写真:Hiroko Oji
地図を見るドルドレヒトでは1842年に市長とその息子を含む5人の市民が、若い芸術家たちが過去の芸術家や同時代の芸術家の作品を模写して修行できるように、美術作品の保管場所を運営する協会を設立しました。
設立に尽力した5人が理事となり、新設したバター取引所の一部を利用できるようにしました。また、砂糖精製事業の実業家で美術品収集家が、多額の寄付をし収集した美術品を遺贈したことで充実したコレクションとなり、1904年にはバター取引所から移され、病院として使われていた建物を美術館として改装したのが現在の美術館の礎となりました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る美術館通り(Museumstraat)に面したこの美術館は、もっとも長い歴史を持つ美術館の一つ。大きなポプラの木々がうっそうと生える広々とした芝生の中庭に面した煉瓦造りの建物は歴史を感じさせます。表通りから奥まった所にあるため、まるでそこだけ時が止まったような空気が流れ、散歩途中でふらりと立ち寄りベンチに座って憩う市民の姿も見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る2008年〜2010年の改装期間を経た建物内に入るとモダンで明るいガラス張りのレセプションがお出迎え。こちらがチケットセンターとなっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る現代的な階段を上って上階に移動すると各展示室に入れます。そこでは絵画が時代と絵のモチーフやテーマごとにまとめられ、とても見やすい展示となっています。
各展示室の中央には、白い色のモダンなデザインの箱のようなものが設置されています。引き出しの中には掌にものるような小さな水彩画や原画、ラフスケッチ、デッサンなどといった作品が一枚ずつ収められています。このようにすると小さい作品は壁に架けられているよりもずっと間近でじっくりと見ることができるので、見学者にとっては嬉しい配慮です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る最初の展示室は「ドルドレヒトの夢」と題され、この町の17世紀当時の姿が描かれた作品が集められています。その次には「新しい道」「最高のオランダ」などテーマごとに絵画の展示が続き、オランダならではの風景画がズラリと並ぶ一角も見応えがあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る展示室ごとに壁紙の色が違なり、どの部屋もほっこりと落ち着ける美しい色合い。手触り優しいベルベットや高級感のある革のソファも置かれていて、気に入った作品の前でゆっくり座って鑑賞できるところもありがたい心遣いです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る展示の多くは古典絵画なのですが、ガラス器や銀器などが並ぶ展示室もあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る絵画は勿論、絵の中に書かれている題材となったオウムガイのような巻き貝や鉱物の原石、手書きの古書などの実物も、美しい装飾が施された家具と共に展示室内にさりげなく置かれています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、ドルドレヒト生まれのフランス人で、のちにパリで活躍したアリー・シェファーの作品がショパンの肖像画と共に集められている部屋や、天井に大きな鳥たちの絵画がある部屋、モダンアートや近代・現代絵画が集められた部屋なども充実しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る敷地内には最近ヨーロッパで流行の美味しいミュージアム・レストラン”Art & Dining”が 入っています。美術作品の一部が壁に掲げられた屋内席も落ち着けますが、木々やお花に囲まれたテラス席も広々とした空間に設けられています。絵画鑑賞の後はぜひこちらで、美味しいお食事と共にのんびり余韻に浸ってくださいね。
ドルドレヒトでの観光に時間をたっぷり使える方は、このドルドレヒト美術館とシモン・ファン・ハイン博物館、ヘット・ホフ・ファン・ネーデルラント博物館の3館共通券というのを利用なさるとお得になります。また、オランダのミュージアムカードが有効で無料で入場できますので、どうぞご参考になさってください。
住所:Museumstraat 40, 3311 XP Dordrecht
電話場番号:+31-78-770-8708
開館時間:11:00〜17:00
休館日:月曜日
2023年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/2更新)
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