ドイツの古都レーゲンスブルグ!ドナウ河畔で楽しむクリスマスマーケット

ドイツの古都レーゲンスブルグ!ドナウ河畔で楽しむクリスマスマーケット

更新日:2024/11/12 15:21

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ドイツ・バイエルン州のレーゲンスブルグは、ドイツ最古の石橋が架かるドナウ川の畔に佇む古都。古代ローマ時代から軍事拠点が置かれ、中世には交易都市として発展。世界大戦の戦火を免れた旧市街は、風情ある石畳の路地が入り組み散策が楽しくなります。

この町でも、年末になるとクリスマスマーケットが各所で開かれます。ドイツならではのメニューが豊富で、屋台の間では暖が取れる焚火がたかれ、心温まる風景が広がります。

2000年の歴史を誇る世界遺産のレーゲンスブルグ

2000年の歴史を誇る世界遺産のレーゲンスブルグ

写真:Hiroko Oji

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悠々と流れる大河ドナウの畔に佇むレーゲンスブルグは、ドイツ・バイエルン州の歴史ある古都。町の起源は、紀元後1世紀ごろの古代ローマ帝国時代。軍事拠点としてカストロ・レギーナがおかれたことが、レーゲンスブルクの地名の由来となっています(ドナウ川と合流するレーゲン川の城砦という意味)。

6世紀にはバイエルン人が住みはじめ、中世の神聖ローマ帝国時代には、東欧への交易路の要所として最盛期を迎えました。第二次世界大戦時には戦火をほぼ免れ、歴史的建造物が数多い町自体が史跡として現代に残され、世界遺産に登録されています。

2000年の歴史を誇る世界遺産のレーゲンスブルグ

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旧市街と共に世界遺産に登録されているのは、ドナウ川を挟んで旧市街の対岸に浮かぶ島シュタットアムホーフ。

シュタイナーネ橋と呼ばれ、1135年〜1146年にかけて建設されたドイツ最古の石橋がドナウ川に架かっており、この橋の先にあるのが独立した中世の村だった小さな中州です。旧聖カタリナ慈善病院などたくさんの歴史的建造物があります。

2000年の歴史を誇る世界遺産のレーゲンスブルグ

写真:Hiroko Oji

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中央駅からマクシミリアン通りを15分ほど歩いた旧市街入り口にあるのが、バイエルン地方で最も重要なゴシック建築の大聖堂!この町一番の見どころといえる大聖堂は高さ105メートル。立派な2本の尖塔を持ち、1273年に着工、1634年に完成しました。

さらに、バイエルン王ルートヴィヒ1世によって平らだった塔に10年かけて増設した尖塔の今も見られる姿になったのは1869年のこと。聖堂内には、13世紀〜14世紀に造られたステンドグラスや19世紀の正面のステンドグラス、受胎告知をするガブリエルとマリアが向かい合う姿の彫刻や1280年製造の「微笑みの天使」像、2009年に製造された世界最大の壁かけ型のパイプオルガンなど見逃せないものが所蔵されています。

<大聖堂の基本情報>
住所:Domplatz 1,93047 Regensburg
電話番号:+49-941-5971662
開場時間:6:30(日曜日13:00)〜17:00

盛大な屋台が軒を並べるノイプファル広場

盛大な屋台が軒を並べるノイプファル広場

写真:Hiroko Oji

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このレーゲンスブルグでも、他のドイツの町と同じように年末になると盛大にクリスマスマーケットが開かれます。

レーゲンスブルグの中でも特にイルミネーションが華やかで、しっかりした造りに装飾が豪華な屋台が軒を並べるのがノイプファル広場!大聖堂から南へ入る通りを進んだ所に聳えるニューパリッシュ教会が面する広場です。

この教会は、1519年〜1540年にかけてかつてのシナゴーグの跡地に建てられた教区教会です。

盛大な屋台が軒を並べるノイプファル広場

写真:Hiroko Oji

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それぞれの屋台の装飾は工夫を凝らしたもので、屋根にはそれぞれ個性的なモチーフのお飾りや看板が取り付けられ、夜には一層輝きを増します。

盛大な屋台が軒を並べるノイプファル広場

写真:Hiroko Oji

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また、電飾で華やぐメリーゴーランドなども登場し、大人も子供も楽しめます。

<ニューパリッシュ教会の基本情報>
住所:Neupfarrpl.1,93047 Regensburg
電話番号:+49-941-59972512

旧市庁舎が面する市庁舎広場〜コーレンマルクト

旧市庁舎が面する市庁舎広場〜コーレンマルクト

写真:Hiroko Oji

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大聖堂前から西へ続く路地に入っていくと、石畳で覆われた小さなコーレンマルクトとこれに続く市庁舎広場ラットハウスプラッツに出ます。

