ボーデン湖に浮かぶドイツ「マイナウ島」年中花が絶えないパラダイス

ボーデン湖に浮かぶドイツ「マイナウ島」年中花が絶えないパラダイス

更新日:2025/06/09 09:06

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ドイツ南西バーデン・ヴュルテンベルク州のボーデン湖の島「マイナウ島」。四季折々に多様な花を楽しめるので、「花の島」とも呼ばれます。かつてのドイツ騎士団の所有地が、13世紀からベルナドッテ伯爵の所有となり花と樹木のパラダイスに変わりました。

色鮮やかな花や樹齢150年の樹木が並ぶ公園が広がり、バロック様式の宮殿と教会、蝶が舞う熱帯植物の温室、動物と触れ合え遊具や水場で遊べる空間など楽しめます。

本土と橋でつながる花の島「マイナウ島」へ

本土と橋でつながる花の島「マイナウ島」へ

写真:Hiroko Oji

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ドイツ・スイス・オーストリアの国境となっているボーデン湖。この西端に浮かぶのが“花の島”とも呼ばれる「マイナウ島」です。

ボーデン湖畔の町コンスタンツからバスで、またはコンスタンツ港やメーアスブルクなど湖畔の町からフェリーでアクセスできます。チケット売り場でチケットを購入し、ゲートをくぐると島へと導いてくれる橋が見えてきます。

本土と橋でつながる花の島「マイナウ島」へ

写真:Hiroko Oji

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島に入る前からすでに色とりどりのお花が出迎えてくれるマイナウ島!たくさんの旗が並ぶ橋を渡っていきます。

手摺りに色鮮やかなお花のプランターが飾られた橋から眺めるボーデン湖の眺めも素晴らしく、心が弾みます。

本土と橋でつながる花の島「マイナウ島」へ

写真:Hiroko Oji

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島内に着けばお花と緑があふれる楽園状態!大きなお花のモニュメントのお出迎えも嬉しくなります。

この花の島は、かつてはドイツ騎士団所有地であったところ。大公フリードリッヒ一世のひ孫レナート・ベルナドッテ伯爵が所有するようになってから、荒れ果てた地を花と樹木の楽園に造り変え、一般に公開するようになりました。彼の死後は伯爵家がその遺志を継承し、世界中からの旅行者を迎え入れられるように島を維持しています。

年中お花が絶えない広大なガーデン

年中お花が絶えない広大なガーデン

写真:Hiroko Oji

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マイナウ島の広さは約45ヘクタール。島からはボーデン湖とスイスアルプスの山々を望むことができ、島のどこにいくにもベビーカーや車椅子の人も利用しやすい遊歩道が設けられていて、心が癒される風景が広がっています。

マイナウ島は花と緑がいっぱい。季節ごとに入れ替わる色とりどりのお花や生き生きとした芝生と木々の緑、背景には湖の青が広がり見惚れるばかりのガーデンとなっています。

年中お花が絶えない広大なガーデン

写真:Hiroko Oji

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この階段状の滝はカスケードといわれ、地中海テラスとその下に広がる湖のエリアをつないでいます。

イタリアのトスカーナをイメージできる背の高いイトスギと、色とりどりの花に一年草、地中海原産の植物などに彩られた美しい水路となっていて、人気エリアのひとつです。

年中お花が絶えない広大なガーデン

写真:Hiroko Oji

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庭園内には孔雀やアヒルなどを象ったカラフルな花のオブジェが点在し、マイナウ島の名物となっています。

ローズガーデンと南国ムード満載の温室

ローズガーデンと南国ムード満載の温室

写真:Hiroko Oji

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入り口から奥にどんどん進んでいったところに広がるのは、幾何学模様にデザインされたローズガーデンです。19世紀にバーデン大公フリードリヒ一世の命によって設置され、四季を象徴する4つの大理石の彫刻が置かれています。

バラの見頃は6月半ばと8月。ガーデンには1000品種以上のバラがあり、ハイシーズンには数えきれないほどの色や形のバラが花開きます。毎年少しずつ新品種が加わり、6月には訪れた人による人気投票が行われ、マイナウ島のバラの女王を決められます。

ローズガーデンと南国ムード満載の温室

写真:Hiroko Oji

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ローズガーデンの背後にあるのが、ガラスでできた3つの大きな波のような外観の温室「パームハウス」。

