鬼の聖地!?京都大江山は平安時代の鬼の本拠地

鬼の聖地!?京都大江山は平安時代の鬼の本拠地

更新日:2024/04/24 10:26

鈴木 旅人のプロフィール写真 鈴木 旅人 旅行写真家
鬼の伝説や伝承は日本各地に存在しますが、平安時代からその強さを謳われ、日本三大妖怪の一人とも言われている鬼がいます。それが平安時代に京都の山中に本拠地を持ち、洛中にその名を轟かせた「大江山の酒呑童子」です。

現在、伝承地には「日本の鬼の交流博物館」が建ち、酒呑童子だけでなく日本や世界中の鬼について学べる鬼の聖地となっています。そんな大江山、鬼の聖地をご紹介いたします!

鬼の像が出迎える大江山

鬼の像が出迎える大江山

写真:鈴木 旅人

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「日本の鬼の交流博物館」は京都府の山中、福知山市大江町にあります。大江町に入ると、途端にちらほらと鬼の姿が見えるように。ユニークな表情をした赤鬼や青鬼が出迎えてくれます。

鬼の像が出迎える大江山

写真:鈴木 旅人

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設置された鬼像は個々に名前が付いていて、どの鬼も本当に個性があり、愛らしい表情をしています。鬼という存在が恐怖の対象としてではなく、地域に愛され大切にされているのが伝わってきますよね。

鬼の像が出迎える大江山

写真:鈴木 旅人

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日本の鬼の交流博物館に到着し、先ず目に飛び込んで来るのは、高さ5メートル、重さ10トンの世界一大きな鬼瓦「大江山 平成の鬼瓦」です。これが本当に大きい!
日本中の鬼瓦の職人が各地の土と焼成技法で焼き上げた130ものパーツを、現地で組み上げようやく完成しました。

鬼瓦とは元々、魔除けのために鬼を味方につけ、家を守ってもらうという意味合いから作られるようになりました。これだけ大きい鬼瓦があれば、どんな悪いものも絶対寄り付けなさそうです。

日本と世界の鬼が丸ごと分かる「日本の鬼の交流博物館」

日本と世界の鬼が丸ごと分かる「日本の鬼の交流博物館」

写真:鈴木 旅人

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日本の鬼の交流博物館は2024年4月にリニューアルオープンしました。館内に入ると先ず目に入るのは、ズラリと立ち並ぶ大きな鬼瓦。このサイズが実際に家屋や仏閣の上に取り付けられていたことを思うと、鬼という存在に畏怖しながらも、味方に付けた時の頼もしさ、強さゆえの信頼が、当時の人々の心に相当にあったのだろうということが窺えます。

日本と世界の鬼が丸ごと分かる「日本の鬼の交流博物館」

写真:鈴木 旅人

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館内は「日本の鬼」のエリアや「世界の鬼」のエリア、そして大江山の鬼伝説などが紹介され、充実した展示物を通し「鬼」という存在を学び、理解することができます。

日本と世界の鬼が丸ごと分かる「日本の鬼の交流博物館」

写真:鈴木 旅人

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「大江山の鬼」のエリアでは、最強の鬼といわれる酒呑童子について詳しく展示されています。酒呑童子は大江山の洞窟にある御殿に棲み、茨木童子など数多くの鬼共を部下にしていました。伝承では酒呑童子は最終的に源頼光とその配下の渡辺綱たちに太刀で首を切断され打倒されます。

当時京都は、陰陽師の安倍晴明が活躍する呪術師や妖怪の全盛の時代です。そしてそんな安倍晴明や都からの刺客が、源頼光や渡辺綱。彼らは当時の最も有名な妖怪ハンターとも言える存在で、酒呑童子にとっては最悪の相手だったといえるでしょう。

展示を通し酒呑童子へのアプローチや、歴史の中でどう酒呑童子が語り継がれ、検証されてきたのかがよく理解できます。

ぜひ直接足を運び、展示を通して鬼についての見識を深めて見てください。鬼好きには垂涎の展示内容。また鬼について興味がなくとも、充実した展示物は見応え充分。館内を出た時には鬼のファンになっていること間違いなしです!

