大石仏像のライトアップも!奈良・壷阪寺「大和観音 もみじ回廊」

大石仏像のライトアップも!奈良・壷阪寺「大和観音 もみじ回廊」

更新日:2024/10/09 12:40

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
奈良県高市郡高取町にある壷阪寺(南法華寺)は、奈良を代表する紅葉の名所で、インドから招来された大石仏像と境内を彩る紅葉との競演は「天竺の紅葉」と呼ばれています。

その壷坂寺と、県内の岡寺、長谷寺、室生寺の4ヶ寺の紅葉を巡るイベントが「大和観音 もみじ回廊」です。秋の壷阪寺で、境内を彩るもみじと紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」を楽しんでみませんか?

秋にはもみじの衣をまとう「紅葉大仏」とは

秋にはもみじの衣をまとう「紅葉大仏」とは

写真:モノホシ ダン

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壷阪寺は、奈良盆地を一望できる壷阪の山にあり、秋には境内一円のもみじや周辺の山々が色づき、鮮やかな紅葉の風景が広がります。紅葉の見ごろは例年11月中旬から12月上旬です。

紅葉と壷阪寺の境内を一緒に撮れるスポットもありますので、この時期だけの絶景をお楽しみください。

秋にはもみじの衣をまとう「紅葉大仏」とは

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また壷阪寺は、奉仕活動を行った縁でインドとの国際交流が盛んで、境内にはインド(天竺)から渡来した大きな石像がいくつもあります。その中で高さ15mの「壷阪大仏」と呼ばれる大釈迦如来石像はとくに有名です。

この大仏様は、春は桜に包まれるお姿から「桜大仏」、初夏は新緑に包まれた「新緑大仏」、そして秋はもみじの衣をまとう「紅葉大仏」と呼ばれています。

秋にはもみじの衣をまとう「紅葉大仏」とは

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さらに壷阪大仏の後方からは、境内の一段小高い場所に立つインド渡来「大観音石像」が重なるように見えます。

この大観音石像は、高さ20m、全重量1200tの大きさで、66個に分割して日本に運ばれ組み立てられたものです。近づいてその大きさを実感してください。

「大めがねくぐり」「お身拭い参拝」で観音様とご縁を結ぼう

「大めがねくぐり」「お身拭い参拝」で観音様とご縁を結ぼう

写真:モノホシ ダン

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壷阪寺の秋の特別拝観では、二大塔(多宝塔・三重塔)の同時初層開扉が開催されます。いずれの塔内にも、平安時代作で秘仏の大日如来坐像が安置されています。普段は見ることのできない秘仏を拝んでください。

<二大塔(多宝塔・三重塔)同時初層開扉の基本情報>
期間:2024年10月5日(土)〜12月8日(日)
拝観料:無料(別途入山料)

「大めがねくぐり」「お身拭い参拝」で観音様とご縁を結ぼう

写真:モノホシ ダン

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ほかに期間限定のイベントでは、「観音大めがねくぐり」があります。これは、インドより招来された全長20mの大観音石像のお顔のサイズに合わせて製作された「大めがね」をくぐり、眼病封じ、諸願成就をご祈願するものです。合掌して通り抜けてご利益をいただいてください。

<観音大めがねくぐりの基本情報>
開催期間:2024年10月5日(土)〜12月8日(日)
料金:無料(別途入山料)

「大めがねくぐり」「お身拭い参拝」で観音様とご縁を結ぼう

写真:モノホシ ダン

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秋の特別拝観で一番のおすすめが「壷阪観音お身拭い特別参拝」です。壷阪寺の御本尊の十一面千手観音菩薩座像(壷坂観音)は、眼の観音さまとして古くから信仰され、眼病封じとしても有名です。「眼の仏」と言われているだけあり、目力を感じる強いまなざしをしておられます。

御本尊の十一面千手観音菩薩像の膝に特製の浄布で触れ、観音様とご縁を結んでください。

<壷阪観音お身拭い特別参拝の基本情報>
期間:2024年10月5日(土)〜12月8日(日)
特別参拝料:500円(別途入山料)

幻想的な紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」

幻想的な紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」

写真:モノホシ ダン

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壷阪寺の紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」では、境内や大石仏像がライトアップされます。壷坂寺では、今回初めて和傘アートとともに紅葉ライトアップが開催されます。

2007年(平成19年)に開眼法要を行ったインド渡来、大釈迦如来石像、いわゆる「壷阪大仏」は、境内の大石仏像群の中の一体です。

ライトアップでは、御前立の十一面千手観音菩薩石像・文殊菩薩石像・普賢菩薩石像の三尊とともに、まばゆいばかりのオーラを放っています。

幻想的な紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」

写真:モノホシ ダン

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境内を一望できるスポットからは、昼間とは違う幻想的な紅葉の風景を楽しむことができます。

幻想的な紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」

写真:モノホシ ダン

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多宝塔や三重塔もライトアップされます。三重塔は、境内の建造物の中で最も古い建物のひとつで、室町時代の1497年(明応6年)に再建され、重要文化財に指定されています。

国内最古級のソーラーパネルでライトアップされる大観音石像

国内最古級のソーラーパネルでライトアップされる大観音石像

写真:モノホシ ダン

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壷坂大仏のライトアップでは、背後の赤く染まったもみじが、まるで光背のように輝き、より神秘的な雰囲気を醸し出しています。

国内最古級のソーラーパネルでライトアップされる大観音石像

写真:モノホシ ダン

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大観音石像のライトアップでは、国内最古級のソーラーパネルが使われています。大観音石像の開眼に合わせて1983年(昭和58年)に大石像のそばに設置され、照明用に使われているもので、劣化はほとんど見られず、30年以上も安定稼働しています。

歴史あるお寺で、意外な最古との出会いを体験してください。

<紅葉ライトアップ夜間拝観「光の巡礼」の基本情報>
期間:2024年11月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、22日(金)、23日(土・祝)、24日(日)
点灯時間:18:00〜20:00
拝観料:無料(別途入山料)

国内最古級のソーラーパネルでライトアップされる大観音石像

写真:モノホシ ダン

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なお「大和観音 もみじ回廊」では、4ヶ寺特製の「もみじ切絵御朱印」(1部1000円)や各寺に設定のスタンプを重ねて捺すと一つの絵になる「重ね捺し巡礼」も行っています。

参拝の記念に授かってみてはいかがでしょうか。

奈良の四つの古刹が織りなす「大和観音 もみじ回廊」

いかがでしたか。「大和観音 もみじ回廊」は、恒例の「大和三大観音 もみじ回廊」に今回から室生寺が加わって新たに始まったイベントです。

2024年の秋は、四つのお寺が織りなす美しい紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/30−2023/11/12 訪問

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