散り紅葉も美しい!奈良・秋の吉野山で神社仏閣を巡ろう

散り紅葉も美しい!奈良・秋の吉野山で神社仏閣を巡ろう

更新日:2023/10/31 13:43

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
桜の名所として名高い奈良県の吉野山は、秋になると山々が赤く染まり、素晴らしい紅葉が広がります。また吉野山は、山全体が「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界文化遺産に登録されており、紅葉と併せて、後醍醐天皇や源義経などの歴史上の人物ゆかりの名所旧跡を訪ねることができます。秋の吉野山で、金峯山寺・吉水神社・吉野水分神社などの世界遺産の神社・仏閣巡りを楽しんでみませんか?

吉野山のシンボル「金峯山寺」とは

吉野山のシンボル「金峯山寺」とは

写真:モノホシ ダン

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世界遺産・吉野山は、古くから修験道の聖地としても知られています。金峯山寺(きんぷせんじ)への参道の途中に建つ「銅鳥居(かねのとりい)」(重文)は、山上ヶ岳まで4つある門のうちの最初の門で、俗界と聖地の境界を象徴する銅製の建造物です。

高さ約8mで、東大寺の大仏の残銅を使って建立されたのが最初と伝わります。現在のものは室町時代の再建で、宮島の朱丹の大鳥居、四天王寺の石の鳥居と並んで「日本三大鳥居」の一つに数えられています。

吉野山のシンボル「金峯山寺」とは

写真:モノホシ ダン

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吉野山の中心的な存在、金峯山寺で現存する最古の建造物が「仁王門」(国宝)です。重層入母屋造、本瓦葺の楼門で、室町時代の1456年(康正2年)に再建されました。

また、門内に安置する金剛力士像(仁王像)は、東大寺の仁王像に次ぐ大きさを誇り、国の重要文化財に指定されています。

なお現在、仁王門は保存修理工事中で、2028年完成予定となっています。

吉野山のシンボル「金峯山寺」とは

写真:モノホシ ダン

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金峯山寺は、今から約1300年前に修験道の開祖・役行者が創建したと伝わります。本堂の「蔵王堂」(国宝)は、古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大堂で、世界遺産に登録されている建造物の一つです。

現存の蔵王堂は、1592年(天正20年)頃に再建されたもので、高さ約34m、重層入母屋造、檜皮葺の豪壮な木造建築です。内部には、青い体躯をした金剛蔵王権現像(重文)3体がまつられ、本尊は高さ7mにもおよびます。

<金峯山寺の基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2500
電話番号:0746-32-8371
拝観料:境内自由
蔵王堂拝観料:800円(特別御開帳の期間は1600円)
拝観時間:8:30〜16:30(受付は16:00まで)
アクセス:近鉄吉野ロープウェイ「吉野山駅」下車 徒歩約10分 車利用の場合は、吉野山観光駐車場(有料)利用

歴史好きなら見逃せない!南朝発祥の地「吉水神社」

歴史好きなら見逃せない!南朝発祥の地「吉水神社」

写真:モノホシ ダン

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ほかに中千本で、世界遺産に登録されている建造物が「吉水神社」(吉の漢字は正しくは口の上に土かんむり)です。創建は7世紀中頃で、主祭神は後醍醐天皇、楠木正成、吉水院宗信法印です。

もとは金峯山寺の格式ある僧坊で“吉水院(きっすいいん)”と称していましたが、明治の神仏分離令で後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから、1875年(明治8年)に現在の名称に改められました。

門には、天皇および皇室を表す紋章である「十六葉菊紋」(俗にいう菊の御紋)の入った提灯が掲げられています。

歴史好きなら見逃せない!南朝発祥の地「吉水神社」

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吉水神社は、古くは頼朝に追われた源義経をかくまったことがあり、のちに後醍醐天皇はここを一時の行在所(あんざいしょ)としたのち、南朝を樹立しました。

また、豊臣秀吉の花見の本陣となったことでも知られています。1594年(文禄3年)に、豊臣秀吉が催した「豊公の吉野の花見」は、総勢約5000人もの大宴会でした。

歴史好きなら見逃せない!南朝発祥の地「吉水神社」

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神社の檜皮葺の書院(重文)は、日本住宅建築史上最古とされています。書院内には、「源義経潜居の間」「後醍醐天皇玉座の間」「豊太閤愛用金屏風」などがあり、3人にゆかりの数々の社宝を展示しています。

