歌山城は、豊臣秀吉の命を受けた弟の秀長が、1585年(天正13年)に築城した城です。1619年(元和5年)に徳川頼宜が入城したのち、明治維新まで紀州徳川家の居城となりました。現在の天守閣は、戦災で焼失したあと、1958年(昭和33年)に市民の浄財で復元されたものです。

桜まつり期間中には、和歌山城の内堀を巡る「お花見遊覧船」が毎日運航されています。乗船時間は約20分。一の橋東側乗船場から御橋廊下をくぐって西之丸庭園まで周遊するコースです。

和歌山城の内堀を巡る「お花見遊覧船」とは

写真:モノホシ ダン

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お花見遊覧船は、7名定員で、船底がこすれないように底が平らな川下り用の木造船を使用しています。これは、城のお堀が戦後に市民の安全を考えた改良工事により、水深が約120cmしかないためです。

一の橋乗船場を出港した遊覧船は、最初に東堀の岡口門に向かいます。岡口門は、空襲でも焼けずに残った旧藩時代の数少ない遺構で、1957年(昭和32年)に重要文化財に指定されています。

和歌山城の内堀を巡る「お花見遊覧船」とは

写真:モノホシ ダン

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続いて船は大手門に通じる一の橋を通過します。一の橋付近では鯉の大群がいて、船からも間近に見ることができます。

遊覧船から眺める「御橋廊下」と「天守閣」の絶景

遊覧船から眺める「御橋廊下」と「天守閣」の絶景

写真:モノホシ ダン

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遊覧船の一番の見どころが、御橋廊下と天守閣の景色です。御橋廊下(おはしろうか)とは、藩主の憩いの場である西の丸と生活の場である二の丸大奥とをつなぐ廊下橋。

藩主の動きを察知されないために壁が設けられています。斜めに架かっているのは、両岸の高低差のためで、誰でも通行することができるのでぜひ渡ってみましょう。

遊覧船から眺める「御橋廊下」と「天守閣」の絶景

写真:モノホシ ダン

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御橋廊下をくぐり抜けると西之丸庭園です。紅葉の名所で、紅葉渓庭園とも呼ばれ、国の名勝に指定されています。堀の中に浮かぶ鳶魚閣(えんぎょかく)は、藩主が釣りやお昼寝を楽しむための別荘です。

室内は四畳半の畳敷で、堀に面している窓は漆喰壁ではなく障子張りの火打窓(かとうまど)です。

遊覧船から眺める「御橋廊下」と「天守閣」の絶景

写真:モノホシ ダン

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和歌山城の石垣にもほかの城と同じく多くの刻印が見られます。そのほとんどは、浅野家が城主だった時代(1600〜1619)のものです。これは、浅野家の家臣が主家の城普請に協力した証に刻んだと見られています。

このようにお花見遊覧船は、和歌山城の魅力をいつもとは違ったアングルから堪能できます。春の和歌山城を訪れたらぜひ一度、乗船してみてはいかがでしょうか。

<お花見遊覧船の基本情報>
住所:和歌山県和歌山市一番丁
電話番号:073-456-6606
運航期間:3月下旬〜12月上旬(お花見と紅葉シーズン以外は、土曜・日曜・祝日)
営業時間:10:00〜16:00
乗船料:大人(中学生以上)1000円 子供(小学生)500円
アクセス:和歌山城一の橋から約200m

和歌山城は写真映えする“フォトジェニックな城”

和歌山城は写真映えする“フォトジェニックな城”

写真:モノホシ ダン

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桜と和歌山城天守閣のベストスポットが本丸御殿跡です。本丸御殿は、浅野家が城主だった時に建てられましたが、地形的に手狭なためほとんど利用されることがなく、明治時代の廃藩置県により解体されました。

ここからは咲き誇る桜と、空にそびえる白亜の天守閣の眺めが見事です。

和歌山城は写真映えする“フォトジェニックな城”

