ミシュランガイドは旅のプロも愛読〜ヨーロッパ旅行をもっと深く〜

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ミシュランガイドは旅のプロも愛読〜ヨーロッパ旅行をもっと深く〜

ミシュランガイドは旅のプロも愛読〜ヨーロッパ旅行をもっと深く〜

更新日:2017/05/26 17:50

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

大手タイヤメーカー・ミシュラン[Michelin]が発行する「ミシュランガイド」は、ヨーロッパの旅、特にドライブ旅行には欠かせない情報源です。これがあればあなたの旅も劇的に変わるかも?

    レストランのみならず!有名な赤い装丁の「ミシュラン・レッドガイド」とは・・・

    レストランのみならず!有名な赤い装丁の「ミシュラン・レッドガイド」とは・・・

    写真:小谷 雅緒

    ミシュランはフランスの大手タイヤメーカーで、「ミシュランガイド」はドライブを推進するためのガイド本として生まれました。

    まずは赤い装丁の「ミシュラン・レッドガイド」について。これはレストランとホテルのガイドブックです。ヨーロッパには公共交通では行けない「なぜここに?」という場所に、とんでもない高級レストランが存在したりします。

    日本版もますます取り扱いエリアが増え、「星」を獲得したレストランは、大きな話題となります。ただ日本の場合、どちらかというと車のいらない市街地のレストランが多いようです。

    「星付き」は結果として、食事もサービスも雰囲気も一流のお店で、お値段も当然それなり。確かに、どちらかというと、高級レストランが多く取り扱われていますが、ミシュランの良さはそれだけではありません。レッドガイドに掲載されているレストランのほとんどは、「星」なしです。掲載されるだけでも一定の評価を得ていることなのです。

    レストランや食堂、おつまみのおいしいワインバーも紹介されています。例えば、オーストリア版には、ウィーンを含むオーストリア東部に存在する、ワイナリー直営の「ホイリゲ(*)」「ブーシェンシャンク(*)」というワイン居酒屋も掲載されています。ここの食事はセルフサービスです。要は、本当のおいしいお店がたくさん紹介されているのです。高級店の場合、食材も人材も良いので、必然的に「おいしい」となるようです。

    * ホイリゲやブーシェンシャンクについては、下記リンクにある別記事をお読みください。

    外国語でも大丈夫。上手に使いこなすコツ

    外国語でも大丈夫。上手に使いこなすコツ

    写真:小谷 雅緒

    1冊22〜30ユーロ程度と、あまり安くありませんが、辞書のように分厚く、ものすごい情報量!そう、写真のように文章メインなのです。

    タイトルはヨーロッパ主要国は各国別、ヨーロッパ主要都市版もあります。問題は言語です。ヨーロッパ主要都市版は英語ですが、例えば「フランス版」はフランス語オンリー、「イタリア版」の場合はイタリア語オンリーなのです。しかし、冒頭に主要言語で説明文もありますし、慣れればあまり気になりません。

    そのような気苦労以上に、この情報には価値があります。各ホテルやレストランの情報はわずか10行前後。もっと詳しく知りたいなら、これを手掛かりに、各ホテルやレストランのウェブサイトを見ればよいのです。ある程度以上の規模のホテルやレストランなら、英語表記もあるでしょうし、今は翻訳サイトもあります。何とか読みこなせるはずです。

    もうひとつ難を言うと、「フランス版」を入手するためにはフランスで、「イタリア版」ならイタリアでと、その国の本屋では他国版があまり売られていないこと。せいぜい隣国版か、ヨーロッパ主要都市版のみだったりします。なので、わたしは各地を旅行した際、その国のものを入手するようにしています。日本でも主要都市版は洋書店で見つかることでしょう。あるいはメールオーダーという方法もあります。

    掲載の比重でいえば、ホテル紹介の方が多いです。それこそ観光地でもない小さな町や、部屋数室のペンションからシャトーホテルまで、さまざまなバジェットに合わせて選べる内容になっています。AからBへ移動中、期待もしていない町に、意外なホテルやレストランがあるかもしれず、ドライブの強い味方です。

