クリスマスマーケットが楽しい!ザルツカンマーグート地方の町5選

クリスマスマーケットが楽しい!ザルツカンマーグート地方の町5選

更新日:2024/10/25 14:06

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ザルツカンマーグートはオーストリアのザルツブルク南東に広がる湖水地方とも呼ばれる地域。70以上の湖と2000m級の山々が織りなす自然美が魅力の地方で、年中観光客の絶えない景勝地です。

中でもヴォルフガング湖やモントゼー周辺は特に人気が高く、映画やオペレッタの舞台となった町々があります。年末になれば夏とは違った景観の中でクリスマスマーケットが開かれ、雪降る中でも温かみのあるひとときが楽しめます。

幼いモーツァルトに出会える「ザンクト・ギルゲン」

幼いモーツァルトに出会える「ザンクト・ギルゲン」

写真:Hiroko Oji

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数あるザルツカンマーグートの湖の中で特に美しく、人気の高いヴォルフガング湖の湖畔の町ザンクト・ギルゲン。ポストバスでのアクセスがしやすく、見所や宿泊施設が充実していることから、年中観光客で賑わっています。

この町でも年末になるとクリスマスマーケットが開かれます。まずは市庁舎前の広場モーツァルトプラッツに向かいましょう。ここで出会えるのがバイオリンを弾く幼いモーツァルトの像!夏なら色とりどりのお花に囲まれたモーツァルトなのですが、この時期には雪をかぶってその姿を確認できない場合もあるのがちょっぴり残念。

幼いモーツァルトに出会える「ザンクト・ギルゲン」

写真:Hiroko Oji

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モーツァルトプラッツに続くピヒラープラッツとその隣り合わせにあるキルヒェンプラッツを取り囲むのは、壁絵が素晴らしい建物たち。その建物前にクリスマスマーケットの屋台が軒を並べているのです。

どの屋台もメルヘンの世界に誘うような飾りで、店頭にはクリスマスムードいっぱいの品物が並びます。

幼いモーツァルトに出会える「ザンクト・ギルゲン」

写真:Hiroko Oji

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また、日が落ちてくると地元の人たちの演奏や歌声を聞くこともできますので、どうぞお楽しみに!

シャーフベルグ山麓「ザンクト・ヴォルフガング」

シャーフベルグ山麓「ザンクト・ヴォルフガング」

写真:Hiroko Oji

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ヴォルフガング湖の北にあるザンクト・ヴォルフガングの町は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』やオペレッタ『白馬亭にて』の舞台にもなったシャーフベルク山の麓に広がる町。背後の切り立った岩山と深い青の湖に挟まれており、白亜の教会と夏にはお花で溢れる町並みが美しい湖畔の町です。

遊覧船で到着したら、そばにあるシャーフベルク登山列車の乗り場とは反対方向に歩いて行くと、町の中心地に行くことができます。

シャーフベルグ山麓「ザンクト・ヴォルフガング」

写真:Hiroko Oji

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このザンクト・ヴォルフガングでのクリスマスマーケットは、中心地のマルクト通り沿いにシャレースタイルの屋台が軒を並べます。

この地方で最も魅力的ともいわれる屋台は「昔から続くアドヴェント」をモットーにしており、温かい飲み物や食べ物とともにこの土地の風習をモチーフにした手工芸品や地元産の食材が店頭に並び、実演風景も見られます。

シャーフベルグ山麓「ザンクト・ヴォルフガング」

写真:Hiroko Oji

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二つある船着き場の東の方の船着き場には、オペレッタ「白馬亭にて」の舞台として知られる老舗ホテルがあり、この周辺にも屋台がお店を出しています。

また、湖に浮かぶ大きな赤いアドヴェント・キャンドルも夜になれば赤い光が灯り幻想的なシーンとなります。

サウンド・オブ・ミュージックの舞台の一つ「モントゼー」

サウンド・オブ・ミュージックの舞台の一つ「モントゼー」

写真:Hiroko Oji

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三日月型の湖モントゼーの畔に佇むのんびりリゾート気分が楽しめるモントゼーの町。映画『サウンド・オブ・ミュージック』にも登場する教区教会のサン・ミッシェル教会があり、中心地にはカラフルな可愛らしい建物が軒を並べ、長閑な風景に囲まれています。

モントゼーでは、この教会の前に広がるヴレーデプラッテと、中心地のマルクトプラッツでクリスマスマーケットが開かれます。

<サン・ミッシェル教会の基本情報>
住所:Wredepl.3,5310 Mondsee
電話番号:+43-6232-4166
開場時間:(月〜金)8:00〜11:30

