日本の地質百選選出!三原「久井の岩海」と圓鍔彫刻の世界へ

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日本の地質百選選出!三原「久井の岩海」と圓鍔彫刻の世界へ

日本の地質百選選出!三原「久井の岩海」と圓鍔彫刻の世界へ

更新日:2014/07/26 14:08

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

昭和39(1964)年に「地質鉱物のうち風化並びに浸食に関する現象」という基準で、国の天然記念物に認定された広島県三原市の「久井の岩海」。「単に岩がごろごろあるだけでしょう?」と思われる方も多いかも知れませんが、行ってびっくり!まさに自然が作る芸術です!
そんな岩海の不思議な余韻に浸りながら車で30分、お隣・尾道市にある圓鍔勝三彫刻美術館にも立ち寄り、自然と一体化した見事な作品を鑑賞しましょう!

日本最大級の岩海はどうやって出来たの?

日本最大級の岩海はどうやって出来たの?

写真:村井 マヤ

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「久井の岩海」は、なんといっても広さが半端ありません。この広さは、実は日本では最大級の岩海なんだとか・・旧広島市民球場の10倍の面積(20a)もあるそうですよ。ハイキングしたら、かなりの運動になりそうですね。

岩海の出来方ですが、大きな花崗閃緑岩の岩盤が気温の変化などで割れ目(節理)に沿ってはがれおち、また風化によって丸みを帯びた岩石として残っているきわめて珍しく、学術上大変貴重なものなんだそうです。
実は、久井の岩海とセットになっている矢野の岩海もあります。二つの岩海は直線で10キロ離れていますが、久井の岩海の方が規模が大きく、矢野の方は、ひとつひとつの巨大な岩が渓谷を埋めたような形になっていて、その下には洞窟状の空洞ある点などが違うそうです。久井の岩海・矢野の岩海ともに国の天然記念物ですよ。

矢野の岩海:広島県府中市上下町矢野にあります。

見れば見るほど不思議な光景!行かなきゃ分からない面白さ

見れば見るほど不思議な光景!行かなきゃ分からない面白さ

写真:村井 マヤ

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岩海は、備南最高峰の宇根山(標高約699m)の東南麓に傾斜の緩やかな三条の谷間に沿って分布し、「ごうろ」と呼ばれています。この呼び名は長さや岩の形状からでしょうか、銭亀(ぜにがめ)ごうろ、中ごうろ、大ごうろ、小ごうろとそれぞれ呼ばれます。一番長いのもは、銭亀ごうろで、長さ550m、幅65mあります。また、大ごうろは、長さは350mで幅90m、深さが10mにも及ぶ巨大なものです。

時折、鳥のさえずりを聞きながら、壮大な自然が作り出した世界を見るのは、何とも言えない感動に駆られますよ。

広島で唯一日本の地質百選に選ばれた場所!

広島で唯一日本の地質百選に選ばれた場所!

写真:村井 マヤ

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久井周辺は、珍しい地層などが、道路近くで見ることが可能な場所です。ため池なども多くて珍しい植物や昆虫なども生息しています。
岩海自体、ちょっとしたハイキングが出来るスポットでもあります。四季折々の自然美を楽しむことが出来るので、是非リフレッシュされたい時には、訪れたい場所ですね。

ちなみに、ごうろの場所によりますが、「水音響」と言って、岩の下深くを流れる水の音が聞こえる場所もあり、神秘的な気持ちになれますよ。

平成19(2007)年には、日本の地質百選に選ばれています。

久井の岩海へのアクセスは、下記MEMO参照のこと。

圓鍔勝三(えんつば かつぞう)彫刻記念公園・美術館へ

圓鍔勝三(えんつば かつぞう)彫刻記念公園・美術館へ

写真:村井 マヤ

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美術を好きな方ならきっと一度は聞いたことがあると思います。広島県内、特に広島市内に作品が多く設置されています。例えば、「平和記念公園内」の「平和の女神像」も圓鍔勝三氏の作品です。また、広島に来たことがある方なら、もしかしたらご存知かもしれませんが、新幹線口の(写真上)「朝」という作品はかなり有名です。全国にも作品は数多くありますので、どこかで見かけているはずです。近くの圓鍔勝三作品を探して見て下さいね♪

広島市内の病院や文化施設などに圓鍔勝三氏の作品は見受けられますよ。彫刻って、あんまり興味がない方でも、ふと足を止めてしまう魅力のある作品が多いのですよ。

圓鍔勝三(1905〜2003:本名勝二)氏は、現在の尾道市御調(みつぎ)町で生まれます。京都の彫刻師・石割秀光の内弟子なり、京都市立商工専修学校、関西美術院で彫塑を学びました。圓鍔氏は、職人として終わりたくなく、その後更に日本美術学校でも学びました。戦後、その作品は高く評価されるようになり、多摩美術大学でも教鞭をとりました。紺綬褒章受章(1971)、勲三等瑞宝章受章(1976)、文化勲章(1988)を受章しています。日本を代表する芸術家の作品をじっくり見ましょうね♪

圓鍔勝三の彫刻は、夢とユーモアがあふれてる!

圓鍔勝三の彫刻は、夢とユーモアがあふれてる!

写真:村井 マヤ

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圓鍔勝三彫刻美術館の所蔵作品は114点。その中には、初期の代表作「初夏」(1939年文展特選、京都市買取作品)の原型となった彫刻もあります。圓鍔勝三彫刻記念公園には、代表作の6体のブロンズ像が配置されているので、桜の季節には花見弁当持参でこの公園内を散策できるんですよ。

もちろん桜の時期以外でも、ちょっと散歩をしながら気楽にお弁当を食べて、ふいっと横を見ると、彫刻を眺めることが出来るなんて、なんだか優雅な時間を過ごせそうですよね?

圓鍔勝三彫刻記念公園・美術館へのアクセスも下記MEMO参照のこと。

自然の造形美と人間が作り出す美!〜どちらもただ見とれますよ〜

今回は、「久井の岩海」という自然がもたらす不思議な力を実感してもらって、次に人間が作り出す芸術の世界を訪れる・・という旅のご案内でした。

久井の岩海は、実際訪れて初めて感じることが多い場所です。圓鍔勝三彫刻記念公園・美術館に関しては、不思議な世界観と平和への希求というメッセージを常に持った圓鍔勝三氏の素晴らしい彫刻を楽しむことが出来ますよ。

尾道市御調町と三原市久井町は地図で見てもらうと分かる通り、隣接した町になります。尾道市や三原市は海のイメージが強いかと思いますが、高速道路沿いの久井や御調の風景を見ていますと、むき出しになった岩肌などが見受けられ、尾道にも巨石文化があったことが分かります。三原市から尾道市へ続く石の道といったところですね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/18 訪問

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