「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」で大洲城下町の魅力を発掘

「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」で大洲城下町の魅力を発掘

更新日:2023/07/24 16:20

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」は、愛媛県大洲の町にいくつもの宿泊施設が点在する分散型ホテル。大洲城を中心に広がる城下町をまるごと1つのホテルとして見立て、町に点在する複数の歴史ある建物を改修し宿泊施設として活用しています。それぞれの建物にそれぞれの歴史とストーリーがあり、何度宿泊しても新しい発見に出会えるのも魅力。大洲の町と歴史を存分に楽しめる滞在が叶います。

歴史ある建物がホテルに生まれ変わる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

歴史ある建物がホテルに生まれ変わる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

提供元:バリューマネジメント株式会社

https://www.ozucastle.com/

肱川沿いに広がる大洲はかつては製糸業や和紙づくりで栄え、「伊予の小京都」と呼ばれていました。忠実に木造復元された4層4階の天守を持つ大洲城をシンボルに、昔の面影を今に残す歴史ある町です。

どこか懐かしい雰囲気を漂わせる町並は、1991年に大ヒットした『東京ラブストーリー』のロケ地としても知られています。

歴史ある建物がホテルに生まれ変わる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

写真:東郷 カオル

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NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町では、時の流れの中で空き家になってしまった江戸時代から大正時代にかけての歴史ある建物を、宿泊棟として活用。次々と空き家が再生され、2023年7月現在では26棟31室が運営されています。

城下町に点在する昔の面影を残す風情ある建物が再びホテルとして新しい役目を担い、大洲の町の活性に役立っているというわけです。小さなカフェやショップも増えつつあり、生活者の暮らしを壊さず落ち着いた賑わいも創出する独自の町づくりが感じられます。

歴史ある建物がホテルに生まれ変わる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」

写真:東郷 カオル

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最初にフロント(OKI棟)でチェックインし、自分たちの宿泊棟に向かいます。町に慣れるまではちょっとした迷子になることがあるかもしれませんが、左右に古い建物が軒を連ね、歴史の隙間にすべりこんだような不思議な時間もまた魅力です。

それぞれの建物にそれぞれのストーリー

それぞれの建物にそれぞれのストーリー

写真:東郷 カオル

フロント棟から3分ほど離れた場所にある「ATU棟」の601号室は、大正期以前の建物をリノベーションしたお部屋。1階には水回りと坪庭、2回には通りを見渡せる窓がある広いベッドルームの他、書斎のようなリビングも。

それぞれの建物にそれぞれのストーリー

写真:東郷 カオル

宿泊棟は単に綺麗に改修するのではなく、もともと使われていた建物のストーリーを感じられるように手が入れられています。例えばこちらの「MUNE棟」には蔵をリノベーションした重厚で広々としたお部屋があります。1階に水回りがあり、2階にベッドとリビングが設けられていて、中心に鎮座する大きな柱に歴史を感じることができます。

それぞれの建物にそれぞれのストーリー

写真:東郷 カオル

「MUNE棟」には宿泊者が利用できるラウンジもあります。利用時間は8時から22時で、シャンパンやワイン、ビール、ウイスキー、日本酒などのアルコール類や、愛媛のみかんジュース、コーヒー、紅茶など約20種類のドリンクをフリーで楽しむことができます。

このラウンジは中庭に面しているので、お天気が良ければ中庭でドリンクを楽しむのもおすすめです。

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の特別な朝食

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の特別な朝食

写真:東郷 カオル

翌朝の朝食は、昭和初期に建てられた料亭をリノベーションした建物で提供。また1日3組限定で、舟で朝食を楽しむ「肱川遊覧朝食」もあります(要予約)。地元の恵みをふんだんに使った地産地消のお料理が、食べやすいお重スタイルで用意されます。

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の特別な朝食

写真:東郷 カオル

観光客のいない静かな川で、臥龍山荘や大洲城を眺めながら過ごす優雅な朝食時間。大洲の旅の特別な思い出として、いつまでも記憶に残ることでしょう。

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の特別な朝食

写真:東郷 カオル

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朝食の後は舟から見上げた臥龍山荘にもぜひ立ち寄ってみてください。この地は歴代藩主の遊勝地であったといわれています。現在の山荘は明治の貿易商・河内寅次郎氏が築いたもの。地元の大工や、茶道とかかわりの深い千家十職らの手による贅を尽くした建築技術がみどころのひとつです。

庭の奥には遊覧船から見上げた不老庵があります。崖からせり出すように建てられていて、中秋の名月には臥龍淵の水面に反射する月明かりが網代天井に射し込むように計算されているのだとか。

伝統的技術と近代的技術の融合「盤泉荘」

伝統的技術と近代的技術の融合「盤泉荘」

写真:東郷 カオル

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臥龍山荘から徒歩約5分の場所にある盤泉荘にも立ち寄ってみましょう。マニラで貿易会社を経営し財を成した松井國五郎氏の別荘だった場所です。当時の日本家屋には珍しく、バルコニーが備わった国際感覚を取り入れた日本建築で、建物内には栂(つが)や黒檀(こくたん)だけではなく南洋材も使われています。

「盤泉荘」の名は、裏山の岩盤から染み出した水を引き込んで生活用水として利用していたことから付けられたそうです。

伝統的技術と近代的技術の融合「盤泉荘」

写真:東郷 カオル

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NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の宿泊者は、こちらの盤泉荘のバルコニーのある2階座敷での朝食も可能。気になる方は、ホテル予約時に問い合わせてみましょう。

NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町で歴史に寄り添う滞在を楽しむ

大洲の町にある歴史的な建物は、ホテル以外にもショップやカフェとして活用されています。平日は定休日が重なることもあるので、宿泊だけではなくショップやカフェも楽しみたい場合は週末の宿泊がおすすめ。ラウンジやお部屋でのんびり過ごしたり臥龍山荘や盤泉荘をじっくりと楽しみたいなら、週末より平日のほうがゆっくりできそうです。

取材協力:NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町

2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/06/13−2023/06/14 訪問

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