    なぜ絶版に?これが幻の「ミシュラン・グリーンガイド」

    なぜ絶版に?これが幻の「ミシュラン・グリーンガイド」

    写真:小谷 雅緒

    次にご紹介するのは緑の装丁で縦長の「ミシュラン・グリーンガイド」。現行のグリーンガイドは、日本でも洋書を扱う本屋でも販売されています。こちらはふつうのガイドブックと変わりません。

    わたしのおすすめ、プロのこだわりは1999年に絶版になった、実業之日本社から出版されていたグリーンガイド日本語版です!これもタイトルは各国別、フランスに至ってはエリア別版もあります。

    何がすごいか!ドライブをしていて「ちょっと知りたい」と思うポイントが網羅されていることです。

    例えば、AからBへ移動中、車窓にすてきな古城や聖堂が見えてくるとします。一般的なガイドブックには未掲載なので、観光地としての知名度はないのでしょう。でも、グリーンガイドには2〜3行程度の説明でカバーされています。

    あるいはCという小さな町を通過すると、やたら陶器のお店を車窓で見かけます。すると、グリーンガイドには、この町は陶器の里、毎週日曜には市が立つ、といった情報が掲載されていたりします。

    かゆいところに手が届いている、目からウロコの情報

    かゆいところに手が届いている、目からウロコの情報

    写真:小谷 雅緒

    グリーンガイドは厚み1センチ程度の本ですが、驚くほど小さな町までカバーされています。ただし、説明自体は簡単な内容、写真も地図も少な目です。つまり、観光で押さえるべき重要な場所は、ガイドブックにも網羅されているはずですから、グリーンガイドでは、ドライブをより充実させるための「小ネタ」に特化しているといえます。その場所に立ち寄るとして、どのくらい価値あるかを星1〜3つで表しているのです。

    今はネットで何でも調べられますが、さすがにA〜B間では何が見えるとまでは、なかなか調べられません。少なくともそこに何があるかが分かれば、別な方法で調べることもできるでしょう。

    この絶版グリーンガイドを入手する方法は、amazonや古書店で中古品を探すほかありません。そして、価値を知る人が多いのでしょう。額面の2〜5倍の価格で取引されています。1999年以前の情報ですが、車窓の住宅が変わっても、古城が変わることはありません。今でも十分に役立ちます。

    わたしはグリーンガイドの存在をベテラン添乗員さんから教わり、これを使うようになって、旅が劇的に豊かになりました。

    ミシュラン公式ウェブサイトも活用しよう!

    ミシュラン公式ウェブサイトも活用しよう!

    写真:小谷 雅緒

    ガイドブックは少々お値段張りますが、ミシュラン公式サイトViaMichelinは無料!広告収入で運営されているためですが、たいへん便利なサイトです。地図及びルート検索サービス機能も信頼ができ、ミシュランガイド掲載のレストランやホテルも調べることができます。主要言語のみで、日本語はありませんが、アップデートもされており、優れものです。ヨーロッパ以外の大陸も検索できます。

    上級者にはゴーミヨもおすすめ

    ViaMichelinに類似するゴーミヨ[Gault&Millau]は、もっとマニアックです。こちらもミシュランと双璧を成す、フランス発の老舗ホテル&レストランガイド。ゴーミヨはミシュランがカバーしていない国や地域、ワイナリー、クラフトビール工房、パン屋、てづくりハムやソーセージのおいしい肉屋、夏限定のアイスクリーム屋まで、おいしいものならなんでもカバーしています。ただし、書籍版もウェブ版も各国かつその国の言語のみ対応なので、万人向きとは言い難いです。まずは無料のウェブサイトから試してみては?

    一般的なガイドブックが物足りなく感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。ドライブに限らず、ふつうの旅行や現地在住者のネタとしても活用できるでしょう。

    掲載内容は執筆時点のものです。

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