「BEGIN」のシカゴからフォトジェニックなルート66の街をゆく

「BEGIN」のシカゴからフォトジェニックなルート66の街をゆく

更新日:2025/07/29 12:48

松田 朝子のプロフィール写真 松田 朝子 トラベルジャーナリスト、ライター
アメリカの象徴であり、マザーロードとも称されるルート66は、中西部のシカゴから西海岸のサンタモニカまでを結ぶ全長3,755kmの道。この道は西部の発展を支え、映画や音楽などにも登場し、アメリカ文化の発信地でもありました。2026年にルート66は100周年を迎えます。それに伴い、沿道の8州では様々なイベントも予定しています。今回は、BEGINのシカゴから周辺のルート66の見どころをご紹介します。

ルート66は、アメリカ8州にわたるマザーロード

ルート66は、アメリカ8州にわたるマザーロード

写真:松田 朝子

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ルート66は、イリノイ州のシカゴから始まり、ミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州を通って、カリフォルニア州のサンタモニカまで続く道。

かつては物流や観光の大動脈でしたが、ハイウェイの発達で1985年には正式な国道指定を解除されてしまいました。それでも現在も多くの区間が残され、沿道にはヴィンテージの看板や、レトロなダイナー、モーテル、ガソリンスタンドなどが点在し、観光ルートとして保存、復元されています。上記8州を訪れたことのある人なら、ハイウェイや幹線道路の所々に見られる、ちょっとノスタルジックに書かれた「66」という標識に興味を持った人もいるでしょう。

ルート66は、アメリカ8州にわたるマザーロード

写真:松田 朝子

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シカゴの高層ビルが聳える中、唐突に現れた「66」の標識。その上には「BEGIN」と書かれています。アメリカを貫くマザーロード、ルート66はここから始まります。

ルート66は、アメリカ8州にわたるマザーロード

提供元:シカゴ観光局

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ルート66の起点近くにある「Lou Mitchell’s」は1923年の開業以来、朝食、ブランチ、ランチを専門とするファミリー・ダイナーとして、地元住民や観光客から、各界の有名人や大統領にも愛されてきた店です。

ルー・ミッチェルは、2002年6月にルート66の殿堂入りを果たし、2006年5月に国家歴史登録財にも名を連ねています。そんな由緒正しいダイナーですが、自家製パンやペストリー、絞りたてオレンジジュースをはじめ、絶品のランチスペシャルなど家庭的なメニューで訪れる人の心と体を温めてくれます。旅のスタートを飾るにはもってこいの素敵なダイナーと言えるでしょう。

<基本情報>
住所:565 W. Jackson Blvd シカゴ、イリノイ州 60661-5701
電話番号:+1-312-939-3111
営業時間:
水曜〜金曜 6:00〜14:00
土曜・日曜 7:00〜14:00
定休日:月曜・火曜

映画の名シーンにも登場したユニオンステーション

映画の名シーンにも登場したユニオンステーション

写真:松田 朝子

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ユニオンステーションの初代の駅舎は1881年開業。駅としての機能は全て地下などにありますが、ルート66にも面しているメイン・ビルディングは、建築の街シカゴを象徴するような華やかなボザール様式で建てられています。

中でも「グレート・ホール」と呼ばれる大待合室は、高さ34mもの天井、天窓や彫像、乗継用ロビー階段そしてバルコニーなどが壮麗な雰囲気を醸しています。ここは、アメリカにおいて屋内公共空間の傑作の一つとされている場所。

映画の名シーンにも登場したユニオンステーション

写真:松田 朝子

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このグレート・ホールの東側にある階段は、映画「アンタッチャブル」の有名なシーンの撮影にも使われました。

BEGINから100マイルの街「ジョリエット」

BEGINから100マイルの街「ジョリエット」

写真:松田 朝子

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「BEGIN」からスタートしてちょうど100マイルの地点にあるのが、「ジョリエット」という街。街の歴史を知るべく、ジョリエット地域歴史博物館へ。この博物館の1階フロアでは、ルート66エクスペリエンスと呼ばれる常設展示を行っており、当時のダイナーのボックスシートやオープンカーなどが並べられていて、フォトジェニックな空間。その中で目立つのは、ブルース・ブラザーズの蝋人形。

