赤と黄の饗宴!京都・大山崎町「観音寺(山崎聖天)」の紅葉

赤と黄の饗宴!京都・大山崎町「観音寺(山崎聖天)」の紅葉

更新日:2025/10/21 14:39

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
秋の京都は、紅葉のメッカ。シーズンともなると、あざやかな紅葉を一目見ようと、全国から多くの観光客が集まります。大勢の観光客が訪れるそんな京都にあっても「山崎聖天(やまざきしょうてん)」の名で親しまれている大山崎町の「観音寺(かんのんじ)」は、紅葉の隠れたスポットであり、京都市中の紅葉を見飽きた方にはぜひ訪れていただきたいところ。今回は赤と黄の饗宴があざやかな観音寺の紅葉をご紹介しましょう。

歓喜天がまつられている大山崎町の「観音寺(山崎聖天)」

歓喜天がまつられている大山崎町の「観音寺(山崎聖天)」

写真:乾口 達司

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観音寺は、京都府乙訓郡大山崎町にある寺院。羽柴秀吉と明智光秀が激突したことで知られる「天王山(てんのうざん)」の東麓に位置しており、豊かな自然にかこまれた寺院です。

観音寺の創建は平安時代。宇多天皇の勅願で開山されました。江戸時代に入ると、木食以空が中興。ご本尊の十一面千手観音とは別に、聖天堂に歓喜天(聖天)がまつられるようになると、多くの篤い信仰を集めました。それにちなみ、現在でも一般には「山崎聖天」の名で知られています。

歓喜天がまつられている大山崎町の「観音寺(山崎聖天)」

写真:乾口 達司

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写真は聖天堂にかかげられた幕。向かって右手に描かれているのは、大根です。これは歓喜天にしばしば大根が供物としてそなえられていることにちなみます。ここからも、聖天堂がまぎれもなく歓喜天をまつった寺院であること、おわかりいただけるでしょう。

本堂付近の紅葉

本堂付近の紅葉

写真:乾口 達司

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そんな歴史の豊かな観音寺は、紅葉の名所として、地元では知られています。シーズンともなると、あざやかな色の紅葉が訪れるものを出迎えてくれます。

本堂付近の紅葉

写真:乾口 達司

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観音寺の境内には、紅葉として一般的に知られているカエデのほか、イチョウの大木もあり、紅葉シーズンともなると、無数の葉が黄色く色づきます。

まさしく赤と黄の饗宴!カエデの赤だけでなく、青空に映えるあざやかなイチョウの黄もお楽しみください。

色づく境内の様子

色づく境内の様子

写真:乾口 達司

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徒歩で参詣する場合、観音寺へは、ふもとから長い石段を登ります。その登り口には、ご覧のように、早速、紅葉が色づいています。紅葉を見上げながら、石段を登りましょう。

色づく境内の様子

写真:乾口 達司

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本堂前の広い境内にいたる直前には、石垣を背景に赤やその他の色づいた木々を目にすることが出来ます。時期的にまだ色づかず、緑のままの樹木もありますが、そのときは赤一色のときとはまた違った多彩な色どりが目の前に広がります。

色づく境内の様子

写真:乾口 達司

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お天気がよければ、太陽が西へと沈む角度の関係で、西日が参道にふりそそぎます。それで樹木の赤や緑がよりいっそう映えます。

観音寺には、お天気のよい日に訪れましょう。

仁王門の脇の大イチョウ

仁王門の脇の大イチョウ

写真:乾口 達司

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黄色く色づくイチョウは、参道の途中にある仁王門の脇にも屹立しています。こちらは見上げるほどの大イチョウ!その樹高に圧倒されること、間違いありません。

仁王門の脇の大イチョウ

写真:乾口 達司

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西日に照らされると、大イチョウも黄色く色づいた葉が輝きを増します。

境内からの眺め

境内からの眺め

写真:乾口 達司

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天王山の山麓に位置しているため、境内からは淀川をはさんで八幡市の市街地をのぞむこともできます。紅葉を前景にして、はるか遠くまで広がる街並みも楽しみましょう。

境内からの眺め

写真:乾口 達司

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観音寺では、さまざまな授与品が用意されています。とりわけ、貴重なのは、観音寺オリジナルの牛王宝印。牛王宝印とは、厄除けの護符のこと。紅葉を楽しんだ後は、旅の記念に求められてはいかがでしょうか。

観音寺の紅葉、いかがでしたか。穴場の紅葉スポットゆえ、観光客で混雑するようなこともありません。秋の観音寺を訪れ、境内の赤や黄の饗宴をお楽しみください。

観音寺(山崎聖天)の基本情報

住所:京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才62
アクセス:JR京都線「山崎駅」・阪急京都線「大山崎駅」下車、徒歩約15分

※例年の見頃は11月下旬から12月上旬です

2025年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2024/12/01 訪問

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