写真:浅井 みら野
地図を見るさかのぼれば江戸時代末期まで行きつく土人形。粘土を800度の低火力で素焼きしたものに彩色をほどこしますが、その素朴な風合いが人気を呼び、農家にとって冬の農閑期に重要な収入源にもなったことから全国各地で作られ始めます。
写真:浅井 みら野
地図を見るその後、京都の伏見人形、仙台の堤人形、長崎の古賀人形が有名になり、日本三大土人形という土人形のブランドが確立。土人形はその土地ならではの文化を色濃く反映しているため、地域の伝統工芸品として指定されているほどです。
写真:浅井 みら野
地図を見る彩色に使用する泥絵の具は地元の山で採掘された土が原料になるので、地域による違いはその色使いにも表れます。また色の使い方次第では同じ型でもまったく異なる印象を与えるのも土人形ならではの面白さです。
写真:浅井 みら野
地図を見る中野市で制作される「中野土人形」とは、奈良家の「中野人形」と西原家の「立ヶ花人形」の両方をあわせたもの。中野人形は七福神など縁起物をテーマにした作品が多く、江戸時代後期に初代が京都で見た伏見人形が開窯のきっかけです。現在は5代目と6代目の親子が制作に取り組んでいます。
写真:浅井 みら野
地図を見る一方の立ヶ花人形は、明治時代に愛知県三河の鬼瓦職人に冬季間の副業として土人形制作の指導を受けたのが始まりです。歌舞伎や戦国武将を得意とし、こちらも5代目が引き継いでいます。
写真:浅井 みら野
地図を見る長野県で唯一、土人形を制作している地域でありながら、さらに2つの異なる系統の土人形が今も同地域で受け継がれていることは大変希少なこと。それゆえに中野市は「土人形の里」とも呼ばれるようになりました。
毎年3月31日に行われる中野ひな市で、抽選で当選した方だけが購入できます。滅多にない機会なので全国からファンが集結。さらに夜には「灯籠びな」と呼ばれる、和紙で人形をかたどった灯籠が行進する幻想的な光景が見られます。
写真:浅井 みら野
地図を見る「日本土人形資料館」では、人間だけでなく動物を題材にした土人形も展示。子どもたちの郷土玩具として親しまれていた土人形は、愛くるしい姿で描かれ、そのあどけない表情に思わず笑みがこぼれます。
写真:浅井 みら野
地図を見る昔話を題材にしたものも多く、子どもたちは人形を通して、教訓を学んでいったのだとか。時には遊び相手に、時には先生に。軽くて扱いやすい小さな人形は子どもにとっても親しみが持てたはずです。
写真:浅井 みら野
地図を見る干支をテーマにした土人形も制作。中野市内の観光施設を巡りながら、その年の干支が描かれた小さな土人形を集めていくイベントも不定期で開催されています。
写真:浅井 みら野
地図を見る後半には全国各地から集められた土人形が大集合。京都の伏見人形、仙台の堤人形、長崎の古賀人形といった日本三大土人形をはじめ、青森の下川原焼土人形から宮崎の佐土原人形まで多岐にわたる様子はまさに土人形のオールスターです。
写真:浅井 みら野
地図を見る地域によって色使いから顔の表情まで表現方法が異なり、見比べてみることでさらに土人形の面白さが増してきます。自分のお気に入りを見つけたら、今度はその土地を訪ねてみるという旅のヒントも得られそうです。
写真:浅井 みら野
地図を見るこちらでは土人形の絵付け体験も受け付けています。招き猫や子犬、恵比寿様など種類も豊富。素焼きの白い人形にどんどん色を重ねていくのは快感で、世界にひとつだけの土人形は旅の思い出にもぴったりです。
土人形を作る型は古いもので江戸時代から大切に使われ続け、それはまるで先人から渡されたバトンのよう。何百年もの人の手で生み出されている土人形はだからこそ愛らしく、見る者にぬくもりも与えてくれます。
住所:中野市中野1150
電話番号:0269-26-0730
営業時間:3月〜11月 9:00〜17:00、12月〜2月 10:00〜16:00
休館日:木曜日、12月29日〜1月3日
入館料:一般300円、高校生以下150円
アクセス:上信越自動車道・信州中野ICから約20分(駐車場 30台)
2025年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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