エストニア首都タリン近郊「カドリオルク宮殿」美しい庭園には日本庭園も!

エストニア首都タリン近郊「カドリオルク宮殿」美しい庭園には日本庭園も!

更新日:2025/08/22 12:59

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
バルト三国のエストニア。首都のタリンは、ヘルシンキからフェリーで3時間弱のロケーション。歴史的建造物が密集する旧市街は石畳の路地や広場の間に中世からの町並みが美しく保存され、世界遺産に登録されています。

この旧市街からトラムで約10分の所にあるのが「カドリオルク宮殿」。ロシアのピョートル大帝がエカテリーナ妃のために造らせた宮殿で、周りを取り囲む手入れの行き届いた美しい庭園は市民の憩いの場です。

手入れの行き届いた広い庭園「カドリオルク公園」

手入れの行き届いた広い庭園「カドリオルク公園」

写真:Hiroko Oji

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エストニアの首都タリン旧市街の近郊にある「カドリオルグ公園」は、旧市街入り口となるヴィル門前から1番・3番のトラムに乗って終点で下車したところからすぐ近くに広がる美しい公園です。

ロシアのピョートル大帝の命によって建設されたカドリオルク宮殿の周りを取り囲んでいるのが広大な敷地のカドリオルク公園。カドリオルクとは「カドリの谷」という意味をもっており、エカテリーナのエストニアでの呼び名「カドリ」が由来。18世紀半ばから、この地域をエカテリーナ妃に敬意を表してこう呼ばれるようになりました。

手入れの行き届いた広い庭園「カドリオルク公園」

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噴水や白いパビリオンが建つ島のある池周囲には、綺麗に手入れされた芝生に色とりどりの花が咲き、ベンチが置かれていて市民の憩いの場所となっています。

池の東側に佇むのはエストニアの著名な作家であるF・R・クロイツヴァルディの記念碑です。彫刻家E.タニルーとM.サックスによってデザインされ、1958年に建立されました。

手入れの行き届いた広い庭園「カドリオルク公園」

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池からさらに東へ歩くと子供用の遊園地・博物館「ミアミラ」が設けられ、家族連れに人気のエリアとなっています。

美術館としての宮殿

美術館としての宮殿

写真:Hiroko Oji

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カドリオルク宮殿は、イタリアの建築家ニコラ・ミケッティによって設計され、1718年にロシアの皇帝ピョートル大帝によって宮殿の建設が始まり、5年の歳月をかけて完成した夏の離宮。豪華な装飾が施された宮殿は、エストニアおよび北欧全土で最も美しいバロック建築のひとつです。

1920年代と1946年〜1991年まではエストニア美術館の本館で、1930年代にはエストニア共和国の国家元首の邸宅だったところです。2000年、宮殿はカドリオルク美術館としてオープンし、現在はエストニア国立美術館の別館としてエストニア最大の西ヨーロッパとロシアの美術品を展示しています。

美術館としての宮殿

写真:Hiroko Oji

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宮殿内に入ると、入り口では、1859年にドイツの彫刻家 カール・ヴォスによって制作された『ミロのヴィーナス』のコピーのお出迎えが。オリジナルより10cm大きなものです。

階段を上って奥に進むと、漆喰装飾で飾られた内装が見事な中央ホール「舞踏の間」があります。“北方バロックの真珠”とも称され、宮殿内で最も華やかで美しい部屋。漆喰装飾で囲まれた天井のフレスコ画も見事です。

美術館としての宮殿

写真:Hiroko Oji

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また、館内は西欧やロシアの絵画・美術品を集めた展示室がずらりと並ぶ美術館となっています。

ブリューゲルやカラヴァッジョにレーピンらの絵画、版画、彫像などの作品群に加え、美しい装飾の陶器製暖炉や花瓶に食器や置物、緻密な木彫り装飾の家具などにも目が惹きつけられます。

アッパーガーデン

アッパーガーデン

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宮殿の東側にも庭園「アッパーガーデン」が広がります。西側の庭園と同様、無料で入場できます。

アッパーガーデン

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綺麗に手入れされた色とりどりの美しい庭園に澄んだ水と爽やかな噴水、背後に白い壁と緑の木々などを眺めながら、優雅にお散歩が楽しめます。

アッパーガーデン

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庭園の一番奥、階段状のステージにはポセイドンの像も設置されています。

森の奥には日本庭園も

森の奥には日本庭園も

写真:Hiroko Oji

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さらに奥には森のような公園が続きます。広さは約70ヘクタールもあり、タリン市民憩いの場です。

森の奥には日本庭園も

写真:Hiroko Oji

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10分ほど歩けば日本庭園が広がります。曽根造園という京都の会社が設計・施行したという落ち着いた庭園で、池の周りには苔むした植栽が広がります。すぐ近くの建物は洋風なので日本とは少しばかり違う雰囲気ですが、緑に囲まれた庭園内を歩いていると「ここは日本だよ」と言われても違和感ないほど。

森の奥には日本庭園も

写真:Hiroko Oji

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ここは広島?と思ってしまいそうな一角にあるのがこの花崗岩の石碑。これは1945年8月6日午前8:15、広島で被爆した敷石です。

爆心地の北約200mの相生橋付近で使われていた市電の線路の敷石で、188個に「平和を願う婦人像」を彫り込み、そのうちの一つが、戦争のない世界の実現を目指す「広島・祈りの会」によって1991年8月6日、ここに設置されたのです。こんな遠い異国の地で改めて平和の尊さを振り返ることのできる瞬間に出会える貴重な場所となります。

ピョートル大帝の名残りや大統領官邸なども公園内に

ピョートル大帝の名残りや大統領官邸なども公園内に

写真:Hiroko Oji

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公園内にはピョートル大帝がタリンを訪問した際に滞在していた家がひっそり佇んでいます。この家は、1806年に開館したタリン最古の博物館として一般に開放され、館内には大帝ゆかりの品々が保存されています。

200年以上の歴史を持つ博物館の常設展示には、300年前に使用された保存状態の良いオリジナルの品々や、ユニークな絵画や彫刻が数多く展示されています。

ピョートル大帝の名残りや大統領官邸なども公園内に

写真:Hiroko Oji

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宮殿のアッパーガーデンの東側には大統領官邸があります。柵も何もなく、ドアにガードマンが1人立っているだけのお近づきになりやすい佇まい。運が良ければ衛兵交代の儀式を観られることもあります。

ピョートル大帝の名残りや大統領官邸なども公園内に

写真:Hiroko Oji

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南側に広がる公園内には、彫刻「ベルヴェデーレ・アポロ」のコピーがあります。建築家V.セイドラによって1937年(鋳鉄)作成され、2018年夏に修復されました。この周りには噴水とバラ園があり、ベンチもたくさん設置されていて、入場は無料!市民の憩いの場の一つです。

カドリオルク公園&宮殿は旧市街からトラムで10分ほどのロケーション。旧市街散策に疲れたら気軽に訪れるのにも良い観光スポットです。タリンカードで宮殿にも入館できますので、ぜひ足を延ばしてご訪問くださいね。

カドリオルク宮殿の基本情報

住所:A.Weizenbergi tn 37,10127 Tallinn
電話番号:+372-606-6400
開館時間:10:00〜18:00(水曜日〜20:00)
休館日:月曜日
アクセス:1・3番トラムで終点Kadriorg駅で下車

2025年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2025/07/06−2025/07/09 訪問

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