東京からは一晩かけて行くイメージがあるかもしれませんが、高速ジェット船を使えば1時間45分で伊豆大島に行くことができます。
竹芝客船ターミナルから出発するセブンアイランド号。
カラフルな色合いがかわいらしい船ですが、一度動き出すとこの船はすごい!
スピードにのってくると浮きあがって進むのです。
写真は大島の港にとまる直前なので浮き上がっていませんが、高速で海の上を浮きながら進んでいく姿は驚きです。
セブンアイランド号の良いところは、揺れがほとんどなく、船酔いもしにくいところ。
船酔いの原因となる「横揺れ」はほとん感じず、「飛行機に乗っている」という表現が近いのではないでしょうか。
東京湾やお台場そして途中の寄港地など、まわりの風景を眺めていると、あっという間に伊豆大島に連れて行ってくれるのです。
到着する港は、その日の風向きや海の状態によって岡田港、元町港と変わりますが、どちらに着いたとしても三原山ハイキングの出発点となる「三原山頂口」まではバスが出ます。
バスで三原山頂口まで上がると突然、緑の中に大きな山が。
「山頂遊歩道コース」で三原山へ登りましょう。
このコースは歩道が舗装されているのでハイキング感覚で歩くことができます。
とはいえ、火口近くになっていくと坂道は急になり、息切れするほどです。
しかしそんな思いをして登りつくと素晴らしい風景が広がっているのです。
山を登った先には火口一周をする「お鉢めぐり」コースがありますが、半日コースでは時間が足りないため、「裏砂漠ルート」を歩きましょう。
ここからは足元にはゴロゴロと小さな石や溶岩が。
撮影に気をとられすぎないように、注意しながら進みます。
写真は裏砂漠方面に歩いていたときに撮影した一枚です。
あたり一面、溶岩だらけ。
ところどころ草が生えているものの、花や大木は生えておらず、「荒野」という表現がぴったりです。
山の遠くにきらめく海が美しく、見惚れてしまいます。
肉眼では海と空が分かれて見えたのですが、撮影をした写真を見ると海と青空の境界線がなくなり、溶け込んでいました。
溶岩でごろごろしている真っ黒な地面、青空と海に白い雲。
まるで宇宙を旅している様な気分になります。
三原山はハイキングコースが整っているのでハイキングに訪れる方が多いですが、実はとても撮影のしがいがあるフォトジェニックな場所なのです。
せっかく三原山ハイキングに来たのですから、山も撮影しましょう!
日によっては山頂から水蒸気が上がっている姿をカメラにおさめることができます。
1986年(昭和61年)に噴火した三原山。
28年前に噴火して以来、大きな噴火はありませんが、噴出す蒸気を眺めていると「山は生きている」ということを実感します。
登ってきた「山頂遊歩道コース」から見えたときにはごつごつとして「動」という印象だったのですが、裏砂漠コースから見える山は「静」という印象。
この山が噴火したのか!?と思うくらい、落ち着いたたたずまいの山に見えるのです。
三原山のふもとに広がる裏砂漠。
小石のような溶岩の跡が広がり、ところどころ草が生えていた風景から一変し、ここまで来ると草すらほとんど生えていません。
ひたすら黒い砂漠が広がるのみ。
地面に触ってみてください。
ほのかに暖かく、地熱が伝わってくるのがわかります。
荷物を下ろして横になるのがここでのお約束。
寝転がると背中がほんわかと暖かい。
まるで天然の岩盤浴なのです。
寝転がっての記念撮影も楽しいですよ。
なお、裏砂漠コースを歩いていくと「大島温泉ホテル」に出ます。
三原山を眺めながらの露天風呂に入ることができるホテルで、こちらもおすすめです。
今回の旅は東京からの半日のハイキング&撮影コース。
三原山の火口の「お鉢コース」もまわるのであれば、1日がかりになります。
今回まわった「山頂遊歩道コース」と「お鉢コース」が交わる場所付近には、見所として「三原山神社」や、撮影に映える「ゴジラ岩」という場所があります。
こちらもおすすめです。
三原山はまわりの風景を楽しみながらハイキングをするだけでなく「活きている山」を感じられる場所です。
ちょっと遠出をして「海の向こうの東京にある山」へ旅してみませんか?
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/9更新)
- 広告 -