写真:Hiroko Oji
地図を見る“塩の城”という意味を持つザルツブルグの町は、周囲の岩塩鉱から産出される塩で繁栄してきた町で、壮麗な教会や宮殿・建造物が建ち並びます。モーツァルトが生まれた町でもあり、その生家があるゲトライデガッセは旧市街で最も観光客でにぎわう通りです。通りの両側にはみっちりとショップの入る建物が建ち並び、頭上にはアイアンワークの素敵なデザインの看板がズラリと並んでぶら下がる風景は豪華そのもの。また、世界でも指折りの夏のザルツブルグ音楽祭で有名な音楽の都でもあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るザルツァッハ川の北側に広がる新市街には、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台の一つとなったミラベル宮殿・庭園があり、川に架かるモーツァルト橋や旧市街のノンベルク修道院、ペータースフリートホーフなども印象に残る場面の一つとなっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るさらにバスに乗ればザルツカンマーグートの小さな町や村にも日帰り訪問が可能。美しい湖や山並みの風景に囲まれた雄大な自然の中でウオータースポーツやハイキング、ウインタースポーツも楽しめる風光明媚な地域です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこんな見所に恵まれたザルツブルグの旧市街南にある小高い岩山の上から世界遺産の町並みを見渡しているのが「ホーエンザルツブルグ城」。ホーエンとはドイツ語で「高い」という意味があります。
「ホーエンザルツブルグ城」は、1077年、神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世とローマ教皇グレゴリウス7世の間で起きた聖職叙任権闘争中に、教皇派の大司教ゲプハルトが市の南端にあるメンヒスベルク山頂に築き始めた防衛施設。建設当初はロマネスク様式の居館にすぎなかったのですが、後、増改築が幾度となく繰り返され、大砲や武器庫・塔などが増強され17世紀半ばに現在の城塞の姿となりました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城塞までは歩いても上れますが、ザンクト・ペーター教会南東の墓地入り口があるフェストトゥングスガッセ沿いのケーブルカー乗り場からケーブルカーに乗れば、旧市街の素晴らしい眺めを楽しみながら数分で頂上駅に到着します。
写真:Hiroko Oji
地図を見る敷地内は広く、レストランの入るケーブルカー駅のある建物や見張り台などがあり、中央に大司教の居室や城塞博物館・ライナー博物館・ゲオルク教会などが入る建物が聳えています。
ゲオルク教会は、軍人の守護聖人である聖ゲオルクに捧げるため15世紀に建てられた教会で、外壁にはこの教会を造らせた大司教のレリーフが飾られています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る入城してすぐの部屋には、ザルツブルク城建築に貢献した歴代大司教17名の肖像画や勲章、700年かけて城塞が増築された様子が分かる模型が展示されています。
続く部屋には、旧ザルツブルク家連隊、帝国および王立歩兵連隊「ライナー大公」第2連隊の存在を後世に伝えようと、1924年からライナー博物館が開設されており、第一次世界大戦中にロシアと戦ったライナー大公連隊の制服や装備・武器などが展示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る連隊の歴史は1682年に遡り、1740年にレオポルド・ヨゼフ元帥が大佐になり1769年にはオーストリア歩兵連隊の中で59番が割り当てられ、兵士の服役期間は終身となり、1816年にザルツブルク公国が最終的にオーストリアの統治下に入りったなどの変遷が見られ、主な戦時の状況を再現したものが展示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る1914年第一次世界大戦勃発から1916年までは、帝政ロシア軍とたたかい大きな損失を被り、致命的な痛手を受けた新兵器や通信設備なども展示されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るライナー博物館と同じ入り口を持つ城塞博物館は、ザルツブルク博物館の中世の所蔵品などから、ザルツブルクの歴史と城塞の機能についての資料などに焦点を当てています。
全12室の各部屋には、中世の家具や武器のほかペーパークラフトで出来た城の模型など、ホーエンザルツブルク城の沿革や遺物といった城にまつわるもの、中世ザルツブルクの芸術・文化・歴史についての展示が見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこちらは厨房の様子。調理器具や食器など当時の台所の様子がそのままの状態で保存され煉瓦ストーブや排煙装置も見られます。また壁には調理している様子を絵図にしたものが掲げられており、見るだけで伝わるよう工夫されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る寝室なども見ることができ、豪華なものではない当時の小さめのベッドもすぐそばで見ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るパノラマツアーの表示に従って塔のある建物内に入り、狭い螺旋階段を上っていきましょう。
塔の途中階にある拷問部屋では、中世の拷問器具に加えてその様子を表した展示や説明が見られます。この部屋で実際には拷問が行われたことは一度もないとのことですが、深さ6メートルの地下牢もあり、かつてこちらには実際に囚人が拘禁されていました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る塔の展望台に出ると中央にはさらに高い位置に鉄の手すりが付いた木製のステージがあり、360度ぐるりとザルツブルグ市内と周辺を取り囲む山並みまで見渡せます。塔には城を守るために大砲が置かれ、監視塔としても使われていたことに納得できます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る塔のパノラマツアーでは山々の景色だけでなく、歴史あるユニークな角楽器「ザルツブルクの牡牛」の展示にも出会えます。
塔の階段に続く要塞通路を歩いて行きますと、「ザルツブルクの牡牛」と言われるパイプオルガンに似た大きなオルガンが置かれている部屋やトランペットのような楽器が並ぶ通路で、その音色を聞くことができます。
住所:Monchsberg 34,5020 Salzburg
電話番号:+43-662-84243011
開場時間:(1〜4月、10〜12月)9:30〜17:00(イースターとアドヴェント期間は〜18:00)、(5〜9月)9:00〜19:00
アクセス:
ザルツブルク中央駅から3・5・6番のトロリーバスor25番バスでラートハウス停留所orモーツァルトシュテク停留所で下車。バス停からケーブルカー乗り場まで徒歩約10分。
ケーブルカー乗り場はザンクト・ペーター教会南東にある墓地入り口があるフェストトゥングスガッセ沿い。
2024年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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