趣のある元旅館がカフェに!和歌山・橋本「cafe葛城館」

趣のある元旅館がカフェに!和歌山・橋本「cafe葛城館」

更新日:2024/05/23 10:42

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
JR和歌山線の高野口駅前に建つ国登録有形文化財の「旧葛城館」は、かつては高野山に向かう参詣者が疲れた足を休める旅館でした。その趣のある木造建築が、2024年(令和6年)3月21日に和スイーツを楽しめるカフェとしてオープン!まるでタイムスリップしたような時代を感じさせる建物で、絶品の和スイーツを味わってみませんか?

過去に多くの高野山参詣客で賑わった「旧葛城館」とは

過去に多くの高野山参詣客で賑わった「旧葛城館」とは

写真:モノホシ ダン

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JR高野口駅前にある「旧葛城館」は、明治時代後期の建築物で、木造3階建ての旅館建築です。現在はカフェとして営業していますが、旅館時代には多くの高野山参詣客で賑わいました。

建物の大きな特徴としては、ファサードの2階と3階部分が総ガラス張りになっていて、ジブリ作品に登場するような外観は、思わず見惚れてしまう不思議なノスタルジアを感じさせます。

過去に多くの高野山参詣客で賑わった「旧葛城館」とは

写真:モノホシ ダン

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正面の屋根には、瓦葺きの千鳥破風と銅板葺きの唐破風が二重に取り付けられ、まるで寺院建築のようです。軒下の立体感のある「葛城館」の看板もいい感じです。

過去に多くの高野山参詣客で賑わった「旧葛城館」とは

写真:モノホシ ダン

さらに、外面のガラスはすべて手漉きガラスで、斜め横から見ると凹凸になっているのがわかります。2階と3階のガラス戸の内側には高欄があり、2階の高欄には円い穴が開けられていて、さながら現代アートを思わせます。

タイムスリップしたかのような雰囲気の館内

タイムスリップしたかのような雰囲気の館内

写真:モノホシ ダン

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旧葛城館は、2001年(平成13年)に、国の登録有形文化財に登録されています。

引き戸を開けて玄関に入ると、「高野山金剛峯寺御用達」と「和歌山県指定旅館」と書かれた看板や長火鉢があり、過去にタイムスリップしたかのような雰囲気を漂わせています。

少し急な15段の真っ直ぐな階段は、カフェのある2階部分の客室に通じていて、階段を上るにつれ、異空間に踏み込んでいくような面白みがあります。

タイムスリップしたかのような雰囲気の館内

写真:モノホシ ダン

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2階から3階部分への踊り場には、明治・大正時代の常連客だった東京の火消し組の講札が残されていて、かつての賑わいを知ることができます。

タイムスリップしたかのような雰囲気の館内

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建物の3階部分の客室も自由に見学することができます。欄間や長押しには趣向を凝らした細工があり、天井のランプシェードや食器や鏡などのアンティーク品などは一見の価値があります。

「cafe葛城館」で絶品の和スイーツを味わおう

「cafe葛城館」で絶品の和スイーツを味わおう

写真:モノホシ ダン

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建物の2階部分は、「cafe葛城館」のカフェスペースとなっています。座敷席と椅子席があり、どちらもゆったりとくつろぐことができます。

「cafe葛城館」で絶品の和スイーツを味わおう

写真:モノホシ ダン

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cafe葛城館のメニューは、抹茶やほうじ茶をふんだんに使った絶品の和スイーツで、スイーツの材料は京都・宇治の老舗である「山政小山園」のものを使用しています。

写真は、「日替わりバスクチーズケーキ」(600円)。人気メニューのひとつで、甘さを控えめにしたケーキともっちりとしたホイップクリームの食感が絶妙です。

「cafe葛城館」で絶品の和スイーツを味わおう

写真:モノホシ ダン

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バニラアイスに濃厚な抹茶ソースをかけていただく「抹茶アフォガード」(750円)もお勧めです。粒あんに白玉、アイスクリームの甘さに、抹茶のコクのある旨味の組み合わせが素晴らしく、満足感の高い逸品と言えるでしょう。

ほかにドリンクでは、「抹茶ラテ」(700円)が一押し。ホットとアイスがあり、ともにスッキリとした味わいを楽しめます。

かつて高野山の参詣者の表玄関として栄えた「高野口駅」

かつて高野山の参詣者の表玄関として栄えた「高野口駅」

写真:モノホシ ダン

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建物の2階と3階の廊下からは、JR高野口駅を見下ろすことができます。現在の駅舎は、1912年(明治45年)に建てられた木造の駅舎で、かつては高野山の参詣者の表玄関として多くの人で賑わいました。

高野山へ向かう人々は、ここから人力車に乗り換えて約3km離れた九度山の慈尊院まで行き、弘法大師が自ら開いた高野山町石道を約7時間かけて歩いて、奥之院の弘法大師御廟までお参りしていました。

かつて高野山の参詣者の表玄関として栄えた「高野口駅」

写真:モノホシ ダン

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ところが、1925年(大正14年)に高野山により近い、現在の南海電鉄高野線の高野下駅が開業すると高野口駅の利用者は激減。

さらに1930年(昭和5年)に、南海高野線が高野山駅まで全通すると駅周辺の賑わいは完全に失われ、今では当時営業していた旅館はすべて廃業しています。

なお、cafe葛城館はトレインビューのカフェでもあります。窓からJR高野口駅を発着する列車を眺めながら、往時の賑わいに思いを馳せてみてください。

cafe葛城館の基本情報

住所:和歌山県橋本市高野口町名倉1053
電話番号:0736-42-2017
営業時間:13:00〜18:00
定休日:月曜日〜水曜日
アクセス:JR和歌山線「高野口駅」下車すぐ。車利用の場合は、専用駐車場利用

2024年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2024/05/11 訪問

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