江戸城にある「二の丸庭園」は四季を感じさせる癒しスポット

江戸城にある「二の丸庭園」は四季を感じさせる癒しスポット

更新日:2026/03/30 10:37

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
東京都千代田区の皇居東御苑の一角にある二の丸庭園は、歴史を感じさせる池泉回遊式庭園が見どころです。東京駅からのアクセスも良く、都心の一等地にありながらも四季折々の花々が楽しめる自然豊かなスポットとなっているので、ぜひ実際に足を運んでみてください。

江戸時代初期に造園された歴史ある庭園

江戸時代初期に造園された歴史ある庭園

写真:島塚 渓

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徳川家康は慶長8年(1603年)征夷大将軍に任命されると江戸幕府を開き、本格的に江戸城の築城に着手します。全国の諸大名を動員した天下普請で築城が行われ、天守をはじめ石垣や堀の整備などが、国家プロジェクトとして遂行されました。江戸城の改修は将軍が交代しても続けられ、3代将軍の家光の時代には二の丸に御殿が建てられ、付属の庭園も造られました。

江戸時代初期に造園された歴史ある庭園

写真:島塚 渓

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江戸城の二の丸庭園を作庭したのは、建築家や作庭家として知られ、さらに3代将軍徳川家光の茶道の師範も務めた小堀遠州(こぼりえんしゅう)でした。二の丸庭園は将軍の憩いの場として利用され、舞台を池の中に設置するなど娯楽性の強い施設だったと考えられています。

小堀遠州が設計した二の丸庭園は5年後に取り壊され、二の丸御殿も江戸の大半が被災した明暦の大火で焼失してしまいます。その後も二の丸庭園は、何度も焼失と再建を繰り返し、現在の庭園は9代将軍徳川家重の時代に作成された図面をもとに昭和43年に復元されました。

様々な景観を楽しめる池泉回遊式庭園

様々な景観を楽しめる池泉回遊式庭園

写真:島塚 渓

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二の丸庭園は二の丸池と呼ばれる大きな池を中心に、小道が周囲に張り巡らされています。これは池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)と呼ばれる様式で、園内を自由に散策し様々な角度から景色を眺めることができます。同じ池の景色でも樹木や建物の映り込み具合によって、異なった雰囲気を楽しめるのが池泉回遊式庭園の大きな魅力です。

様々な景観を楽しめる池泉回遊式庭園

写真:島塚 渓

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往時の雰囲気を感じられる二の丸池には、小石を敷きつめ波打ち際を表現した州浜(すはま)があります。州浜には比較的大振りの雪見灯籠(ゆきみどうろう)が置かれ、水際を美しく演出しています。さらに岸辺の一部では、大小さまざまな形の石を組み合わせた護岸岩組が形成されています。護岸岩組はもともと岸の崩れを防ぐために作られた実用的な設備でしたが、現在では荒磯の雰囲気を感じさせる庭園装置として機能しています。

季節ごとの景観も見逃せない

季節ごとの景観も見逃せない

写真:島塚 渓

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二の丸庭園では四季折々の植物を楽しむことができ、なかでも4〜5月に咲くクルメツツジと5〜6月に見頃を迎えるハナショウブが有名です。二の丸池の隣には、菖蒲田(しょうぶた)と呼ばれる池があり、紫や白など上品な色のハナショウブが池いっぱいに咲いています。昭和41年に明治神宮から株を譲り受けて二の丸庭園で栽培が始められ、現在では84品種、約3,000株の多種多様なハナショウブを見ることができます。

季節ごとの景観も見逃せない

写真:島塚 渓

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二の丸庭園には数寄屋造りの風雅な茶室である諏訪の茶屋があります。諏訪の茶屋は江戸時代の建物を明治時代に再建し、さらに昭和43年に皇居の西側の吹上御苑から二の丸庭園に移築されました。内部見学はできず外観のみの鑑賞になりますが、美しい自然と調和した歴史を感じさせる建物は見ごたえ十分です。

二の丸庭園の基本情報

住所:東京都千代田区千代田1
拝観時間:
9時〜17時(3月1日〜4月14日)
9時〜18時(4月15日〜8月末日)
9時〜17時(9月1日〜9月末日)
9時〜16時30分(10月1日〜10月末日)
9時〜16時(11月1日〜2月末日)
9時00分〜17時00分(最終入園16時30分)
料金:無料
アクセス:
地下鉄大手町駅から徒歩約5分
地下鉄二重橋前駅から徒歩約10分
JR東京駅から徒歩約15分

2026年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2025/06/15 訪問

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