阿蘇観光ではずせない 「草千里」でやりたいこと5選

阿蘇観光ではずせない 「草千里」でやりたいこと5選

更新日:2023/08/10 15:59

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
日本を代表する山の一つ「阿蘇」。この阿蘇観光の代表的な場所となっているのが「草千里(草千里ヶ浜)」です。周囲が128kmという巨大な阿蘇カルデラの中央にあるこの草原。ここも約3万年前は噴火を起こしていた火口でした。それを知れば、阿蘇でどれほど巨大な噴火が起こっていたかがわかります。

そんな草千里は、広い駐車場が整備され、食事や見学などで人々が憩える場所。さあ、阿蘇と草千里を楽しみましょう!

「阿蘇山」という山は無い?阿蘇五岳を遠望しよう

「阿蘇山」という山は無い?阿蘇五岳を遠望しよう

写真:万葉 りえ

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27万年前から噴火をはじめ、周囲128kmもの大きな外輪山を持つ阿蘇。東西は18km、南北には25kmもあり、世界最大級のカルデラ火山と言われています。カルデラとは火山が噴火してできた大きなくぼみのこと。そのカルデラの中央には現在も噴煙を上げ続けるご覧の中岳をはじめ、十数座の「中央火口丘」と呼ばれる山々がそびえます。

この阿蘇の山々が外国に知られたのは、富士山よりも先。西暦636年には外国(隋/ずい)の書物に“火をふく山”として記されているのです。

中岳では火口に近い場所まで見学できるようになっていますが、阿蘇の雄大さを実感できるのが、「烏帽子岳(えぼしだけ)」の中腹に広がる「草千里(くさせんり)」と言われているエリア。面積が78万5,000平方mもあるこの草原地帯は、阿蘇を代表する観光地です。

「阿蘇山」という山は無い?阿蘇五岳を遠望しよう

写真:万葉 りえ

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まずは烏帽子岳と対峙するように作られた展望台へ行ってみましょう。ここはご覧のように360度遮るものが無い大変見晴らしがよい場所。

噴煙が上がるほうへ目をやれば、中央火口。その後ろには阿蘇最高峰の「高岳(1592m)」。そして左側には「杵島岳(きしまだけ)」がそびえます。

さらに左へと行けば、ぐるっと取り囲んだ外輪山の唯一の切れ目である「立野火口瀬」の様子も見えてくるでしょう。空気が澄んでいる日は、この立野火口瀬の先に島原湾の先の雲仙普賢岳まで望めます。

「阿蘇山」という山は無い?阿蘇五岳を遠望しよう

写真:万葉 りえ

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こちらの写真では、右側が烏帽子岳、左で噴煙を上げているのが中岳、奥が高岳になります。それ以外に根子岳(ねこだけ)と杵島岳の5つが「阿蘇五岳」と言われている山々。単独で阿蘇山という山は無いのです。

この広々とした草千里の成り立ちも不思議に満ちています。上空から見ればここもカルデラのような形で直径は約1qもあります。そして中にある雨水がたまった2つの池は、どちらもかつて噴火をした火口の跡。ここは約3万年前にできた大きな火口の中に、さらに後からできた2つの火口が池として残っている地形です。

まずはこの景色から、阿蘇の雄大さを実感してみましょう。

<草千里展望台の基本情報>
住所:熊本県阿蘇市永草1662

「阿蘇火山博物館」で地球がもつ膨大なエネルギーを感じてみよう

「阿蘇火山博物館」で地球がもつ膨大なエネルギーを感じてみよう

写真:万葉 りえ

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この草千里や阿蘇の成り立ちについてもっと知ることができるのが「阿蘇火山博物館」です。所要時間は30〜40分ほど。常設展示では、阿蘇の火山の成り立ちや、地形や火山活動の様子などがわかりやすく説明されます。

また、阿蘇は活火山なので、風向きや噴火の状態によって火口周辺の立ち入り規制が敷かれることもある山。そんな場合でも火口壁に設置されたカメラによって、リアルタイムで火口の様子が観察できます。

火山が身近ではない国の人々にとっては、ここは火山の不思議さと地球の営みを実感できる珍しい施設。海外からの団体客も訪れています。

「阿蘇火山博物館」で地球がもつ膨大なエネルギーを感じてみよう

写真:万葉 りえ

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そしてこちらは、阿蘇火山博物館の1階に環境省が設置した阿蘇山上ビジターセンターです。オープンは2019年で、こちらでは火山はもちろん、動物や草花など自然の魅力も紹介しています。

「阿蘇火山博物館」で地球がもつ膨大なエネルギーを感じてみよう

写真:万葉 りえ

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このように映像と立体模型を合わせた解説なら、なおよくわかるでしょう。豊かな自然も魅力の阿蘇。それをイラストでもわかりやすく説明して、VR機器などもあります。観光客も多く利用している阿蘇山上ビジターセンターは、入場無料です。

