不思議なかたちの天守「岩国城」を攻めに行こう!

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不思議なかたちの天守「岩国城」を攻めに行こう!

不思議なかたちの天守「岩国城」を攻めに行こう!

更新日:2014/07/02 14:28

城旅人 ゆーかのプロフィール写真 城旅人 ゆーか 城めぐりブロガー、旅ブロガー

錦帯橋の奥に建っている天守の姿で有名な岩国城。
現在の天守は鉄筋コンクリートで再建されたものですが、望楼型で張り出しているとても変わった造りです。

岩国城の見どころは天守の建物だけではありません。
ある「選択」をすると、まるで岩国城を攻め落としに行くような気分になれるのです。

旅のはじまりは錦帯橋から

旅のはじまりは錦帯橋から

写真:城旅人 ゆーか

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1673年に造られた五連のアーチ橋。錦帯橋。
錦川と錦帯橋、そして岩国城の天守は有名な写真スポットです。
この錦帯橋を渡った先の岩国城を「城に攻め入る気分」でまわってみましょう。

岩国城は、関ヶ原の合戦で敗れた西軍の毛利輝元の家臣「吉川広家」が岩国に移ってきたことから、その歴史がはじまります。

錦帯橋を渡るとお土産屋や甘味屋の先に吉香公園があります。
吉香公園の東側にある「吉香神社」周辺にはかつて居館があり、「御土居(おどい)」と呼ばれていた生活の場。
天守や櫓が山頂に築かれた山城とセットで「岩国城」でした。
敗北した西軍側の武将であり、江戸幕府に後ほど攻められる可能性を考慮していたのか「守る」ことを意識した城といえます。

それでは、いざ、岩国城へ行ってみましょう!

究極の選択!?山道と広い道、どちらを行く!?

究極の選択!?山道と広い道、どちらを行く!?

写真:城旅人 ゆーか

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ロープウェイで山頂に到着したら天守を目指して歩くと「岩国城まで約300m 徒歩5分」という看板があります。

「左に行くと広い道。右へ行くと山道。」

「広い道」は搦め手(裏口)側から、「山道」は本丸の大手門経由で天守を目指すことになります。

ここはぜひ、右側の「山道」を行くことをおススメします。
段差はあるものの、「広い道」からは行くことができない「大手門跡」や当時を偲ばせる石垣を見ることができるのです。

「山道」は「山城」のような急な坂道であったり、木の根っこを避けながら歩くほどの道ではないのでご安心を。

「山道」を歩いていくと二の丸の石垣が見え始めます。
崩れながらも大きな石がごろごろと積まれています。
ついつい上を眺めて歩きがちなのですが、あまりに上に気をとられすぎて転倒しないように注意してあるきましょう!

出丸跡をぐるっとまわると一気に「城へ攻め入る」気分

出丸跡をぐるっとまわると一気に「城へ攻め入る」気分

写真:城旅人 ゆーか

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緩やかなカーブが続く坂道を歩いていくと突然、左折れの道が現れます。
ここまで来ると周りは高い石垣だらけ。
山の中のハイキング気分から一気に「城」の様子に変わります。

右に進むと「北の丸」へ向かうので、ここは案内看板の通りに左に曲がりましょう。

この大手門付近の両サイドの石垣が高い!
写真の左側は「出丸跡」で、「山道」では出丸跡の周りをぐるっとまわってきたことになります。
そして写真の右側は「二の丸」の石垣。

ここでちょっと想像してみましょう。
出丸跡に攻撃のための「櫓」が備わっていたとする。
左に出丸、右は二の丸。どちらからも高いところから攻撃される。
高石垣の両サイドから攻撃されたら逃げ場が無いのです!

攻撃を避けながら「大手門跡」に到着

攻撃を避けながら「大手門跡」に到着

写真:城旅人 ゆーか

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なんとか出丸跡を突破して階段を登ると冠木門が出迎えてくれます。ここが大手門跡です。

門をくぐると広場に出ます。
左側がこれまで脇を歩いてきた二の丸、右側が本丸。
ここまでくれば本丸はすぐ。
南蛮造りの天守が見えてきます。

天守そのものも、天守からの眺めも撮影しがいがあります

天守そのものも、天守からの眺めも撮影しがいがあります

写真:城旅人 ゆーか

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天守の建物内は刀や甲冑の博物館になっています。
最上階から眺める錦帯橋と蛇行する錦川は、思わずカメラを取り出して撮影したくなるくらい素晴らしい景色です。

岩国城の天守は近くで見ると、首をかしげたくなるくらい不思議な形です。

江戸時代の天守は「層塔型」という「階数が高くなるほど同じ縮尺で小さくなっていく」様式が多いのですが、岩国城の天守は「望楼型」。
建物の上部と下部の作りが異なっていて、最上階に展望台が乗っているようなイメージです。

岩国城の変わっているところは、下の階より上の階が張りだしていることで、これは「南蛮造(なんばんづくり)」や「唐造(からづくり)」と呼ばれています。

張り出している部分が目立つ「白」のカラーリングであることからより目立ち、さらに不思議な形に思えてくるのです。
珍しい形なので、遠くから眺めるだけでなく、真下からも見上げてみてください。

なお、岩国城の天守をすべて撮影する場合は、岩国城管理事務所あたりからなら、天守の全体をおさめることができますよ。

ちなみに吉川広家が築城した頃の天守はもっと奥にありました。
1608年に岩国城は完成しましたが、元和元年(1615年)、江戸幕府によって定められた「一つの藩に城はひとつのみ」という「一国一城令」により、わずか7年で破壊されてしまいます。

平成になってからの天守の再建にあたり、「錦帯橋と組み合わせが良いように」現在の位置に移されました。
歴史好きにとっては「できるだけ昔と同じように再建してほしかった。」と思うものの、おかげで錦帯橋、錦川と天守の3セットは岩国を象徴とする最高の景色となりました。
天守はぜひ錦帯橋とセットで写真を撮ってください!

なお、吉川広家の築城時代の天守跡は復元されて近くにありますので、こちらも合わせてご覧ください。

帰りは搦め手側の道、なだらかなスロープの「広い道」へ。
「非常時には武器庫として使用された」という話や「非常脱出口だった」という話が伝わっている「大釣井(おおつるい)」という井戸跡があります。

旅のおわりに・・・

今回ご案内したプランはロープウェイ乗り場からの40分コース。

天守がある本丸から先には「北の丸」や「竪掘」があります。
時間に余裕があるなら、じっくり1時間コースで見て周ることをおすすめします。

岩国城はロープウェイで登れば簡単に山頂までアクセスでき、見学時間も1時間程度。
手軽に「お城を攻める気分」を味わえる城です。

岩国寿司や鮎などご当地名物とセットで半日旅行を楽しんでみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/17 訪問

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