古代史ゆかりの地で蓮を堪能!奈良県「藤原宮跡 蓮ゾーン」

古代史ゆかりの地で蓮を堪能!奈良県「藤原宮跡 蓮ゾーン」

更新日:2024/06/20 10:57

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
「蓮(ハス)」といえば、夏に花期を迎える代表的な草花の一つとして、多くに知られています。奈良県にも蓮の群生地はいくつかありますが、橿原市の「藤原宮跡」にある「蓮ゾーン」でも、毎年7月中旬以降、たくさんの蓮が開花し、その様子を一目見ようと、朝早くから大勢の観光客で賑わいます。今回は日本初の本格的な都城であった藤原宮跡・蓮ゾーンの蓮をご紹介しましょう。

史跡公園として整備された藤原宮跡と蓮

史跡公園として整備された藤原宮跡と蓮

写真:乾口 達司

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「藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)」は、奈良県橿原市にある古代の宮城跡。西暦694年から710年まで、16年にわたって存在した我が国初の本格的な都城である「藤原京(ふじわらきょう)」の心臓部というべき区画であり、天皇の生活空間である内裏や国家的儀式のとりおこなわれた大極殿、政治がおこなわれた朝堂院などから構成されていました。

発掘調査の後、現在は写真のような史跡公園として整備されており、広々とした空間が広がっています。写真は当時の建造物を支えていた柱の位置を再現したもの。こういった烈柱の復原模型は、一般の史跡公園とは一線を画した、古代都城遺跡の特徴として挙げられます。

史跡公園として整備された藤原宮跡と蓮

写真:乾口 達司

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そのような藤原宮跡の一角には約3000平方メートルの規模を誇る「蓮ゾーン」が設けられており、毎年7月になると、ご覧のようにたくさんの蓮が大輪の花を咲かせます。

蓮の花(ハナハス)は日の出とともに開花し、午後になると、ふたたび蕾の状態に戻ります。したがって、開花中の蓮を見るには、朝の早い時間帯に訪れることをおすすめします。

史跡公園として整備された藤原宮跡と蓮

写真:乾口 達司

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先ほどご紹介した柱の復原模型が遠くに見えますが、古代の宮殿跡を散策しながら、蓮を愛でることができるのは、藤原宮跡ならではの特色であるといえるでしょう。

古代蓮も!11種類の蓮

古代蓮も!11種類の蓮

写真:乾口 達司

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現在、藤原宮跡では、小舞妃蓮や唐招提寺蓮、法華寺蓮、中国古代蓮など、計11種類の蓮が生育しています。

その代表格が、こちらの古代蓮。その名のとおり、古代の蓮の種子を現代によみがえらせたもので、さまざまな品種のある蓮のなかでも、古代の都城であった藤原宮跡の地にもっともふさわしい蓮であるといえるでしょう。

古代蓮も!11種類の蓮

写真:乾口 達司

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青空に向かって大輪の花を咲かせる蓮は、見応え充分。ぜひ、お天気のよい日にお出かけください。

古代蓮も!11種類の蓮

写真:乾口 達司

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すでに開花しているものにばかり目を奪われてしまいがちですが、早朝に訪れると、まだ開花しはじめていない蕾の状態の蓮も見られます。

蕾の状態からゆっくり開花し、やがて大輪の花を咲かせる蓮のダイナミックな動きをじっくりご覧になることもおすすめします。

大和三山とハス

大和三山とハス

写真:乾口 達司

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藤原宮跡を三方からとりまくように点在する「大和三山(やまとさんざん)」と蓮とのセットも、藤原宮跡ならでの魅力に挙げられます。

大和三山とは「天香久山(あまのかぐやま)」「畝傍山(うねびやま)」「耳成山(みみなしやま)」の3体から成る低山のこと。現在、国の名勝となっています。

蓮ゾーンの背後に見えているのは、そのうちの天香久山。天香久山といえば、「春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山」(『万葉集』所収)という持統天皇の和歌を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

大和三山とハス

写真:乾口 達司

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こちらは畝傍山。その山麓には神武天皇をはじめとする古代天皇の陵墓や橿原神宮などが点在しています。

大和三山とあわせて蓮を眺められるのも、藤原宮跡における蓮ならではの魅力ですよ。

熱中症にご注意!蓮ゾーン周辺の施設

熱中症にご注意!蓮ゾーン周辺の施設

写真:乾口 達司

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蓮は7月の暑い時期に開花する植物ゆえ、藤原宮跡には日光を遮る施設はほとんどありません。蓮ゾーンにはご覧のような日除けも設けられていますが、スペースが限られているため、ご自身で念入りな熱中症対策をおこなってください。

熱中症にご注意!蓮ゾーン周辺の施設

写真:乾口 達司

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蓮ゾーンの南方には駐車場もあるため、お車で来られる方はそちらに駐車しましょう。

日本初の本格的な都城であった藤原京。その心臓部である藤原宮跡で咲き乱れる蓮がいかに魅力的か、おわかりいただけたでしょうか。古代史ゆかりの施設とのマッチングを楽しみながら、青空に向かって大輪の花を咲かせる蓮の数々をご堪能ください。

※例年の見ごろは例年7月中旬から8月上旬にかけてです。

藤原宮跡の基本情報

住所:奈良県橿原市高殿町
アクセス:近鉄「畝傍御陵前駅」より徒歩約20分

2024年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/07/23 訪問

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