写真:Hiroko Oji
地図を見るチェコの南ボヘミア州最大の街チェスケー・ブジェヨヴィッツェは、プシェミスル・オタカル2世が1265年に、当時の有力貴族ヴィートコヴェツ家に対抗して建設した王立都市です。
ヴルタヴァ川とマルシェ川が合流する地の利を利用して、交通の要衝地として発展。やがて塩の取引や醸造業に加え、銀の集積所としても繁栄しました。その後、1618年に勃発した三十年戦争以来幾度となく戦渦に巻き込まれ、大火の発生によりほとんどの建物が焼失。19世紀に入って、ヨーロッパ初の馬車鉄道が敷設されたことを契機として復興しました。
この街の中心地ともなるのがプシェミスル・オタカル2世広場。1辺が133メートルの正方形をしており、ヨーロッパ最大の広場の一つと言われています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場を取り囲むのは、バロック様式とルネッサンス様式のアーケードを持つ、色彩豊かな美しい建物たち。中でも、ひときわ目を引くのが、南西端に面した3つの塔を持つ水色の市庁舎。1727年から1730年にかけて建設されたバロック様式の優雅な建物です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場の中央にあるのは、1721年から1726年にかけて制作された、立派な彫像が建つサムソンの噴水。聖書物語にあるサムソンがライオンと戦う様子を描いたチェコ最大級の噴水で、旧市街の南西を流れるブルタヴァ川から水を引いてきています。噴水の周りにはベンチが置かれ、市民や観光客の憩いの場になり、年末にはクリスマスマーケットの屋台が軒を並べます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るプシェミスル・オタカル2世広場の北東にあるのが「聖ミクラーシュ大聖堂」。チェスケ・ブジェヨヴィッツェ王都の教区教会として13世紀に街の創設と同時に設立されました。1518年〜1535年にかけて後期ゴシック様式で再建されたのですが、1641年の火災で焼け落ちてしまいました。その後バロック様式で再建され、1649年に完成したのが現在見られる姿です。
ファサード部分は1686年〜1688年に改築され、ニッチに収まっているのは、ヴァーツラフ、ニコラス、アウラティアヌスの聖人像です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る後方にはレンガ色の屋根を持つ、バロック様式で建てられた小さな礼拝堂が控えており、駅から歩いてくるとこちら側を最初に見ることになります。
1723年から1727年の間に建てられ、身廊の天井は「天使を持つ父なる神」のフレスコ画のあるアーチ型のドームになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る内部は3対の巨大な角柱で区切られた三身廊となっていて、白い壁にスタッコ装飾を施し、金色がちりばめられたバロック様式の装飾が美しい優美な空間となっています。
1791年にさかのぼる主祭壇には、1648年の聖ニコラスの大きな絵画が飾られています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る側祭壇においてもバロック様式の美しさは素晴らしく、祭壇画の「聖母マリアの被昇天」や天井のフレスコ画にも魅せられます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る金色の装飾が美しい説教壇やパイプオルガンも一見の価値がありますので、お見逃しなきように。
写真:Hiroko Oji
地図を見る聖ミクラーシュ大聖堂に寄り添うように建っているのが黒塔。地上46メートルの高さにあるギャラリーからは美しいチェスケ・ブジェヨヴィッツェの街を一望できます。特にプシェミスル・オタカル2世広場の広さが際立って見えますよ。
写真:Hiroko Oji
地図を見る塔の足元にあるこちらの入り口から狭くて急な木製の階段を上って行き、料金は最上階で支払います。
この黒塔にはたくさんの言い伝えが残されています。そのうちの一つは、塔の内部には6つの鐘があり、塔の管理人が追悼のための鐘を鳴らす任務を怠れば瘦せこけたお化けが出てきて、かわりに鐘の上に座って鳴らすというもの。しかもそのお化けが見えるのは子どもだけだというものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る黒塔と聖ミクラーシュ大聖堂の前に建っているのは、ヤン・ヴァレリアン・ジルシーク司教の像。この像は、地元の教育システムに対する彼のたゆまぬ努力への感謝を表す気持ちから建てられました。
住所:Kanovnicka,370 01 Ceske Budejpvice,
電話番号:+420-386-350-455(黒塔:+420-386-352-508)
開場時間:8:00〜17:00(黒塔は〜18:00)
休業日:(黒塔のみ)4・6・9・10月の月曜日と11〜3月
2023年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/15更新)
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