<基本情報>
住所:京都府福知山市大江町仏性寺909
電話番号:0773-56-1996
アクセス:JR大江駅から大江バス、大江山の家線乗車後、「大江山の家」下車。徒歩2分

成田亨氏デザインによる酒呑童子像

成田亨氏デザインによる酒呑童子像

写真:鈴木 旅人

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博物館から徒歩約20分の丘の上には、京の都の方角を指差す、酒呑童子と家来の茨木童子、星熊童子の像が立ち並びます。

成田亨氏デザインによる酒呑童子像

写真:鈴木 旅人

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ウルトラマンの美術総監督であった成田亨氏の作品によるもので、そのデザインは猛々しいものではなく、少し儚げで線の細い姿です。

その何かを訴えんとする姿を見ていると、大江山の鬼達は決して恐ろしい存在ではなく、ただ山中で静かに暮らしていただけの民族だったのではないか…。そんな考えすら想起させてくれる、素晴らしいデザインです。

写真映え抜群!大江町の郷土料理「鬼そば」

写真映え抜群!大江町の郷土料理「鬼そば」

写真:鈴木 旅人

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さて視覚で鬼について学んだら、次は味覚。美味しい料理から鬼について学びましょう!
この鬼の聖地大江町には「鬼そば」という郷土料理があります。真っ黒な見た目のそばが、真っ赤な器に盛られているのが特徴。

日本の鬼の博物館から行くのにオススメなのは、博物館からも近い国道175号線に面した「食堂 大江山」さんです。

写真映え抜群!大江町の郷土料理「鬼そば」

写真:鈴木 旅人

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その名前の由来は、もともと大江町で振舞われていた生(き)蕎麦を旅人が鬼伝説の鬼の名から、鬼(き)そばと呼び始めたこと。硬いを意味する「こわい」と鬼伝説の酒呑童子のイメージにちなんだことがその由来だと言われています。

真っ黒な見た目は、そばの実の外殻に近い部分から挽き出された三番粉を使っている為(一般的にそばの実の中心を使うと白いそばとなり、中心から外殻に向けて段々と色の付いたそばになります)。

赤い大きな器を使うようになったのは、お出汁を飲む時にまるで鬼が酒器を傾けているかのように見えるからだと言います。確かにこの大きな器、最強クラスの鬼が持つに相応しい大きさですよね!

写真映え抜群!大江町の郷土料理「鬼そば」

写真:鈴木 旅人

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気になる鬼そばの味は、風味や食感が強く感じられ喉越しが強く本当に美味しい!田舎そば特有のそば殻などはないので、純粋にそばの食感と風味を味わうことができます。

サイズは大盛り(麺二玉)と鬼盛り(麺三玉)と選ぶことができます。写真はざるそばの鬼盛り。器が特別大きい為、そばが少し小さく見えてしまいますが、その名に相応しいボリュームがあります。ご注文の際は写真のイメージに惑わされず、三人前を食べ切れるか胃袋としっかり相談しましょう!

<基本情報>
住所:京都府福知山市大江町河守1956
電話番号:0773-56-0595
アクセス:JR大江駅より徒歩7分

オニバーサルな町作り

大江町では町を上げてのイベント「ONIversal city project」というオニバーサルな町を目指す取り組みも行っています。鬼のお菓子制作や、鬼が主人公の絵本制作。また動画やグッズの制作など、町全体で鬼を盛り上げ、世界中に発信していこうという取り組みです。

鬼の聖地大江町では現地でしか感じることのできない貴重な展示や体験の数々が用意されています。鬼という存在がどうやって生まれ、人々の意識に根付きながら今に至り、私たちの周りに鬼がどう生きているのか。是非直接、体感しに足を運んでみてください!

2024年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2024/04/01 訪問

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