写真:月宮 うさ
地図を見るNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデル、“日本のウイスキーの父”と呼ばれる、ニッカウヰスキー創設者・竹鶴政孝氏とリタ夫人。そんな二人がウイスキーづくりに選んだ地が、日本のスコットランドと称される、北海道余市(よいち)町です。
2014年7月2日に創業80周年を迎えた「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」は、自然豊かで四季の風景が美しい蒸溜所。ここでは工場見学を通し、二人が歩んだ歴史と、創業時から変わらない製法へのこだわりを深く学ぶことができます。
工場見学へでかけましょう!見学方法は2つ。ご案内係のガイドさんと一緒に工場内をまわる「ガイド付き見学」と、自由にまわることができる「フリー見学」があります。
はじめての場合はガイド付き見学がオススメ!製造工程や歴史などをとてもわかりやすく説明してくれますので、ウイスキーについてより深く理解することができます。そして、どんなささやかな質問にも答えてもらえますので、気になることは質問してみましょう。ガイドさんの爽やかな笑顔にも癒され、楽しい時間を過ごせます♪(※所要時間は試飲を含めて約60分です)
見学が終わった後はゆっくりと、フリー見学を楽しむことができますから、もう一度ゆっくり見たい場所があっても安心です。
写真:月宮 うさ
地図を見る長い年月といくつもの工程を積み重ねてできる美味しいウイスキー。「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」では、先代から受け継がれたこだわりの工程を、五感で学ぶことができます。その中から「蒸溜棟」をご紹介。
ポットスチル(単式蒸溜器)が並ぶ蒸溜棟は、原料の麦汁に酵母を加え醗酵させてできた"もろみ"を蒸留し、アルコールを取り出す作業をする施設。余市蒸溜所では世界でここだけの、創業当時から続く石炭による伝統製法「石炭直火蒸溜」が行われています。
石炭での直火蒸留は温度調整が難しく、熟練の技を持った職人が必要不可欠。コスト面でも決して効率が良いとは言えません。それでも芳ばしい香りと力強い味わいを持ったウイスキーをつくるため、石炭直火蒸溜を守り続けます。
施設が稼動している時期は、数分置きに約700度の熱気の中、石炭をくべる職人技を実際に見ることができます。迫力がありますよ!
※真夏と真冬は温度調整が難しいため蒸溜棟は稼動していません。
蒸留棟には他にもニッカウヰスキーならではの特徴があります。それはポットスチルに飾られた注連縄。これは創業者・竹鶴政孝氏の実家が造り酒屋であったことから、「良いウイスキーができますように」と願いを込めしめられています。
また、写真の中の小さなポットスチルは、創業当時に使用していたもの。こんなところにも注目して見学してくださいね!
写真:月宮 うさ
地図を見るウイスキーの神秘は樽の中にも隠されています。
生まれたてのウイスキー原酒は無色透明で、長い年月をかけ美しい琥珀色へと変化します。熟成期間中は天然素材である樽を通しウイスキーは常に呼吸をし、それと共に蒸発し続け、約20年で樽の中は約1/2の量に。これを「エンジェル・シェア(天使の分け前)」といいます。
またウイスキーは、樽の置かれている環境・新旧・大きさ・内部の焼き具合・貯蔵年数など、微妙な差で原酒に個性が生まれ、その樽だけの味わいになります。そのため、シングル・カスク(ひとつの樽から取り出して、そのまま瓶詰めした ウィスキー)は、まさに一期一会の出会い!
余市原酒直売所では工場限定の「シングルカスク余市」を購入することができます。自分へのご褒美に・旅のお土産に、一期一会の出会いはいかがですか?(冬季の販売はウイスキー博物館内になります)
写真は、創立時に建てられた「第一号貯蔵庫」内。適度な気温と湿度を保てるよう、窓は無く床は土のまま。しっとりした空気の中、ウイスキー原酒は樽のゆりかご中で熟成を重ねながら眠っています。
※見学用に開放している第一号貯蔵庫のみ、空樽を展示しています。
写真:月宮 うさ
地図を見るウイスキー貯蔵庫2棟を改造して造られた「ウイスキー館」と「ニッカ館」。2つの博物館が並ぶ「ウイスキー博物館」へ立ち寄りましょう。
扉を開けると銅製のポットスチルと、積み上げられたたくさんの樽が出迎えてくれるのは「ウイスキー館」。ウイスキーの歴史や製造工程、熟成に欠かせない樽の種類・造り方など、「ウイスキーとは?」を知ることができます。
一番奥にはスコットランドのパブをイメージした、バーカウンター「ウイスキー倶楽部」があり、シングルカスク余市や世界のウイスキーを有料で試飲することができます。
ウイスキー倶楽部を通り抜けると「ニッカ館」です。ここでは、数々の遺品の展示と共に、創業者・竹鶴政孝氏とリタ夫人が歩んだ道。理想のウイスキーづくりへの軌跡について学ぶことができます。ロマンティックな気分に浸れる、二人が運命を決めた、カウン家(リタ夫人の生家)のクリスマスシーンの再現も必見です!
写真はニッカ館に展示されている、1940年10月に仕上がった念願の第1号の「ニッカウヰスキー」。二人が描いた琥珀色の夢は、今もこの地で輝き続けています。
また、敷地内には二人が暮らしていた和洋折衷な造りの「旧竹鶴邸」、ニッカウヰスキーの原点となった「旧事務所」があります。ここでも、政孝氏とリタ夫人の歩んだ物語を感じることができることでしょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る工場見学のお楽しみ試飲♪「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」では、2種類の異なるウイスキーと、アップルワインを1杯ずついただくことができます。種類別の美味しい飲み方もガイドさんが教えてくれますので、試してみましょう!炭酸水サーバーもありますので、ハイボールを作ることもできますよ!
小さなお子様やお車を運転される方のためには、ソフトドリンクの用意がありますので、ご家族みなさんで楽しむことができます。また、有料ですがオリジナルチョコレートなど、おつまみの販売もありますので、ウイスキーと一緒にいかがですか?
※アップルワインは、1938年から長く愛され続けている、国産リンゴワインにリンゴブランデーを加えた原酒でつくられた商品。甘口なのでお酒が苦手な方にもオススメ!紅茶に混ぜたり、アイスクリームにかけたりしても美味しいです。
NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」。タイトルの「マッサン」とは、リタ夫人が政孝氏のことを愛情込めて、こう呼んだことにちなんで付けられています。
「日本で本物のウイスキーをつくりたい」と願った、二人の歩んだ夢と軌跡の物語の舞台「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」へ、皆様も旅にでてみませんか?ここでは今も、マッサンこと竹鶴政孝氏とリタ夫人の情熱とこだわりが生き続けています。
工場見学を通して、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」をより深く楽しみましょう!
「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」へのアクセスは、JR余市駅から徒歩5分です。列車の本数が少ないのでご注意ください。
※劇中では亀山政春氏とエリー夫人として物語は描かれています。
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(2024/11/9更新)
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