写真:菊池 模糊
地図を見るクルヤ城跡は岩山の上に立つ天空の城といった感じで迫力があります。2世紀ころから要塞として利用されたと考えられ、中世にはスカンデルベグが居城として本格的に整備しオスマン帝国に抵抗する根拠地としたのです。いわばアルバニア人にとっては大国の侵略を何度も退けた民族アイデンティティーの象徴のような魂の土地なのです。
なお、この写真はクルヤのバザール手前のビューポイントから撮影したものです。
写真:菊池 模糊
地図を見る上記ビューポイントからすぐにオールドバザールがありクルヤに来る楽しみの一つになっています。ここは中世から栄えていたクルヤの市場で、現在は人気観光地となり土産店などが軒を並べています。クルヤのバス停からクルヤ城跡に行く道筋で、歩行者専用の石畳道両側がバザールです。城へ抜ける近道になっており、まるで参道のようで楽しく散策できます。
写真:菊池 模糊
地図を見る現在は世界中から観光客が訪れるため、市場というよりも味のある観光土産街という感じで、とても雰囲気が良いです。なにより伝統的な刺繍やレース・織物といった工芸的品物を売る店が多く、クルヤの長い歴史を感じさせるものです。こうした手作り雑貨・手芸的土産品ではアルバニア随一の品数を誇りますので、このバザールに夢中になる旅人も多数。せっかくですので、ぜひここでクルヤらしい土産をお買い求めください。
<クルヤバザールの基本情報>
住所:GQ5V+JVF, Rruga Albanopolis, Krujë
アクセス:クルヤのバス停より徒歩約10分
写真:菊池 模糊
地図を見るバザールから上ってクルヤ城跡に入ると新しい城郭風建物が目立ちます。これがスカンデルベグ博物館。スカンデルベグがオスマン帝国に勝利を収めた戦いの展示を中心として、アルバニアの歴史が要領よくまとめられています。内部の写真撮影は不可です。
<スカンデルベグ博物館の基本情報>
住所:Kruja Castle, Rruga Kala, Kruje
開館:全日9:00〜18:00、料金200Lek
アクセス:路線バスのクルヤバス停より徒歩20分
写真:菊池 模糊
地図を見るスカンデルベグ博物館すぐのところにモスク跡があります。崩れかけた塔があり、建物の敷地枠組みも広く残っています。まさに500年の風雪が感じられる場所で、古城の荒涼感があります。
写真:菊池 模糊
地図を見るクルヤ城跡の一番高いところにそびえているのが見張り塔。バザール下のビューポイントから見えていたクルヤの象徴のような建物です。敵の侵攻をいち早く見つける塔で城の防御の要となったもので、現在は内部は閉鎖。それでも周辺は絶景で、後背の岩山が迫力満点。また下には広大な景色が一望できますので、ぜひここまでは登ってください。
写真:菊池 模糊
地図を見るこれはテチェと呼ばれる建物。スカンデルベグ時代はキリスト教会でしたが、オスマン帝国時代はモスクとなりました。さらに亡命してきたイスラム教の異端ベクタシュ教団のハーンカーフ (修道場)となり、1967年には独裁者ホッジャの宗教禁止政策により閉鎖。アルバニアにおける宗教の複雑な歴史を体現するような存在で、内部には美しいアラベスク模様の痕跡が見られます。
写真:菊池 模糊
地図を見るテチェの敷地内に非常に古いオリーブの巨木があり大切にされています。これは、スカンデルベグが結婚式で妻に永遠の愛を誓って記念に植樹したものとされ「スカンデルベグのオリーブ」と名付けられています。すでに樹齢500年をこえ、今は愛を誓う恋人たちの聖地となっています。
写真:菊池 模糊
地図を見るスカンデルベグ死後、この地を征服したオスマン帝国は、トルコ式の文化をもたらしました。その一つがこのハマムというトルコ式浴場です。説明看板には1490年頃に完成したものとあります。
写真:菊池 模糊
地図を見るクルヤ城跡からは眼下の絶景が見事。現在でもオレンジ色の屋根瓦で統一された中世的な美しい町並みが広がっており、これこそスカンデルベグが見たのと同じ景色なのだと実感させられます。
写真:菊池 模糊
地図を見るクルヤ城跡は荒涼としているものの、荒れ地に繁茂する野草や飛び交う野鳥が多く、日本では見られない貴重な自然が観察できる場所でもあります。写真は城跡石垣に止まったクロジョウビタキという野鳥ですが、日本ではめったに見られない種類です。
写真:菊池 模糊
地図を見るクルヤ城跡にはレストランがいくつもあります。なによりロケーションが素晴らしく古城とクルヤ平原を見ながら食事ができます。下のバザールまで戻らなくとも利用できるので便利。郷土料理を楽しみ、ゆっくりと時間の流れるクルヤの一日をお楽しみください。
首都ティラナの South and North Bus Terminal からバスで約1時間でクルヤのバスターミナルへ。そこから徒歩約20分でクルヤ城跡に至ります。途中バザールを散策しながら行けば意外に距離や登り坂が気になりません。ティラナから日帰り観光が十分可能ですが、帰りのバスが夕刻4時出発までなので乗り遅れないよう注意してください。
飛行機は、ティラナへは日本から直行便がないので、イスタンブールかドバイまたはフランクフルト乗り換えで、約12時間〜20時間でアクセスします。
2023年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/10更新)
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