サウンド・オブ・ミュージックの舞台の一つ「モントゼー」

写真:Hiroko Oji

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どの屋台もぬくもりのある木造のシャレースタイル。店頭そばにはパラソルを広げたテーブルが設置され、食べ物や飲み物で冷えた体を温めることができ、初対面の人とも楽しい時間を共有できます。

サウンド・オブ・ミュージックの舞台の一つ「モントゼー」

写真:Hiroko Oji

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また、教会隣接の郷土博物館内に入ると、ここでもクリスマスムード満点のインドアのマーケットが開かれています。

この博物館は、教会付属の修道院の建物を利用しており、修道院は748年創設のベネディクト派修道院付属の写字生を養成する筆記学校があったところ。この建物内のワンフロアを利用してのマーケットとなっていますので、ぜひ中もご覧になってくださいね。

<郷土博物館の基本情報>
住所:Wredepl.1,5310 Mondsee
開館時間:10:00〜17:00

ヴォルフガング湖畔の町への分岐点「ストローブル」

ヴォルフガング湖畔の町への分岐点「ストローブル」

写真:Hiroko Oji

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ヴォルフガング湖畔の町でもう一つご紹介したい町がストローブル。湖沿いの一番東端にある町で、バスでザルツカンマーグートの各町に行くときの乗り換え地にもなるところです。遊覧船が出入りする港までは徒歩で7〜8分。

遊覧船で到着した場合、すぐに湖畔沿いにクリスマスマーケットの屋台が並んでいます。

ヴォルフガング湖畔の町への分岐点「ストローブル」

写真:Hiroko Oji

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湖畔沿いに点在する屋台では飲食ができるものもあれば、防寒具や日用品がも並べられているものも。湖の美しい風景を楽しみながらショッピングが楽しめますよ。

ヴォルフガング湖畔の町への分岐点「ストローブル」

写真:Hiroko Oji

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点在する屋台の間に設置されているのは、しっかりした木造のステージ。催し物がない間は販売用のクリスマスツリーの展示スペースにもなっています。

由緒ある温泉の町「バート・イシュル」

由緒ある温泉の町「バート・イシュル」

写真:Hiroko Oji

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湖から少し離れますが、ザルツブルグ方面からハルシュタットに行く途中、バスから列車に乗り換えるときにも利用できる町がバート・イシュル。皇帝フランツ・ヨーゼフの夏の避暑地だったところで、ザルツカンマーグートのほぼ中央に位置しています。周囲を山々に囲まれ、皇帝や音楽家ゆかりの建物が残り、美しい装飾の建物が建ち並びます。

バンホフ通りを進んでいくとギリシア風の列柱に取り囲まれた建物が現れます。この建物は中に観光案内所が入っており、年末にはクリスマスマーケットが開かれる「トリンクハレ」で、ハンガリー語で飲み屋の意味を持っています。

由緒ある温泉の町「バート・イシュル」

写真:Hiroko Oji

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ギャラリーとしても利用されるトリンクハレ内では、クリスマス用の飾りや温かみのある木製や毛糸・布などを使った手作り品、小さめの木製家具や食器類などが中心となっていますが、お持ち帰り用のクッキーやパン・スイーツ類も店頭に並んでいます。

お皿に絵付けしている様子も見られ、売り手の方との会話も楽しいひと時が過ごせます。

由緒ある温泉の町「バート・イシュル」

写真:Hiroko Oji

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建物わきの屋台では飲食が楽しめるようになっていて、薪の火がたかれて暖が取れるようになっているのもありがたいスペースになっています。

<トリンクハレの基本情報>
住所:Sparkassenpl.5,4820 Bad Ischl
電話番号:+43-6132-277570

バスや船利用で行動範囲も広がるザルツカンマーグート地方

ザルツカンマーグート地方は、ポストバスの利用で行動範囲が広がります。ザルツブルグに滞在してあちらこちらへのお出かけも楽しめますが、それぞれ湖畔の町で滞在しながら観光するのも素晴らしい自然美に触れあえます。ヴォルフガング湖ではバスでぐるりと回るのもいいのですが、湖船を利用して移動するのも心に残る体験ができます。

夏なら色とりどりのお花で溢れ、湖と山の自然美の中ハイキングやウォータースポーツなどが体験できる地方ですが、年末の雪に埋まったクリスマスシーズンもとっても幻想的でメルヘンの世界を楽しめます。日帰り訪問でも十分楽しめますが、できるなら宿泊を伴った滞在でザルツカンマーグートの魅力をたっぷり味わってくださいね。

2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/11/30−2023/12/04 訪問

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