また境内は、中・上千本の桜のビュースポットでもあります。吉水神社で、今も昔も変わらない眺めを楽しんでください。

<吉水神社の基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
電話番号:0746-32-3024
拝観料:境内自由
書院拝観料:大人・大学生600円 高校生・中学生400円 小学生300円
拝観時間:9:00〜17:00
アクセス:近鉄吉野ロープウェイ「吉野山駅」下車 徒歩約15分

真っ赤な絨毯の“散り紅葉”が美しい「高城山展望台」

真っ赤な絨毯の“散り紅葉”が美しい「高城山展望台」

写真:モノホシ ダン

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吉野山中千本から奥千本までは、かなりの高低差がありまので、路線バスで奥千本へ移動しましょう。吉野山駅停留所から奥千本口停留所までは約20分です。

<奥千本口線(路線バス)の基本情報>
運行日:2023年10月28日(土)〜11月30日(木)の毎日
電話番号:0746-39-9254(吉野大峯ケーブル自動車)
運賃:大人500円 小人250円

真っ赤な絨毯の“散り紅葉”が美しい「高城山展望台」

写真:モノホシ ダン

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奥千本で紅葉の名所として知られているのが、標高約700mの「高城山展望台」です。金剛山地の山々が眺められる展望スポットで、秋には色鮮やかな葉が積もり、真っ赤な紅葉の絨毯の“散り紅葉”が見られます。

真っ赤な絨毯の“散り紅葉”が美しい「高城山展望台」

写真:モノホシ ダン

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バス停のすぐ右手からは、展望台へと続く遊歩道があります。展望台へ通じる坂道は、道一面の散り紅葉と、紅葉のトンネルとの競演が素晴らしく、思わず息を呑む絶景と言えるでしょう。

<高城山展望台の基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山奥千本
電話番号:0746-32-1007(吉野山観光協会)
アクセス:奥千本口停留所から徒歩約15分

上千本の絶景スポット「花矢倉展望台」からの眺望

上千本の絶景スポット「花矢倉展望台」からの眺望

写真:モノホシ ダン

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奥千本と上千本には、世界遺産の建築物が2つあります。一つは金峯神社、そしてもうひとつが写真の「吉野水分神社」です。

水の分配を司る天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神とし、またの名を子守宮(こもりのみや)ともいい、子宝の守護神として篤く信仰されています。

現在の社殿は、豊臣秀吉が子授け祈願をして誕生したとされる子の秀頼が、1604年(慶長9年)に再建したもので、桃山様式建築の三殿一棟の本殿・幣殿・拝殿・楼門・回廊は国の重要文化財です。

<吉野水分神社の基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
電話番号:0746-32-3012
拝観料:境内自由
アクセス:高城山展望台から徒歩約10分

上千本の絶景スポット「花矢倉展望台」からの眺望

写真:モノホシ ダン

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上千本の絶景スポットでは、「花矢倉展望台」が有名です。 吉野山の町並みを眼下に上千本、中千本を俯瞰し、金剛・葛城・二上山を遠望できます。

上千本の絶景スポット「花矢倉展望台」からの眺望

写真:モノホシ ダン

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また花矢倉展望台からは、蔵王堂も見下ろせます。さらに付近には、三郎鐘(世尊寺跡)、横川の覚範の首塚などの見どころもあります。吉野山を代表するビュースポットで、大パノラマを楽しんでください。

<花矢倉展望台の基本情報>
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1711
アクセス:吉野水分神社から徒歩約5分

夜空に浮かぶ紅葉!秋の吉野山ではライトアップも

夜空に浮かぶ紅葉!秋の吉野山ではライトアップも

写真:モノホシ ダン

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なお、秋の吉野山ではライトアップも行われます。場所は、下千本公園・二天門跡・妙法殿・大塔の宮・吉水神社参道・銅の鳥居です。夜空に浮かぶ紅葉で、幻想空間を満喫してください。

<秋の吉野山ライトアップの基本情報>
実施日:2023年10月27日(金)〜11月30日(木)
点灯時間:16:30〜21:30

秋の吉野山で紅葉狩りと神社・仏閣を巡ろう

いかがでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、吉野山ではほかにも、西行法師ゆかりの「西行庵」、後醍醐天皇の勅願寺である「如意輪寺」、大和三庭園の一つとして名高い「竹林院」などの見どころがあります。この機会にあわせて訪れてみてはいかがでしょうか?

2023年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/20 訪問

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