写真:凜風 杏花
地図を見る伊吹島は良質ないりこ(煮干しいわし)の生産が盛んで「いりこの島」と説明すればすぐにわかってもらえるほど!周囲5キロメートルほどの小さな島は、カタクチイワシの漁が解禁になる6月〜9月初旬頃までの3カ月間、活気にあふれます。
浜沿いに網元の加工場が並び、漁場と加工場が近いので、新鮮で良質ないりこが生産できるんです! 時間が合えばいりこ漁や加工の様子を見学することも可能。ただ、観光客には珍しい「いりこ漁」も、島の人々にとっては生活の一部。危険な場合もあるので、漁業施設に勝手に入ったり、邪魔にならないように気をつけてくださいね。施設の方に了承を得てから見学されるといいでしょう。
写真:凜風 杏花
地図を見るお土産用の伊吹いりこや県外では手に入りにくいTシャツ、タオルなどを真浦港近くの「伊吹漁業協同組合」で販売。土、日、祝日はお休みですが、臨時営業していることもあります。
また、網元でいりこを販売して頂ける場合もあるので、訪問の際に聞いてみてください。包装はされていませんが、新鮮な高級いりこが割安で手に入るチャンスかも。 これはうわさですが、島にたくさんいる猫は、いりこの頭を残して食べるとか…なんという贅沢(゜o゜)
島にある数少ない旅館、民宿ではいりこ以外の魚介類も楽しむことができます。昼食利用の際も予約が必要なことがありますので、お問い合わせください。
写真:凜風 杏花
地図を見る伊吹島では季節ごとに古くからの民族行事が続けられています。そのひとつが、四国八十八ヶ所を島内に祀って、毎年旧暦3月21日にお参りをする「島四国(おしこくさん)」。当日は行く先々に接待所が設けられ、島内外からのたくさんのお遍路さんで賑わいます。
島のボランティアガイドをされている篠原幸喜さんのお話では、「第一番札所の泉蔵院を出発し、途中八十八ヶ所に見立てた石仏をお参りしながら、海沿いに島の周りを半周、最後の八十八番・西の堂まで、だいたい二時間ほどで回れるくらい」とのこと。瀬戸内海を見ながら回る島ならではの行事は、温かいお接待の心にも触れることができます。
写真:凜風 杏花
地図を見る伊吹産院は「出部屋」と呼ばれ、昔、産後の一か月ほどをお母さんと赤ちゃんが一緒に生活したところ。江戸時代に個人の寄付で始まり、昭和40年代まで使われ、現在は石の門柱だけが残っています。港を見下ろす静かな場所にあり、日々の肉体労働から解放され、ゆっくり赤ちゃんとの時間を過ごすことができる貴重な施設でした。わかりにくい場所なので、道の角にある案内表示を目印にして下さい。
島内にはコンビニやスーパー、飲食店などはなく小さな商店と宿泊所だけ。
そこで、下記のようなものを準備しておくことをお勧めします。
・天候の変化に備えて雨具、帽子や日傘
・水筒やペットボトルなどの水分や食品
・坂が多いので、歩きやすい運動靴などがいちばん
※迷路のような細い道がほとんど、歩道や舗装道から外れて迷ってしまわないように注意
写真:凜風 杏花
地図を見る旧伊吹幼稚園跡を利用した「伊吹島民俗資料館」。自由に見学してくださいという案内といい、レトロな靴箱といい、温かな雰囲気がうれしい。 古文書、漁具など島の歴史を知ることができる貴重な資料館は、日曜日以外は開館(9時頃〜17時頃)していて見学無料。
伊吹島へのアクセス
○JR観音寺駅〜観音寺港
・徒歩約20〜30分
・のりあいバス市内循環線で約7分(日曜、年末年始運休)
・タクシー 約5分
○観音寺港〜伊吹島(真浦港)
・市営伊吹航路25分
・海上タクシー(要予約)
○島内交通
・徒歩が基本(坂道がきついので自転車は無理)
・のりあいバス伊吹線(日曜・祝日と年末年始運休)
※瀬戸内国際芸術祭開催中はバスや航路に臨時便あり
伊吹島のパンフレットは観音寺駅や、観音寺駅前の大正橋そばにある観光案内所であらかじめもらっておくといいですよ。バスや航路は便数が少ないので、時間のゆとりをもって乗り遅れないように。では、日常を離れたのんびり旅をお楽しみください。
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(2024/10/11更新)
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