写真:Hiroko Oji
地図を見るスイスのベルナー・オーバーラントは「ベルン州の高地」という意味を持つ山岳地帯。世界遺産のアイガー、メンヒ、ユングフラウの3名山をはじめとする数々の名峰が集まるユングフラウ地方で、インターラーケンやグリンデルワルト、ミューレンなどとともに観光拠点ともなるのがラウターブルンネンです。
ラウターブルンネンは、氷河が削って造りだした地形のU字谷にあり、断崖に挟まれた谷底に広がる渓谷に、岩壁を落ちる無数の滝とそこから流れ出す小川、緑が溢れ色とりどりの花々が織りなす風景が広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るラウターブルンネンからは、ウェンゲルンアルプ鉄道(WAB)で結ぶクライネ・シャイデック、そこからはユングフラウ鉄道に乗り換えて世界遺産のアレッチ氷河が流れ出すユングフラウヨッホへと向かうことができます。また途中のウェンゲンからはロープウェイで展望台のあるメンリッヒェンへのアクセスも可能です。
さらに、そそりたつ岩壁の上にあるミューレンへは、ロープウェイでグリュッチアルプまで登り、そこから山間鉄道に乗り継いで訪れることができます。また、バスで谷奥のシュテッヘルベルクまで行き、ミューレン経由でロープウェイを乗り継ぎ、壮大なパノラマビューが広がるシルトホルン展望台へもアクセス可能。この地方の観光の拠点としても便利な立地です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るWAB鉄道の駅前には、シュテッヘルベルク行きのバス乗り場やグリュッチュアルプ行きのロープウェイの麓駅があり、車が行き交う道路が延びています。この道路の両側にはいかにもスイスといったお花で飾られたシャレータイプの家屋が軒を並べ、レストランやホテル、お土産物屋さんなどが入っていて、とても賑やかな通りとなっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る駅から南へ延びる通りを歩いていくと右側の断崖絶壁から流れ落ちるシュタウプバッハ滝が見えてきます。70以上もあるラウターブルンネンの滝の中で最も有名!勇壮で美しく、規模の大きい滝です。
「シュタウプ」とは塵の意味で、霧のように水分が拡散して落ちる様子からこう呼ばれるようになりました。この風景に魅了されたゲーテは近くに住み、1779年に『水に浮かぶ精霊の歌』という詩を書きました。後にシューベルトの歌曲にもなった詩です。また、アニメ『アルプスの少女ハイジ』の制作チームがこの地を訪れて作品中にこの地の風景を描き出しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るシュタウプバッハ滝は落差約300m。そそり立つような崖を大量の水が落ちる風景は圧巻そのもの。ラウターブルンネンのランドマークで、よく広告写真にも使われる風景です。流れが崖の麓に達するまで途中の岩壁に当たって砕け散ったり、風で舞い上げられて細かい霧のような水飛沫に分散してしまうため、滝壺まで届く水はごく少量です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る滝が流れ落ちる断崖下には歩きやすいハイキングコースが延びており、緑あふれる長閑な眺めを楽しみながら歩くことができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る滝に向かって右側の麓辺りが小高い丘になっており、ハイキングコースのような手摺の付いた上り坂が延びています。この坂を上っていくと、このような眺めが!さらに奥には岩壁内に通じるトンネルが口を開けて待っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る岩壁の中のトンネルをまっすぐ進み、最奥にある鉄製の階段を上ると写真のような通路に出ます。途中には急な坂や石段(というよりも岩段と言いたくなる部分も)に、足元は石がごろごろした部分もあって細心の注意が必要。左右の手摺やロープをしっかり握りしめながら上っていくと・・・
写真:Hiroko Oji
地図を見る約10分ほどで滝の裏側に到着です。真裏ではありませんがラウターブルンネン渓谷を見渡せるこの眺めはご褒美!ぜひ裏側にも回ってここからの眺めを楽しんでくださいね。
<シュタウプバッハ滝の基本情報>
住所:Losisgrabli 419,3825 Lauterbrunnen,
電話番号:+41-33-856-85-68
料金:無料
所要時間:約30分
写真:Hiroko Oji
地図を見るラウターブルンネンでは、教会や長閑な牧草地の風景とともに、夏でも雪が残るスイス・アルプスを代表する絶景が楽しめます。
渓谷に横たわる谷底風景の中、よちよち歩きの赤ちゃんから杖が必要なお年寄りまでどなたでも安心して歩けるコースなので、ぜひのんびりとウォーキングタイムをお過ごしくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る流れ落ちた滝の水は小川となって渓谷を流れていきます。川に架かる橋を渡ったり川沿いを歩いたりして心身ともに洗われるような清々しいハイキングとなりますよ。
写真:Hiroko Oji
地図を見るシュタウプバッハ滝から徒歩30分ほどで到着するのはトリュンメルバッハ滝。歩くのはちょっと・・・という方はラウターブルンネン駅からシュテッヘルベルクへ向かうポストバスに乗って、途中のバス停Trummelbachfalleで降ります。
バス停前にはカフェの建物があり、大きな滝の看板(写真)の左手奥に続く道を進むと、お土産物屋が並ぶエリアが続き、さらに奥に料金所があって滝の入り口へと向かえます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る1912年から岩山の内部にエレベーターが設置されており、上部の滝まで簡単にいくことができます。行きはエレベーターで、帰りは階段のある遊歩道をくだりながら滝を順番に見ていくと楽に見学できます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る名峰で有名なアルプスの氷河群からとけだす毎秒約2万トンもの水が、氷河が造り出した険しい岩の洞窟内を10層になって流れ落ちるトリュンメルバッハ滝!見え隠れしながら洞窟内に轟音を轟かせる滝の大迫力がじかに伝わってきます。
トリュンメルバッハ滝を堪能したら、スイスで最も落差があるといわれる高低差417mのミューレンバッハ滝へ行ったり、帰りながらシュピスバッハ滝(Spissbachfall)やブッヘンバッハ滝(Buchenbachfall)を眺めるのもおすすめです。
<トリュンメルバッハの滝の基本情報>
住所:Trummelbach 236,3824 Stechelberg,
電話番号:+41-33-855-32-32
開場時間:9:00〜17:00(7・8月 8:30〜18:00)
ラウターブルンネンは、インターラーケンやグリンデルワルト、ミューレン、ウェンゲンなどとともにユングフラウ地方の観光拠点となるスイスらしい素敵な村です。駅前はレストランやホテル、ショップが集まって観光地化されてはいますが、5分も歩けば長閑な牧草地帯が広がり、その周りを取り囲む岩山の断崖絶壁を眺めながらのお散歩が楽に楽しめます。
ユングフラウヨッホやシルトホルン展望台など訪問するついでに立ち寄るにも便利なロケーションのラウターブルンネン。ホテルもあり、こちらで宿泊するのも魅力的。ぜひU字谷の魅力をたっぷり味わってくださいね。
2025年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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