パームハウスの高さは最大で17mほどあり、大きなヤシの木も十分に収まる温室です。中では20種以上のヤシが育ち、冬季になると地中海テラスの柑橘類も冬越しのために仲間に加わります。5月には大きなランの展示イベントがあり、コチョウランやカトレアなど、さまざまな品種のランを見ることができます。

ローズガーデンと南国ムード満載の温室

写真:Hiroko Oji

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温室内にはカフェスペ−スもあって、毎日作りたての自家製ケーキやパイ、最高級の豆から淹れられたコーヒーなどがいただけます。ゆっくり寛げますので、時間に余裕があれば南国ムードの中でひと休みなさってくださいね。

優雅で長閑!憩える様々なエリア

優雅で長閑!憩える様々なエリア

写真:Hiroko Oji

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温室の北側に隣り合うように建っているのはバロック様式の教会と宮殿です。

宮殿は、ドイツ騎士団の城として1739年〜1746年にかけて建設されました。均整の取れた左右対称の建物で、現在もベルナドッテ伯爵家の人々がここで暮らしています。白と金の壮大なかつての謁見ホールだった「ホワイトホール」は一般に公開されていて、いくつかの部屋は、展覧会や音楽会、企業の会議、結婚式などのために借りることもできます。隣接の教会は、祭壇装飾や天井画が素晴らしく、こちらも結婚式場として人気の高いスポットです。

優雅で長閑!憩える様々なエリア

写真:Hiroko Oji

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こちらはイタリアの風を感じられる地中海テラス。ノウゼンカズラやブーゲンビリア、パッションフラワー、ヤシなどの熱帯〜亜熱帯地域の植物が集められ、中央では噴水が涼しさを振りまいていて、そばで一休みできるエリアになっています。

優雅で長閑!憩える様々なエリア

写真:Hiroko Oji

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島の樹木林地帯の次に見えてくるのは葡萄畑。豊かな緑に包まれたエリアで、のんびりお散歩できます。

そのほかにもドイツでも2番目に大きい蝶園「バタフライハウス」もあります。最大約120種、1000頭のチョウが、世界中から集められた熱帯植物の間をひらひらと舞い飛びます。

楽しく体験できるコーナーも

楽しく体験できるコーナーも

写真:Hiroko Oji

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西側の南側に広がるのは子どもたちのプレイグランドとなるエリア。1100平米の広さがあり、子どもたちにとっての遊びの楽園です。

大きなアドベンチャープレイグラウンド、ショベルカープレイグラウンド、マーブルランなど、上ったり揺れたりバランスをとったり、体全体を使って遊べる場です。ショベルカーの遊び場では6台のミニショベルと2台のクレーンがあり、砂を掘ったりクレーンを動かして作業したり・・・子どもたちにとってはめったにできない体験が可能です。

楽しく体験できるコーナーも

写真:Hiroko Oji

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隣接するファームではアルパカ、ウサギ、ニワトリ、ヤギ、シェトランドポニー、ロバ、羊、猫たちのお家が並び、庭ではレタス、ハーブ、果物、野菜などの作物が栽培されています。広場では餌をあげたりしながら動物たちと触れ合えるようになっていて、微笑ましい姿に出会えます。

楽しく体験できるコーナーも

写真:Hiroko Oji

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また水場では、吊り橋や鎖状の歩道橋に丸太小屋や塔があり、いかだに乗ったりロープを使って移動したり、水中に飛び込んで泳いだり・・・それぞれの楽しみかたが体験できます。ここには、濡れた服を乾かす乾燥機までも敷地内に置かれ利用可能。至れり尽くせりです。

マイナウ島は赤ちゃんからお年寄りまで、お花や樹木、動物など含めて自然美を楽しめて島を取り囲む湖の風景にも心癒されるパラダイス。コンスタンツやメーアスブルクからもアクセスしやすいので、近くに来られたらぜひ足を延ばしてご訪問くださいね。

マイナウ島の基本情報

住所:Insel Mainau,78465 Konstanz
電話番号:+49-7531-3030
営業時間:9:00〜19:00
アクセス:
(1)コンスタンツ駅前のバス停から4/13,13/4のバスで約20分
(2)コンスタンツもしくはメーアスブルクの港からフェリーで10〜20分

2025年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2024/07/29 訪問

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