オランダのシンボルが世界遺産に!「キンデルダイク」の楽しみ方

オランダのシンボルが世界遺産に!「キンデルダイク」の楽しみ方

更新日:2023/10/10 14:25

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
オランダのシンボル的存在である風車がズラリと並ぶ壮観な眺めが世界遺産に登録されている「キンデルダイクの風車群」。

ロッテルダムの東約13kmに位置し、1740年頃に造られた19基の風車がずらりと並ぶ風景はここでしか見られない貴重なもの。そのうち2基の風車は内部見学が可能で、当時の生活を垣間見ることができます。運河沿いの遊歩道を歩いたり自転車やボートでの移動も楽しめる自然が広がります。

世界遺産登録の「キンデルダイク」

世界遺産登録の「キンデルダイク」

写真:Hiroko Oji

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ロッテルダムの東約13kmの運河沿いに、1740年頃灌漑用設備(洪水を防ぐためのより大きな水管理システムの一部)として造られた風車群が残っています。ここが「キンデルダイクの風車」として世界中から観光客の人気を集めている世界遺産に登録されている観光地。

現在オランダ国内に残る1000基程の風車の中でも、19基というまとまった数がズラリと並び、広々とした湿原にその壮観な姿を映している貴重な眺めのキンデルダイク。これらの風車は1950年頃まで実際に稼働していたもので、現在も風車と共に生活している人々がいらっしゃいます。

世界遺産登録の「キンデルダイク」

写真:Hiroko Oji

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キンデルダイクはロッテルダムやドルドレヒトから路線バスや水上バスでアクセスできます。バス停で下りて大きな歯車が並ぶポンプ場前を進み、運河沿いに歩きだすと、左手に見えてくるのがこの建物。こちらでチケットを購入しましょう。

購入すると、敷地内の地図を渡してくれ、見学のおすすめコースなどを伝えてくれますので、ぜひ参考になさってくださいね。

世界遺産登録の「キンデルダイク」

写真:Hiroko Oji

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建物内にはお土産コーナーやカフェスペースがあり、見学後にこちらで素晴らしい風景を眺めながら一休みすることをお薦めします。また屋上は展望階となっていて、少しばかり高いところから眺める風景も格別です。お時間に余裕があれば階段しかありませんが屋上へ上がってみてくださいね。

遊歩道から楽しめる風景

遊歩道から楽しめる風景

写真:Hiroko Oji

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では、運河沿いにお散歩気分で歩き始めましょう。

運河沿いに延びる遊歩道は舗装されており、遊歩道から風車への道も整備されているので普通の靴で十分歩けます。遠くから眺める風景も素敵ですが、牧歌的な風景の中を歩くのも長閑そのもので心癒されます。

遊歩道から楽しめる風景

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水辺では水鳥たちが姿を見せ、仲睦まじい姿や子育て風景など、心和む風景に出会えます。

遊歩道から楽しめる風景

写真:Hiroko Oji

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また自転車での移動も可能で、ラクに安全に移動しやすい遊歩道が整備されています。

2基の見学用風車以外では現在も実際に生活している方々がいらっしゃいます。見学不可の表示もしっかりありますので、うっかり敷地内に入ることのないように気を付けましょう。

船での移動も楽しいひと時

船での移動も楽しいひと時

写真:Hiroko Oji

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冬季は運休しますが、オンシーズンには観光船が運行されています。歩き疲れた時や自転車には乗れない時などに重宝します。

観光船には2タイプあり、風車2カ所の見学料込みで途中の船着き場で乗り降りできるボートと、遊覧運行のみで途中では停船しないもの(約30分)がありますので、ご自分の都合に合わせて選んでくださいね。

船での移動も楽しいひと時

写真:Hiroko Oji

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歩いているときには見えない水上からの風景も感慨深いものがあります。

ゆっくりゆっくり静かに水上を進むボートでは、歩き疲れて座っているだけで次から次へと移り変わる風景が楽しめて、ありがたい貴重な存在です。

船での移動も楽しいひと時

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船着き場にはボートの運航時刻が表示されていますので、それに合わせて好きな所を自由に歩き回ってくださいね。

風車内見学で当時の生活に

風車内見学で当時の生活に

写真:Hiroko Oji

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内部見学可能な風車は2基のみ。チケットセンターのある建物から近い方の風車は「First windmill Museum」。近くに寄ってみて実感する風車の大きさや、羽根が風を切る音、噛み合う歯車ががきしむ音などに感動するばかり。間近でないと体感できないことが盛りだくさんです。

風車内見学で当時の生活に

写真:Hiroko Oji

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風車内の下の階では、生活していた人の家具が1950年代当時のままに展示されています。

脚ふみミシンが置かれたテーブルや年季の入った調理器具・食器棚・食卓、小さな押し入れに設置されたようなベッド、洗面具や衣装、家具などからは生活感がリアルに伝わってきます。

風車内の木製階段は手摺付きですがかなり急なもの。上るときでも膝を打ちそうなくらいですが、ここを下りるときは特に注意が必要。前向きでは怖さが先にたつので、後ろ向きで少し斜めになって下りることをお薦めします。

風車内見学で当時の生活に

写真:Hiroko Oji

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急な木造階段を上って最上階に着くと、むき出しの大きな歯車が動いています。歯車が一つひとつ噛み合いゆっくり動く様から風力の力強さを感じます。

庭先の風景に癒される風車も

庭先の風景に癒される風車も

写真:Hiroko Oji

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運河が左前方へと角度を変える辺りにあるもう一つの見学可能な風車が、ブロクヴィール保存風車。風車の回転する仕組みや風力による水の排水方法などを見るだけでわかりやすく、風車の働きを実際に目の前にすると迫力が伝わってきます。

庭先の風景に癒される風車も

写真:Hiroko Oji

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こちらでも、当時の生活そのものが残されており、タイムスリップしたような感覚を覚えます。リビング兼キッチン兼寝室のどこを見ても、狭い風車内で便利な動線によって少しでも快適に暮らせるよう工夫が施されています。

庭先の風景に癒される風車も

写真:Hiroko Oji

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ブロクヴィール保存風車周辺には自然美に溢れた農家の庭先が広がり、穏やかな風景の中で散策やピクニックを楽しむこともできます。

庭では野菜やハーブが栽培されている畑の間に、藁やレンガで造られた小屋が点在しています。小屋の中は薪ストーブのあるキッチンだったり、農具倉庫だったり、トイレだったり。青空の下に何げなく置かれている洗濯物を絞る手回しの機械やミニチュアの風車などもレトロ感満載。山羊も飼われていて、その可愛らしいしぐさに心癒されます。

アムステルダム近郊の風車村「ザーンセ・スカンス」ほど交通は便利ではありませんが、「キンデルダイク」も公共交通機関を利用して訪問可能な立地です。広々とした長閑な風景の中に広がる世界遺産に登録された風車群の絶景!ぜひ足を延ばしてご覧になってくださいね。

キンデルダイクの基本情報

住所:Nederwaard 1,2961 AS Kinderdijk
電話番号:+31-78-691-2830
開場時間:9:00〜17:30
アクセス:
・ロッテルダムから地下鉄C線Kralingse Zoom駅乗換、489番バスKinderdijk,Molenkadeで下車
・ドルドレヒトから416番バス、Alblasserdamで489番バスに乗換Kinderdijk,Molenkadeで下車
・ロッテルダムのフェリーターミナルErasmusbrugから21番水上バスで40分

2023年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/04/21 訪問

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