マザー・テレサ教会も!コソボ共和国の首都プリシュティナを歩く

マザー・テレサ教会も!コソボ共和国の首都プリシュティナを歩く

更新日:2023/08/31 10:34

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家
ヨーロッパで最も新しい国コソボ共和国の首都プリシュティナは新旧の建物やモニュメントが入り混じったとても印象的な都会です。モスクや聖堂・教会・英雄像・スポーツ施設・図書館などさまざまな意匠の建築物が林立しており、国をつくっていこうという息吹が感じられます。中でもマザー・テレサ教会は今後町のシンボルとなっていく建物ですので必見です。紛争も収まり観光地として発展して行く都を先取りして体験しましょう!

コソボの国父像からマザー・テレサ通りへ

コソボの国父像からマザー・テレサ通りへ

写真:菊池 模糊

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コソボ共和国は2008年に独立を宣言したヨーロッパで最も新しい国で、日本など113か国から承認されています。国民の92%がアルバニア系でその多くはイスラム教徒。国土面積は日本の岐阜県ほどの大きさで、人口約180万人うち三分の一が首都プリシュティナ近辺に居住しています。

首都プリシュティナはコソボ唯一の大都会で、大きなビルが林立し広大な広場もあり、さまざまな建物やモニュメントが入り混じったとても印象的な都会です。写真は独立のモニュメントです。

以下、中心部を南下しマザー・テレサ教会に至るルートで、プリシュティナを案内します。

コソボの国父像からマザー・テレサ通りへ

写真:菊池 模糊

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プリシュティナ中心部には、北から南に走る歩行者天国のマザー・テレサ通りがあり、見どころはほぼこの近辺にありますので、一日ゆっくりと徒歩で観光することができます。

まずマザー・テレサ通りの北端には、イブラヒム・ルゴヴァの像があります。彼はコソボ紛争におけるアルバニア系穏健派指導者の学者で、コソボ独立に貢献しました。そして2002年に国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)によってコソボ新政府の大統領に選出されました。

いわばコソボ建国の父といえる人物で、病没した今でも多くのコソボ国民の尊敬を集めています。

コソボの国父像からマザー・テレサ通りへ

写真:菊池 模糊

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マザー・テレサ通りを散策すると多くの市民に出会います。印象は若い人々が多いなあという感じです。実際、コソボの平均年齢は27歳でヨーロッパの中で一番若い国。したがって国策として若者の教育に力を入れています。

マザー・テレサ通りを南へ

マザー・テレサ通りを南へ

写真:菊池 模糊

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イブラヒム・ルゴヴァの像からマザー・テレサ通りを南へ歩くと、ひときわ大きな空間が出現します。これが独立公園に隣接するスカンデルベルグ広場で、西奥にスカンデルベルグの騎馬像が見えます。この広場では、さまざまな大きなイベントが行われます。

マザー・テレサ通りを南へ

写真:菊池 模糊

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スカンデルベルグは中世アルバニアの君主であり、オスマン帝国に抵抗し長く独立を保ちました。すなわちオスマン帝国のヨーロッパへの拡大を遅らせたアルバニアの民族英雄で、今でもアルバニア系の人々の多い各地に顕彰像などが建てられています。

<スカンデルベルグ騎馬像の基本情報>
住所:sheshi skenderbeu, Pristina
アクセス:プリシュティナバスターミナルから徒歩約40分

マザー・テレサ通りを南へ

写真:菊池 模糊

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さらに南下すると、マザー・テレサ・スクエアがあり、マザー・テレサの像が立っています。

マザー・テレサはノーベル平和賞を受賞した偉人ですが、正確には現在の北マケドニア共和国のスコピエ出身です。ただし育った当時は今のようにバルカン各地が小国に分立する状態ではなく帰属意識は東欧バルカンの出であり、人種的にはアルバニア系であったことから、バルカン各地で顕彰されています。

ヒロイン記念公園など

ヒロイン記念公園など

写真:菊池 模糊

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マザー・テレサ通りをさらに南下すると西側に特徴的な建物である「若さとスポーツの宮殿」が見えてきます。1977年に建てられた体育館的な多目的ホールで、8000人と3000人を収容できるアリーナがあります。

社会主義時代の建築で、今は少し寂れた印象です。

ヒロイン記念公園など

写真:菊池 模糊

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「若さとスポーツの宮殿」近くに新生コソボ共和国を示すNEWBORNという文字看板があり、その向かいに全部がコイン・メダルで出来たヒロイン(Heroinat)というオブジェがあります。

