アウグスブルク「レオポルト・モーツァルト・ハウス」神童の父の生家

アウグスブルク「レオポルト・モーツァルト・ハウス」神童の父の生家

更新日:2024/04/08 12:16

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
「モーツァルト・ハウス」というと、モーツァルト出世の地オーストリア内にいくつかあるのをご存じの方も多いと思いますが、ドイツのアウグスブルグにもあるのです。といっても、こちらはかの有名な神童モーツァルト自身ではなく彼のお父さんであるレオポルトが生まれた家です。

このハウスがあるのはアウグスブルク旧市街の北外れ。中心地となる市庁舎前広場から徒歩10分ほどの通り沿いにある赤い建物に入る博物館です。

神童モーツァルトの父が生まれた家

神童モーツァルトの父が生まれた家

写真:Hiroko Oji

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ドイツのロマンティック街道で最古の歴史を持ち、かつ最大の都市アウグスブルク。この町の旧市街北外れには「モーツァルト・ハウス」があります。「モーツァルト・ハウス」というと、オーストリアのウィーンやザルツブルグ、ザンクト・ギルゲンなどにもあってご存じの方も多いと思うのですが、こちらは作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父であるレオポルトが生まれた家。なので「レオポルト・モーツァルト・ハウス」という正式名が付けられています。

「レオポルト・モーツァルト・ハウス」は、旧市街中心地の市庁舎前広場から北へ続く通りケーニヒ通り〜ホーファー通り〜フラウエントーア通りと歩くこと10分ほどの所にある赤い建物。モーツァルト記念館としてモーツァルト家の歴史に関する資料や楽器、当時使用されていた家具や馬車などが展示されています。

神童モーツァルトの父が生まれた家

写真:Hiroko Oji

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レオポルト・モーツァルトは製本屋の息子として1719年にこの家で生まれ、神学校に進学した後は現オーストリアのザルツブルク大学に進学。のちに好きな音楽の道に進み大司教の宮廷音楽家の職を得た人。彼自身も優れた作曲家、ヴァイオリニスト、音楽理論家でもあっただけでなく、息子の才能を発見して芽生えさせ、息子の音楽教育に情熱を注ぎました。

神童モーツァルトの父が生まれた家

写真:Hiroko Oji

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受付を済ませたら、モーツァルト家の家系図や人々の像や映像で繋がりや略歴などを伝えているコーナーを見ながら階段を上っていきます。

実際に使用していた楽器

実際に使用していた楽器

写真:Hiroko Oji

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階段を上って行った館内にはレオポルトが使用し、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトも演奏したという当時のチェンバロが展示されています。

レオポルトがヴォルフガングの姉ナンネルへの音楽レッスンをしていた時、かたわらにいた3歳のヴォルフガングが、教えられたわけでもないのに3度の和音を弾き始めたといいいます。3歳にはチェンバロが弾け、4歳からは正式なレッスンを受け、5歳では作曲もできたという「天才モーツァルト」を発見したのが父レオポルトだったのです。

実際に使用していた楽器

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モーツァルトが活躍した18世紀後半の時代、バロック時代以前から長く使われていたチェンバロから徐々に新しい楽器であるピアノにとって替わられていきました。モーツァルトはまさにこの鍵盤楽器交替の時代を生きたのです。

館内にはそのチェンバロの仕組みも展示されており、イヤホンでその音色を聞くこともできます。

実際に使用していた楽器

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またレオポルトはヴァイオリン奏者としても知られており、作曲とザルツブルク大聖堂の聖歌隊少年たちへのヴァイオリン(後にはピアノも)の指導も務め、ヴァイオリン演奏に関する論文も出版しました。館内には試奏できるヴァイオリンをはじめチェロやホルンなども展示されています。

衣装や道具、楽譜や書籍などの展示も

衣装や道具、楽譜や書籍などの展示も

写真:Hiroko Oji

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レオポルト自身は決して天才だったわけでなく、苦労と努力の結果、音楽家となった人でした。しかし、人類史上最高の知能指数を持っていたという学者もあり、息子の比類まれな才能を見抜き、音楽先進国を旅して回り、当時としたは最高の教育を施し、大作曲家に育て上げた重要な功績は疑いのない事実です。

そのレオポルトが息子のために王侯貴族を訪問するにあたっては身なりにも気を配り、使用していた衣装が展示されています。

衣装や道具、楽譜や書籍などの展示も

写真:Hiroko Oji

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館内には聴く、見る、感じるなどさまざまな感覚を体験できる部屋があります。

こちらのコーナーでは楽譜の書いてあるさいころのようなキットを当てはめるとその旋律が流れてくるという仕組みになっており、いろいろ組み合わせて一つの曲を作り上げる体験ができます。

衣装や道具、楽譜や書籍などの展示も

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またヴァイオリン・スクールの初版本や楽譜・書籍なども展示されています。

臨場感のある馬車や舞台装置

臨場感のある馬車や舞台装置

写真:Hiroko Oji

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レオポルトは自分自身と家族のためにヨーロッパ中を何年にもわたって旅する「モーツァルト家の大旅行」を計画し、各地で息子ヴォルフガングの神童ぶりを王侯貴族に売り込むプロモーターとしての面も持っていました。

ウィーンのシェーンブルン宮殿に出かけた時には、女帝マリア・テレジアや皇帝フランツ1世の前で、またパリではルイ15世の前でなどなど、息子ヴォルフガングが各地の王侯・貴族の前で神童ぶりを発揮して喝采を浴びるというお膳立てもしています。このようにしてヴォルフガングの天才としての評判は全ヨーロッパに広まったのです。

臨場感のある馬車や舞台装置

写真:Hiroko Oji

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また、「モーツァルト家の大旅行」は子どもたちに異なる文化や人々に慣れ親しんでもらうことをも目的としており、その旅行に使用した家族の馬車のレプリカが飾られています。馬車の窓には自然あふれる風景の中を走っているような映像が流れ、まるでモーツァルト家の一員になって旅しているような気分を味わえます。

臨場感のある馬車や舞台装置

写真:Hiroko Oji

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奥に続く真っ暗な部屋では次々に色が変わる舞台装置の中でモーツァルトが作曲した音楽を聴くという体験ができたり、立体的な宮廷のような舞台装置の中で音楽に浸れる部屋も用意されています。

レオポルト・モーツァルト・ハウスは、旧市街中心部の市庁舎前広場から徒歩5分のところにある大聖堂からさらに北に徒歩5分ほどで訪問できるロケーション。トラム2番を利用すればさらに時間の節約にもなります。天才的音楽家を見出し育てたレオポルトが生まれた家で、モーツァルト家の記念館となっています。ちょっと足を延ばしてご訪問なさってはいかがでしょうか。

レオポルト・モーツァルト・ハウスの基本情報

住所:Frauentorstrabe 30, 86152 Augsburg
電話番号:+49-821-4507945
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日
アクセス:トラム2番Mozarthausで下車し進行方向へ徒歩1分、もしくはアウクスブルク中央駅から徒歩20分

2024年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/12/10 訪問

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