この広場の北側に面しているのが、バロック様式とゴシック様式の建築要素が融合した中世の旧市庁舎。13世紀に建てられ、1663年〜1806年まで神聖ローマ帝国の国会議事堂として使用されていた建物です。黄色い壁の高さ55メートルの時計塔があり、帝国議会博物館や観光案内所の入る建物とつながっています。

旧市庁舎が面する市庁舎広場〜コーレンマルクト

写真:Hiroko Oji

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このコーレンマルクトと市庁舎広場でも、屋台が軒を並べます。ノイプファル広場に比べるとちょっと小ぶりの簡素な造りですが、人と人との触れ合いが楽しくなる界隈となっています。

冷えた体を温めるのにちょうどよいグリューワインをはじめとする温かい飲み物や、ドイツならではのソーセージを挟んだサンドイッチ、アーモンド菓子やレープクーヘン、焼き栗などいろいろな食べ物が店頭に並びます。

旧市庁舎が面する市庁舎広場〜コーレンマルクト

写真:Hiroko Oji

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また広場の片隅にちょこんと置かれたミニメリーゴーランドは楽器仕様。ちっちゃなお子様を待っています。

<旧市庁舎の基本情報>
住所:Rathauspl.1,93047 Regensburug
電話番号:+49-941-5071102

ネズミのレリーフのあるハイド広場

ネズミのレリーフのあるハイド広場

写真:Hiroko Oji

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市庁舎広場から西へ数分進んだ所にあるのがネズミのレリーフのあるハイド広場。ここも石畳で覆われ、クリスマス時期には中央から八方へ電飾が広がり、屋台が軒を並べます。

ネズミのレリーフのあるハイド広場

写真:Hiroko Oji

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可愛らしい仮説ステージも設置され、夜の公演が待ち望まれます。

ネズミのレリーフのあるハイド広場

写真:Hiroko Oji

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屋台の中には、仮設の屋台であるにもかかわらず本格的に薪をくべて石窯でピザが焼かれたり、チェコなどでも有名なお菓子トルデルニークがこの町でも炭火で焼かれたりします。

炎がちょろちょろとオレンジ色に燃える風景は見ているだけでも心まで温かくなりますね。屋台の間には暖が取れる薪での焚火が人々を集めて温めてくれます。

他の箇所でも楽しめるクリスマス風景

他の箇所でも楽しめるクリスマス風景

写真:Hiroko Oji

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レーゲンスブルグでは旧市街だけでなく、そのほかにもクリスマス風景が楽しめるところがあります。

まずはドイツ最古の石橋を渡ってシュタットアムホームへ行ってみましょう。橋を渡り終わってすぐ左に入る路地へ進むとシュピタールガーデンというビアガーデンがあります。そこも年末になると屋台の並ぶクリスマス風景が楽しめる空間となるのです。

他の箇所でも楽しめるクリスマス風景

写真:Hiroko Oji

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屋台の数は少ないものの、ホットな飲み物や食べ物に加えて、可愛らしいグッズも店頭に取り揃えられています。

他の箇所でも楽しめるクリスマス風景

写真:Hiroko Oji

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また、鉄道駅のすぐ北に広がる公園に隣接するトゥルン・ウント・タクシス城(聖エメラム宮殿)の敷地内でもクリスマスマーケットの屋台が並びます。歴史的な城の美しいファサードに囲まれた居心地の良い中庭で高級ワインが味わえ、幻想的でリッチな気分に浸れること間違いありません。

ただし、クリスマスマーケットへの入場には別途チケットが必要となり、マーケットの訪問者限定で、城のガイド付きツアーにも月曜日から金曜日まで参加可能。チケットは広い中庭にあるマーケットの屋台「キャッスルツアー」で入手できます。開催時間は月〜木曜日は15:00〜22:00、金曜日は15:00〜23:00、土曜日は12:00〜23:00、日曜日は12:00〜10:00です。

<トゥルン・ウント・タクシス城の基本情報>
住所:Emmeramspl.5,93047 Regensburg
電話番号:+49-941-505480
開城時間:10:00〜16:30

悠久の大河ドナウ河畔で楽しむクリスマスマーケット

かつては軍事拠点や交易都市、政治の中心地であったレーゲンスブルクは、2000年にもおよぶドナウ川の流れを今も変わらずに楽しめる魅力にあふれた古都。大きな戦災による被害をほとんど受けなかったおかげで、ドイツで最も保存状態の良い中世の美しい町並みの面影を今に伝えています。

この町でもドイツならではのクリスマスマーケットが繰り広げられ、大小の広場でそれぞれ心温まる人々のかかわりが嬉しくなるひと時が過ごせます。

近隣の町から日帰り訪問も可能ですが、早朝や日暮れ時・夜のひっそりした町並みに加え、イルミネーションが浮かびあげる夜のロマンティックな風景も魅力的ですので、宿泊するのもお薦めです。

2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/12/07−2023/12/08 訪問

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