写真:モノホシ ダン
地図を見る般若寺は、飛鳥時代に高句麗の僧・慧灌(えかん)によって創建されたと伝わる古刹です。その後、平安時代に平家軍の南都焼討(なんとやきうち)など幾度もの戦火にあい衰退しましたが、鎌倉時代に再建されました。
写真は、般若寺のシンボル、十三重石宝塔と本堂。
写真:モノホシ ダン
地図を見る般若寺の本堂(県指定文化財)は、江戸時代の1667年(寛文7年)に再建されたもので、鮮やかなコスモスとの組み合わせはとても絵になります。
写真:モノホシ ダン
地図を見るまた本堂には、御本尊の八字文殊菩薩像(重文)が安置されています。獅子の背にまたがった木造の文殊菩薩像で、1324年(元享4年)に建立された割とコンパクトなサイズの像です。
しかし、それより早く1267年(文永4年)に巨大な文殊菩薩騎獅像が造立されていました。それが西大寺の僧・叡尊上人によって造られた丈六仏です。
約4.8mの大きさの仏像で、本堂の入口の右手には、塑像の獅子が踏んでいた蓮華石が残されています。それによると、木芯の足の直径は約1mで、かなり大きなものであったことが分かります。記念撮影用のパネル“なりきり文殊パネル”で、元の大きさを想像してください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る秋の般若寺では、約15万本のコスモスが咲き乱れます。品種は、一般的なセンセーションやピコティのほか、シーシェル、サイケ、イエローガーデン、ハッピーリング、ダブルクリックなど様々です。コスモスの例年の見頃は、9月下旬から11月上旬です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る般若寺のシンボルである十三重石宝塔(重文)は、鎌倉時代、宋から招かれた石工・伊行末(いぎょうまつ)の傑作として名高い、高さ14.2mの石塔です。
石塔の初層四面には、薄れて分かりにくいですが、四方仏として薬師、釈迦、阿弥陀、弥勒の各如来の坐像が線刻で描かれています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る十三重石宝塔は、コスモスとのコラボの写真撮影もおすすめです。境内には造花ですが、コスモスのハート形のモニュメントもあります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る秋のコスモスの開花時期には、本堂の前に約50個の「コスモスグラスキューブ」が登場します。四角いガラスの器に色とりどりのビー玉やアクリルストーンを入れて水を張り、境内で摘んだコスモスの花を浮かべたものです。
日差しを浴びてキラキラと輝く様子は、まるで宝石のような美しさです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るコスモスグラスキューブは、同じ年に登場したアジサイガラスボールと同様、SNS等で注目を集め、参拝者が連日行列を作るほどの人気ぶりとなりました。
写真:モノホシ ダン
地図を見るグラスキューブのほかにも、大きな鉢の中にもコスモスが浮かべられています。写真の中の、花びらが丸い筒のようになっているユニークな花は、シーシェルという品種です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るコスモスグラスキューブでは、市松模様ふうに並べられた花のデコレーションが圧巻です。グラスキューブな中には、センセーションやピコティのほかに、八重咲のコスモスのダブルクリックなどが浮かべられ、その花飾りと配色の妙は、まるで芸術作品のようです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るコスモスグラスキューブは、色々なアングルから眺めるのもおすすめです。真横からの風景は、コスモスの花びらが竹とんぼのように宙を舞っているかのようです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに斜め上からの構図では、なにか美味しそうなフルーツゼリーのようなデザートを連想させます。コスモスグラスキューブで、かつてない幻想的な花の撮影を楽しんでください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る般若寺で唯一の国宝が、鎌倉時代に建立された楼門です。十三重石宝塔とならぶ般若寺の象徴で、寺の楼門遺構としては日本最古のものといわれています。コスモスの季節には、楼門の前に可憐な花を咲かせます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る般若寺の境内には、たくさんの石仏があります。なかでも本堂を囲むように佇む西国三十三所観音石仏は有名で、コスモスとの組み合わせも人気のスポットです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る御朱印では、コスモスグラスキューブの刺繍御朱印が人気です。和紙の上に、左右のコスモスが刺繍になっています。またお守りでは、ちりめん生地でできたコスモスお守りがおすすめです。
秋の般若寺で、美しいコスモスと花を使った独創的な演出を楽しんでください。
住所:奈良県奈良市般若寺町221
電話番号:0742-22-6287
通常期拝観料:大人500円、中・高生200円、小学生100円
花期(アジサイ、コスモス)特別拝観料(5月25日〜6月30日、9月21日〜11月10日):大人700円、中・高生300円、小学生200円
拝観時間:9:00〜17:00(最終受付16:30)
短縮拝観時間(1月・2月・7月・8月・12月):9:00〜16:00
アクセス:JR・近鉄「奈良駅」から青山住宅行きバス「般若寺」バス停下車、徒歩約3分
車利用の場合は、般若寺有料駐車場(1時間500円)利用
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/6更新)
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