<阿蘇火山博物館の基本情報>
住所:熊本県阿蘇市赤水1930-1
電話番号:0967-34-2111
開館時間:9:00〜17:00

3万年前の火口のあとを歩いてみよう

3万年前の火口のあとを歩いてみよう

写真:万葉 りえ

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阿蘇カルデラの外輪山ができたのは9万年前ですが、草千里に近い杵島岳は4000年前の噴火でできました。周辺を散策するトレッキングコースも用意されていて、ガイドツアーではコースによって1〜2時間で体験できるようになっています。

3万年前の火口のあとを歩いてみよう

写真:万葉 りえ

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そこまで本格的でなくてもよい方は散歩を楽しみましょう。

烏帽子岳にむかって見ると、左右に小高い部分があります。ここが約3万年前に噴火した際の小さな外輪山みたいなもの。そのあたりまでなら地形もなだらかで、足元では小さな季節の花が見られます。

<阿蘇火山博物館・フィールドツアーの基本情報>
住所:熊本県阿蘇市赤水1930-1
電話番号:0967-34-2111
※申し込みや料金については火山博ガイドセンターへ

馬の背からも草千里を楽しんでみよう

馬の背からも草千里を楽しんでみよう

写真:万葉 りえ

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この抜群のロケーションをさらに満喫できるのが乗馬での散策です。馬の背にまたがれば、視線は通常の2倍超え。

ここでは手引きしてもらえるので、初めての人や子供でも安心。3種類の距離が異なるコースから選べるようになっています。

馬の背からも草千里を楽しんでみよう

写真:万葉 りえ

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さて、火口跡に雨水がたまったという二つの池の間、草千里の真ん中あたりには少し盛り上がっている部分があります。ここは駒立山と呼ばれる小山で、溶岩ドームの跡。しかもこの山の片側は、今は池になっている火口が噴火した際に吹き飛ばされて、斜面が急になっています。

この草千里の中だけでも、このように幾つもの火山活動の跡がぎゅっと詰まっています。馬の乗り場は駐車場からすぐです。駒立山近くまで馬でぽくぽくと行ってみましょう。

<阿蘇草千里乗馬クラブの基本情報>
住所:熊本県阿蘇郡阿蘇市赤水1929
電話番号:0967-34-1765
利用可能期間:3月上旬〜11月末(9:00〜16:30)

乳製品に、和牛に…阿蘇の美味しいものを食べておこう

乳製品に、和牛に…阿蘇の美味しいものを食べておこう

写真:万葉 りえ

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標高が高くて涼しい気候をいかし、乳牛も肉牛もいる阿蘇。広い草原で放牧されているので、地元産の乳製品はおすすめです。また、和牛・あか牛も要チェック。草千里では駐車場に沿って店が並んでいますが、レストランでは名物・あか牛丼が食べられます。

そしておやつにお勧めなのが、熊本県の「次世代に伝えたい味」とされている「いきなり団子」です。これは、サツマイモと小豆餡を、小麦粉などで作った生地で包んで蒸した素朴なお菓子。阿蘇山周辺では火山灰の影響でサツマイモの栽培が盛んです。そのサツマイモの収穫の季節に、農作業の合間に食べるおやつとして昔からよくつくられていました。

この「いきなり」という名称。「手早く」とか「すぐに」ということを熊本弁で「いきなり」と言うことに由来するという説や、サツマイモをいきなり包んで蒸すからだという説などがあります。いずれにせよ一般家庭で作られ続けてきた郷土料理。おなかがいっぱいでも、出来立て、蒸したてをぜひどうぞ!

<草千里グリーンパークの基本情報>
住所:熊本県阿蘇市永草2391-15

乳製品に、和牛に…阿蘇の美味しいものを食べておこう

写真:万葉 りえ

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あの植物学者・牧野富太郎氏が発見し命名したミヤマキリシマは、5月下旬から6月にかけて花を開きます。九州の火山地に生息するこの植物を博士が発見したのは、霧島への旅行だったとか。他にも山桜のピンクに、草の緑、雪の草原、と季節によって阿蘇の色も変わります。

そしてこちらは初めに紹介した展望台からも見られる米塚です。古墳と思われたかもしれませんが、こんな丸い形ながら立派な火山。底部の直径は380mで、頂上には80mの火口跡もあります。

地球の太古の活動が不思議な景色をいくつも創り、熊本の美味しいものも揃っている、阿蘇・草千里。火の国熊本に行くなら、ここは絶対訪れるべき場所です。

阿蘇・草千里(草千里ヶ浜)の基本情報

住所:熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
アクセス:阿蘇熊本空港から約46q
駐車場:200台
問い合わせ先:阿蘇インフォメーションセンター(0967-34-1600)

※火口付近を観光予定の方は、事前に阿蘇火山防災会議協議会のHPもあわせてご確認ください

2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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