コソボ戦争で被害を受けたアルバニア系女性達をモチーフにしたもので、とても印象的。このあたりをヒロイン記念公園といいます。

ヒロイン記念公園など

写真:菊池 模糊

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マザー・テレサ通りからヒロイン記念公園にかけて散策すれば、多くの店が並んでおり、ユーロが通用し物価が安く、治安も良くきわめて平和そのもの。かつてコソボ紛争で戦火にまみれたとはとても信じられない雰囲気です。

写真のような屋台やレストラン・カフェなどもたくさんありますので、軽い昼食などを楽しみ、一日ゆっくり街歩きをしてください。

国立図書館からマザー・テレサ大聖堂へ

国立図書館からマザー・テレサ大聖堂へ

写真:菊池 模糊

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マザー・テレサ通りが終わり幅広の自動車道路にそったジョージ・ブッシュ通りに出ると、東側に斬新奇抜な建築物が見えてきます。これがコソボ国立図書館です。ルービックキューブを組み合わせ頭にドームを載せたような独特の形状です。

許可を得れば内部も無料で自由に見学できますので、ぜひ行ってみてください。大学が近いことから多くの学生が勉強しています。中でも興味深いのはアメリカンコーナーがあり、親米国家であることが分かります。

<コソボ国立図書館の基本情報>
住所:Square Hasan Prishtina nn, Pristina
電話番号:+381-38-212416
アクセス:プリシュティナバスターミナルから徒歩約25分

国立図書館からマザー・テレサ大聖堂へ

写真:菊池 模糊

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国立図書館の横にあるのが救世主キリスト大聖堂です。これははセルビア正教会の聖堂ですが、紛争のため未完成のまま放置されており内部には入れません。コソボとセルビアが完全に融和する日まで打ち捨てられた悲劇の教会といえるでしょう。

国立図書館からマザー・テレサ大聖堂へ

写真:菊池 模糊

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ジョージ・ブッシュ通りがビル・クリントン大通りと交差する角に大きな新しい教会であるマザー・テレサ教会が見えてきます。

巨大な大聖堂といえる建築物で入り口は北側にあるので、国立図書館を見学した後は、うまくかつ慎重に公園とジョージ・ブッシュ通りを渡ってください。

マザー・テレサ教会の内部

マザー・テレサ教会の内部

写真:菊池 模糊

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宗教行事がなければ内部は見学無料で写真撮影もできます。まず目を惹くのが中央祭壇のある巨大な空間で、全体的にシンプルな雰囲気。

ここは、国父イブラヒム・ルゴヴァが2007年に建設を開始し、マザー・テレサ生誕100周年である2010年に未完成ながら落成式が行われ、彼女の列聖後の2017年に正式に奉献されたカトリック教会です。

マザー・テレサ教会の内部

写真:菊池 模糊

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他の教会に見られないのがマザー・テレサの生涯を描いたステンドグラスが多くあることです。写真は教皇ヨハネス・パウロ二世とマザー・テレサの姿を描いたステンドグラス。他にカルカッタでの奉仕活動を描いたものなどもあります。

このように旅のひとときをゆっくりマザー・テレサ教会のステンドグラスを見回り、敬虔な気持ちに浸ってみてはいかがでしょうか。

マザー・テレサ教会の内部

写真:菊池 模糊

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マザー・テレサに捧げられた教会ですので、彼女の像が壁に設置されています。

ここにマザー・テレサ教会が建てられた理由はいろいろあるのですが、その一つは彼女が修道女を志したのがコソボだったことにあります。マザー・テレサが親に連れられてコソボのレトニツァの黒いマリア教会を訪れ、聖母像に祈りを捧げていた時に神の啓示を受けたのです。

<マザー・テレサ教会の基本情報>
住所:Nena Tereze, Pristina
電話番号:+381-38-220455
アクセス:プリシュティナバスターミナルから徒歩約20分

プリシュティナへのアクセスは?

プリシュティナのバスターミナルへは、プリシュティナ国際空港からバスで約30分、タクシーで20分。バスターミナルは町の南西部にあり町中心部へは徒歩で30分ほどかかります。

プリシュティナへは日本から直行便がないので、イスタンブールかコペンハーゲンまたはオスロ乗り換えで、約12時間〜20時間でアクセスします。

バルカン半島の旅なら、プリシュティナへ行くには飛行機より、北マケドニアの首都スコピエかアルバニアの首都ティラナからバスが出ているので、そのほうが便利でお薦めです。

なお、セルビアからのバスもありますが、係争地を通過するのと外国人にはパスポートの扱いが複雑になるので利用しないのが得策です。

2023年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/03/29 訪問

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