日本のタイムカプセル!オランダ・ライデン「シーボルトハウス」

日本のタイムカプセル!オランダ・ライデン「シーボルトハウス」

更新日:2023/11/05 13:52

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
オランダ南ホラント州のライデンは、オランダ最古の大学都市。画家レンブラントの生地であり、シーボルトコレクションの日本博物館「シーボルトハウス」があることでも知られています。

シーボルトはオランダ政庁の医官として日本に派遣された人物。彼が収集した日用雑貨や仏具、絵画、医療器具、日本家屋や船の模型、動植物の標本など、幅広い展示物が歴史ある建物を利用したシーボルトハウスに所蔵され、公開されています。

日本とゆかりの深い町「ライデン」

日本とゆかりの深い町「ライデン」

写真:Hiroko Oji

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ライン川と運河が町の中を流れ、オランダで一番古い大学がある学問の町「ライデン」。14世紀〜15世紀の歴史ある建物が数多く残る町並みは、日本でいえば小京都的な雰囲気を持っており、画家のレンブラントや西洋医学を日本に伝えたシーボルトにも深いゆかりのある町です。

日本とゆかりの深い町「ライデン」

写真:Hiroko Oji

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町中の建物にはひらがなと漢字で書かれた菅原道真の言葉や芭蕉の句が刻まれており、ふと「ここは日本?」と勘違いしてしまう一瞬も。

日本とゆかりの深い町「ライデン」

写真:Hiroko Oji

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また、民俗学博物館前に広がる公園内には、日本文化を伝える絵画パネルがいくつも設置されており、お散歩中にも日本文化に触れることができます。

世界初の日本博物館「シーボルトハウス」

世界初の日本博物館「シーボルトハウス」

写真:Hiroko Oji

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小さな運河に沿ったラーベンブルグ通り19番地の建物は、かつて四軒続きの家だったものを16世紀初めに一つの建物にしたもの。1578年よりシーボルトを含む8名の名家が住居として利用し増改築が繰り返されて来た歴史ある建物です。

1823年から日本の長崎にある出島のオランダ商館医として滞在したのち、ライデンに帰還したシーボルトは1830年にこの邸宅を購入し、1837年まで住んでいました。この邸宅で彼は『日本(Nippon)』を執筆し、日本滞在中に収集したコレクションを展示していたのです。

後、建物はオランダ政府所有となり、地方裁判所として使用された時期を経て、2000年に改装。最後の改装は日本人女性の建築家が手掛け、2005年3月に博物館として開館。彼のコレクションは「19世紀日本のタイムカプセル」と呼ばれ、世界初の日本博物館となっています。

世界初の日本博物館「シーボルトハウス」

写真:Hiroko Oji

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館内には、シーボルトが収集した美術品や工芸品のみならず日用雑貨や仏具、絵画、日本で使用した医療器具、日本家屋や船の模型、植物の標本や動物の剥製や化石などが展示されています。

広いスペースで何室にもわたってズラリと並ぶのは、喜多川歌麿をはじめ歌川豊国や国貞、鈴木春信、菊川英山らによる浮世絵の数々。その数の多さに圧倒されるほどです。

世界初の日本博物館「シーボルトハウス」

写真:Hiroko Oji

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これらの作品を可能な限り良い状態で後世に残すために、室内は薄暗い照明に設定されています。

天井までの棚にびっしり!「パノラマルーム」

天井までの棚にびっしり!「パノラマルーム」

写真:Hiroko Oji

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パノラマルームには、日本に滞在した6年の間に友人や弟子たちに助けられながら収集した、江戸期化政文化における2万5千点以上もの膨大なコレクションの中からの展示が詰まっています。

医者であったシーボルトは、患者からは診察料の代わりに、また弟子たちからは医学を教えるお礼として、工芸品や日常生活用品を受け取って集めたと言われており、収集品は天井にまで届くガラスケースの中に並びます。

天井までの棚にびっしり!「パノラマルーム」

写真:Hiroko Oji

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そのようにしてどんどん増えたコレクションはまさに日本ならではの品々!

ひときわ目を惹く鎧兜や和楽器、大工道具、和綴じの本、下駄・草履、貨幣、ミニチュアの唐箕、着物用の和布の見本帳や和布の糸、日本家屋や瓦を焼く窯のミニチュア、経絡を記した人体模型や位牌など、多岐にわたるコレクションが見られます。

天井までの棚にびっしり!「パノラマルーム」

写真:Hiroko Oji

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以前は地図の部屋というものがあり、棚の引き出しにそれぞれ古い地図が収められていたのですが、現在は鎧兜や和楽器・古書の間に、持ち出し禁止だった当時の日本地図や長崎出島周辺の地図などが展示されています。

動植物ルーム

動植物ルーム

写真:Hiroko Oji

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動植物ルームでは、動物の剥製や化石、植物・生物の標本が展示されています。

動植物ルーム

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シーボルトのお抱え絵師であった川原慶賀による魚類の写生画や植物の標本の写生画も展示されています。カメラがなかった時代、剥製や標本にするといずれは色が褪せてしまうのがわかっているので、即座に写生させていた結果このような絵も残されているのです。

動植物ルーム

写真:Hiroko Oji

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鶏やシラサギ、ニホンオオカミなどの剥製と共に、シーボルトが連れて帰った猿や愛犬の「さくら」も剥製となって展示されています。

展示室以外でも見逃せないところが!

展示室以外でも見逃せないところが!

写真:Hiroko Oji

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シーボルト・ガーデンと呼ばれる小さな中庭にはシーボルトの胸像があり、シーボルトがヨーロッパに持ち帰った植物たちが今でも青々と育てられています。 オランダで普通に見られる植物の7割は、彼が日本から持ち帰ったものともいわれています。

展示室以外でも見逃せないところが!

写真:Hiroko Oji

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地下への階段を下りて行くと、この建物のオリジナルの姿が見られる唯一の場所に繋がります。

昔は食材置き場だった場所で、壁に使われているのは17世紀のデルフト焼きのタイル。天井からぶら下がっているのはフック!オランダは海抜が低いため水害に見舞われることが多く、運河が目の前のこの地下室でも水に食材が浸からないように天井にぶら下げていたそうです。

展示室以外でも見逃せないところが!

写真:Hiroko Oji

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玄関入ってすぐの所には受付があり、背後は日本に関する本やグッズのショップになっています。日本語が堪能なスタッフさんがいらっしゃり、日本語の書物なども置かれていて、日本人にとってはホッとするひと時が過ごせます。

現在、日本博物館「シーボルトハウス」では博物館事業の他にも日蘭文化交流センターとしての事業をも展開しています。オランダにいながら日本の歴史を学べる貴重な博物館であり、文化交流についても知ることができますので、興味のある方は是非ご訪問くださいね。

シーボルトハウスの基本情報

住所:Rapenburg 19,2311 GE Leiden
電話番号:+31-71-512-5539
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日

2023年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/04/22 訪問

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