写真:東郷 カオル
地図を見るタイ族による国家のはじまりとされるスコータイ王朝。この王朝と近い時期に現在のタイ北部に築かれたたラーンナー王朝の都があったのが、“北方のバラ”と称されるタイ第二の都市、チェンマイです。
137 ピラーズ ハウス チェンマイ(137 Pillars House Chiang Mai)があるのは、四方を城壁と堀に囲まれた旧市街の東を流れるピン川の東側。このエリアはもともとは外国人居住地域に指定されており、洗練された趣を今に残します。
エントランスにはSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)のプレートが掲げられています。SHLは、独立した小規模の高級ブティックホテルで構成され、ワンランク上の滞在を求める人々に選ばれるホテルブランドです。
写真:東郷 カオル
地図を見る宿泊される方は、ぜひ旅の前に映画『アンナと王様』をご覧ください。写真は1800年代後半のチーク材の建物を修復したもの。実はこの建物、物語の中でタイ王室の教師を務めた英国人アンナ・レオノウエンスの息子、ルイ・レオノウエンスゆかりの建物で、林業で栄えた英国ボルネオ社のオフィスとして一時使われた建物なのです。その大きさが柱の数で測られたラーンナー様式の家。ホテルの名は、もともとこの建物にあった137本の柱に由来します。
1階には24時間利用可能のジムの他、この場所の歴史について知ることのできるパネル展示もありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
写真:東郷 カオル
地図を見る2階のパーラーでは美しい空間と調度品に囲まれて、優雅にアフタヌーンティーを楽しむことができます。この空間に身を置くだけで、日常から解き放たれた幸福な時間を感じられることでしょう。
また歴史好きの方なら、東南アジア諸国の植民地時代にもたらされた、西洋と東洋の文化の融合に思いを馳せるかもしれませんね。
137 ピラーズ ハウス チェンマイは、歴史的遺産を保護しつつ、現代の快適なライフスタイルに応じたラグジュアリーなデザインで再構築されたホテル。旅に観光やグルメだけではないプラスアルファの価値を求める旅人にぴったりの一軒なのです。
写真:東郷 カオル
地図を見る今回ご紹介するのは、イーストボルネオスイートです。75平方mの広さがあり、デスクが置かれた廊下、寝室、バスルーム、広々としたテラスを有します。
室内のいたるところにゾウとの暮らしを紹介する古い写真が飾られていて、この場所がホテルとして利用される以前の歴史と呼応しているのを感じられます。
タイ北部やミャンマー、ラオスに繁栄をもたらしたチーク材の搬出には、ゾウが利用されていました。ホテルはゾウの救助・ハビリテーション保護区のエレファント ネイチャー パークと提携していて、寝室で流れるホテルインフォメーションも、ゾウの保護活動に関する内容になっています。
写真:東郷 カオル
地図を見る寝室は日中は自然光がたっぷりと入り、夜は木々の生い茂るガーデンの静けさを感じられます。
夕刻にはターンダウンサービスも行われますが、もし不要な場合は玄関ドアにタッセルをぶら下げておけばそれがサインとなりますよ。ですが、ターンダウンで玄関前とテラスに蚊取り線香が用意されるので、ターンダウンはお願いするのがおすすめです。
写真:東郷 カオル
地図を見るテーブルにはウェルカムドリンクとウェルカムスイーツ・フルーツが用意されています。まずは空の旅の移動疲れを、美しく美味しいおもてなしで癒しましょう。
チェンマイの滞在に137 ピラーズ ハウス チェンマイを選んだなら、急がない旅がおすすめ。急いで身支度して観光や食べ歩きに出かけるよりも、まずはホテルの中でのんびりと過ごすのが醍醐味です。
写真:東郷 カオル
地図を見るバスルームではビクトリア様式のバスタブと、床と壁の美しいタイルが、バスタイムを優雅な時間にしてくれます。インドアのシャワーブースの他、屋外にもシャワーが設けられた贅沢な造り。肌触りの良い上質なコットン生地のバスローブも用意されています。
写真:東郷 カオル
地図を見る広々としたテラスも魅力のひとつ。部屋に案内されたタイミングでバトラーから説明がありますが、テラスの扉は開けっ放しにするとエアコンが自動的にオフになる仕組みになっています。網戸を閉めることもお忘れなく。
庭にはリスが住み、夕方頃から頻繁に木々を渡る姿を見られます。野鳥や猫の姿も。ミニバーのドリンクやコーヒーを用意して、自然に囲まれたデイベッドでごろごろ過ごすのは至福の時間。
写真:東郷 カオル
地図を見る朝、鳥の声や動物の気配で自然に気持ちよく目覚めたら、まずはお庭を散策してみましょう。猫が寛いでいたり、野鳥が水浴びをしていたり、睡蓮が目覚め始めたり…。旧市街やニマンヘミンの賑わいとはまた違う、緑豊かで洗練されたここだけの時間が楽しめます。
写真:東郷 カオル
地図を見る朝食会場はパーラーの奥。高い天井と洗練された装飾で、伝統的なエレガンスとモダンな贅沢が調和した空間です。
ホテル自体が全30室という規模なので、非常にゆったりとしたテーブル配置で混雑とは無縁の優雅な朝食時間を過ごせます。
写真:東郷 カオル
地図を見るガーデンには緑が眩しいプールが備わっています。カウンターには日焼け止めの用意も。泳いだり日光浴したり、13時から18時の間ならカクテルやフレッシュジュース、軽食を楽しむこともできます。
写真:東郷 カオル
地図を見る帰国前にはNitra Serenity Centreで自分の体を労るのもお忘れなく。伝統的なタイマッサージや、アロマを使ったリラックスマッサージの他、多彩なメニューが用意されています。
午後10時まで営業しているので、関西空港への直行便に合わせて夕刻に施術を受けて、そのまま幸せの余韻を持ち帰るのもいいですね。
写真:東郷 カオル
地図を見るホテルから徒歩圏内にはナイトバザールやモン族市場がありますが、ぜひ訪れてほしいのがホテルから徒歩3分ほどの場所にあるワット ケートカーラーム。1428年、ラーンナー王朝7代目の王の時代に創建された寺院です。
ここは、ホテルの部屋で流れていたゾウの保護活動のビデオの冒頭部分が撮影された場所。お堂の扉の色合いと美しい装飾が圧巻です。散歩がてらぜひ訪れてみてください。
137 ピラーズ ハウス チェンマイではバトラーサービスがあります。英語が苦手な方でも、LINEやWhatsAppでバトラーと連絡が取れるのは大変便利です。細やかで心のこもった気配りは、日本人がタイに持つイメージそのもの。また、常時ではありませんが日本語が話せるスタッフもいますので、慣れない旅先でも安心して過ごせますね。
今度の休暇は、数々の世界的なホテルランキングで上位に入る137 ピラーズ ハウス チェンマイで、古都の歴史に寄り添う滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2023年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/11更新)
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