写真:モノホシ ダン

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天守台の石垣は、築城時に積まれた和歌山城の石垣のなかでももっとも古い石垣です。結晶片岩(けっしょうへんがん)による野面積みで、各所に石仏や石塔などを用いた転用石がみられるのが特徴です。

和歌山城は写真映えする“フォトジェニックな城”

写真:モノホシ ダン

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なお和歌山城は、NHKで放送された第7弾「日本最強の城スペシャル」(2021年1月3日放送)で、写真映えする“フォトジェニックな城”に選ばれました。写真は、その天守閣前の撮影ポイントです。

天守閣から市街地の大パノラマを楽しもう

天守閣から市街地の大パノラマを楽しもう

写真:モノホシ ダン

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和歌山城の御城印は、通常版と限定版の2種類が販売されています。写真は、毎年桜シーズンに限定販売される、さくらが描かれた御城印。

墨書きされている南海之鎮(なんかいのしずめ)とは、紀州徳川家伝来の「南海之鎮」と刻まれた金の印のことで、紀州徳川家は西日本を監視する役割を担っていました。

天守閣から市街地の大パノラマを楽しもう

写真:モノホシ ダン

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天守閣の入口には、「紀州藩大名駕籠」と「御駕籠之者衣装」、その後ろには「紀州藩参勤交代行列図巻」の複製が展示されています。駕籠は、将軍家のみが使うことのできる特別な意匠が施されています。

約3000人が動員された参勤交代は、和歌山から江戸まで約570kmの道のりで、移動におよそ15日間を要しました。片道の旅費は、1万5000両、今のお金に換算すると約6億円という大金でした。

天守閣から市街地の大パノラマを楽しもう

写真:モノホシ ダン

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虎伏山の頂上に位置する高さ約23mの天守閣からは、市街地を四方に見下ろす大パノラマが広がります。写真は、西方面の眺め。紀伊水道に流れ込む紀の川の様子が一望できます。

桜シーズンの和歌山城天守閣おすすめの撮影スポットは

桜シーズンの和歌山城天守閣おすすめの撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

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桜の時期の、和歌山城の撮影スポットでは、先にもご紹介した「岡口門」がイチ押し。現在の門は、1621年(元和7年)、徳川家が建造した二階建ての門です。

桜シーズンの和歌山城天守閣おすすめの撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

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二つ目は、道路を挟んだ和歌山市役所の最上階14階からの景色。天守群と2棟の櫓群が渡櫓によって連ねられた連立式と呼ばれる城の外観が良く分かります。

また市役所の14階には「十四階農園」と呼ばれるバイキング形式の食堂があり、目の前に広がる和歌山城の桜の絶景を眺めながらランチを楽しむことができます。

<FARM TO TABLE 十四階農園の基本情報>
住所:和歌山県和歌山市七番丁23番地 和歌山市役所14階
電話番号:073-435-1171
営業日:年末年始(12月29日から1月3日まで)を除く毎日
営業時間:平日 10:00〜15:00(ランチタイムは11:30〜13:30)
土曜日、日曜日、祝日 11:00〜14:00

桜シーズンの和歌山城天守閣おすすめの撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

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三つ目にご紹介するスポットは、岡公園からの天守閣。ここからは、桜の額縁に彩られたような天守閣を見ることができます。

このように春の和歌山城は、絶景スポットが目白押しです。2025年のお花見は「和歌山城公園桜まつり」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

<岡公園の基本情報>
住所:和歌山県和歌山市岡山丁3
アクセス:JR和歌山駅、南海和歌山市駅からバス停「公園前」下車すぐ

春爛漫の和歌山市で桜の名所を巡ろう!

いかがでしたか。春の和歌山市ではこのほか、紀三井寺、高津子山(たこずしやま)、大門川の桜並木などの名だたる桜の名所があります。

この機会にあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2022/04/06−2023/03/27 訪問

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