写真:万葉 りえ
地図を見るヴォージュ山脈の谷間に位置するバカラ村。村に近づけば「BACCARAT」の文字と共にワイングラスのイラストが入った道案内も目にするでしょう。そうです、ここは「村=高級クリスタルガラスの生産地」とも言える村なのです。
フランス東部の大都市「ストラスブール」からなら、車で約1時間半ほど。また、いくつもの広場が世界遺産になっており、アールヌーボーでも有名な街「ナンシー」からなら約1時間の道のりで行けるバカラ村。
こちらの美しい建物が役場になっているのですが、ご紹介する教会はその向かい側に位置します。
写真:万葉 りえ
地図を見る教会が建っているのは村の中心部を流れるムルト川のほとりで、前に建っていた教会が解体された後1950年代に再建されました。
フランスの有名なカトリックの教会といえば、歴史を感じさせるゴシック建築がほとんど。こちらのサン・レミ教会もカトリックの教会ですが、ゴシック建築の教会とは趣が全く異なっていますよね。
写真:万葉 りえ
地図を見るフランス国王ルイ15世がバカラ村にガラス工場の設立を許可したのは1764年のことでした。それから260年以上。バカラでは高い技術で最高品質のクリスタルガラス製品を生み出し続けてきました。
クリスタルガラスとは、通常のガラスに鉱物を24%以上混ぜ込むことにより透明度や屈折率を高めたガラスのこと。まるで水晶(クリスタル)のように輝くことからそう呼ばれます。鉱物の含有率が上がれば、さらに重量・透明度・屈折率は上がり澄んだ音がするのですが、反対に加工が難しくなっていきます。
そしてバカラの製品はというと、鉱物の含有率が30%以上で、クリスタルガラスよりもランクが上の「フルレッドクリスタル」と呼ばれるもの。世界中の王室や貴族から愛されてきたというのもうなづけますよね。
写真:万葉 りえ
地図を見るそんなクリスタルガラスを使った教会内のステンドグラスは、色ガラスが2万ピース。すべてバカラの職人たちによって製作されています。重さにすると150トン以上のクリスタルガラスがコンクリートの中に埋め込まれていることになります。
こちらは側面のステンドグラスですが、よく見ていただければ一つのコンクリートの枠の中でも色が異なるクリスタルガラスがはめ込まれているのがおわりいただけると思います。
写真:万葉 りえ
地図を見るそしてこちらが一番奥に位置する祭壇になります。
12使徒がステンドグラスで表され、祭壇の左右に6人ずつ。堂内が暗いからこそ、その姿がさらに浮き上がり、また12使徒を通った光がそこに額づく人々を包みこむ…という幻想的で神秘的な空間になっています。
この教会のテーマは「生と光」。またキリスト教の重要な教義である「三位一体」を表す三角形が随所に使われています。堂内は暗めの為わかりにくいのですが、見上げれば、天井はヴォージュ山のもみの木が三角形に組まれています。
また高さ55mもある鐘楼も細長い三角形を合わせたピラミッド型です。
※三位一体(さんみいったい):「父」である神、「子」であるキリスト、神と人をつなぐ「精霊」の三つが一体となり「唯一神」であるとする教え
写真:万葉 りえ
地図を見る訪れる時間によっては、太陽の位置によってこのように入口上部から祭壇に向かって虹のような光の道も見られます。
薄暗いからこそ、バカラのクリスタルガラスの輝きや神秘性が増すバカラ村のサン・レミ教会。
ここにはもちろんバカラ製品を売っている店もあり、美術館では昔の珍しい製品を見ることもできます。また、初めに紹介した役場では、部屋を使ってなければ豪華なバカラ製のシャンデリア等を見学することもできます。
ストラスブールやナンシー等を旅する際は、バカラ村まで足をのばしてみませんか。
住所:1 Av. de Lachapelle, 54120 Baccarat,
アクセス:
ストラスブールから車で約1時間半
ナンシーから車で約1時間
2025年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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