ジョリエットは映画『ブルース・ブラザース』のロケ地でもあり、ここ以外にも街の中には主人公2人の人形があちこちにあります。地域博物館の2階は、昔のジョリエットの街並みが再現されており、ルート66以外の街の歴史を知ることができます。

<基本情報>
住所:204 N Ottawa Street Joliet, IL
電話番号:+1-815-723-5201
営業時間:10:00〜16:00

BEGINから100マイルの街「ジョリエット」

写真:松田 朝子

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その隣にあるのが、「イリノイ・ロックンロール博物館」。見落としてしまいそうなくらい、小さな建物ですが、ここはイリノイ州の音楽史とクリエイティブな精神を伝える重要な拠点。館内はシカゴやチープ トリック、REOスピードワゴンなど音楽界に多大な影響を与えたミュージシャンたちの様々な展示が。

イリノイ州は、ブルースやロック、ラジオ局、ライブハウスなど、多くの音楽の発展に寄与してきました。ここでは州政府の機関とも連携し、地域の音楽遺産を次世代に伝えるという活動もしています。ミュージアムショップにはルート66のパスポートも売られていて、ルートの説明から、各州の拠点でスタンプを押すページも。

<基本情報>
住所:9 W Cass St, Joliet, IL  
電話番号:+1-815-723-5201
営業時間:10:00〜17:00

見どころ満載なポンティアックの「ルート66殿堂博物館」

見どころ満載なポンティアックの「ルート66殿堂博物館」

写真:松田 朝子

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ジョリエットから車で約1時間、ポンティアックは、ルート66のランドマークが残るクラシカルな街。1900年代の消防庁舎を改装し、2004年にオープンしたという、「ルート66殿堂博物館(IL Route 66 Association Hall of Fame & Museum)」は、煉瓦造りの美しい建物。

見どころ満載なポンティアックの「ルート66殿堂博物館」

写真:松田 朝子

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ここはイリノイ州で最大のルート66のコレクションを誇る博物館。さほど広くない展示室には、昔のガソリンスタンドの模型やダイナーのテーブル席など所狭しと展示されていて、あちこちにカメラを向けてしまうでしょう。

<基本情報>
住所:110 W Howard St, Pontiac, IL

電話番号:+1-815-844-4566
営業時間:9:00〜17:00

見どころ満載なポンティアックの「ルート66殿堂博物館」

写真:松田 朝子

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博物館の裏にあるキャンピングカーは、ボブ・ウォルドマイア・バスといって、ルート66の歴史に残る画家、ボブ・ウォルドマイア氏の車。彼は生涯の半分をルート66を旅して過ごし、絵を描いて生計を立てていたといいます。博物館に展示してあるフォルクスワーゲンのバンも、ボブ・ウォルドマイア氏のもので、この車は映画『カーズ』に出てくるキャラクターのモデルにもなりました。

ルート66のウォールアートが楽しいポンティアック

ルート66のウォールアートが楽しいポンティアック

写真:松田 朝子

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ダウンタウンのメインストリートは、20点を超える屋外の壁画アートで彩られていて、ギャラリーを巡るように街歩きを楽しめます。

ルート66のウォールアートが楽しいポンティアック

写真:松田 朝子

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一番人気の撮影スポットとなっているのが、ルート66殿堂博物館の裏側にある、ルート66の標識壁画アートです。2007年に作られたこの作品は、屋外に描かれたルート66の標識としては世界最大のもの。ここは駐車場なので、自分の車を壁画の横につけて写真を撮ることができます。

ただの道ではなく、アメリカのシンボル「ルート66」

ルート66のほんの一部を通っただけで、これだけたくさんの名所やエピソードに遭遇することは驚きで、そんなところが「ただの道ではなく、アメリカのシンボル」と言われるゆえんなのでしょう。2026年は、アメリカ建国250年という節目の年。ルート66の100周年と併せて注目の年となること間違いなしです。

2025年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2025/06/14−2025/06/18 訪問

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