古代エジプトの至宝が来日!豊洲「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」で古代ロマンを旅する体験

古代エジプトの至宝が来日!豊洲「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」で古代ロマンを旅する体験

更新日:2025/10/08 12:38

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
かつて約293万人もの観客数を動員して日本中を熱狂させた「ツタンカーメン展」。

その60年後となる2025年3月、今度は古代エジプト史上「もっとも偉大な王」と称えられたラムセス二世にまつわる至宝約180点が集結した「ラムセス大王展」が満を持して来日しました。

大好評につき、2026年1月4日まで会期が延長された同展覧会。一生に一度とないこの機会、改めてその魅力と見どころをご紹介します。

東京豊洲で開催!エジプト政府公認の「ACN ラムセス大王展」とは

東京豊洲で開催!エジプト政府公認の「ACN ラムセス大王展」とは

写真:Mayumi Kawai

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今から3000年以上昔、古代エジプト文明が最盛期を迎えた新王国時代の第19王朝三代目ファラオ(王)となったラムセス二世。彼はエジプトで唯一「大王」を名乗り、エジプト史上“もっとも偉大なファラオ”として称えられた人物です。

当時としては異例の92歳まで長生きし、67年もの長きにわたりエジプトに君臨し続けたラムセス大王。その偉業と歴史を紐解き、古代ロマンへ誘ってくれるのが「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」です。

東京豊洲で開催!エジプト政府公認の「ACN ラムセス大王展」とは

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エジプト政府公認かつエジプト考古最高評議会特別支援のもと、古代エジプトの至宝約180点が展示された本展覧会。その規模は、1965年に日本で開催された「ツタンカーメン展」に匹敵する史上最大規模とされています。

また本展は、これまでに米国、フランス、オーストラリア、ドイツと世界を巡回し、来場者数は累計200万人を突破。その世界6都市目、アジアでは初開催となった東京豊洲の「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo」では、9月に来場者数30万人を突破し、この大好評を受け、当初2025年3月8日から9月7日までの予定から2026年1月4日まで延長されることが決定しました。

一生に一度の体験!「ラムセス大王展」の注目すべき見どころ

一生に一度の体験!「ラムセス大王展」の注目すべき見どころ

写真:Mayumi Kawai

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本展の最大にして超目玉となるのがこの「ラムセス二世の棺」です。

エジプトには自生していないハズの最高級レバノン杉を贅沢に使用した一木造りの棺は、3000年の時を感じさせない木肌のなめらかさとディテールの細かさで思わず息を呑みます。

長らく門外不出とされたこの棺が47年ぶりに国外へ貸し出されたのはパリ巡回展(2023年)から。もちろん日本でも棺本体と蓋がそろった状態では初公開です。

一生に一度の体験!「ラムセス大王展」の注目すべき見どころ

写真:Mayumi Kawai

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さらに、「ラムセス二世の巨像の頭部」(上記画像)や「ラムセス二世の巨像の上部」(前項1枚目画像)、「ひざまずき、自分の名前の判じ絵を捧げるラムセス像」などもエジプト国外で展示されるのは本巡回展が初。

そのほか、金銀・宝石など贅を尽くした王族たちの宝飾品、ファラオや王に仕えた将軍らの黄金マスク、猫や子ライオンなどの動物のミイラ、日常のメモ代わりや記録に使用した石や陶器の破片「オストラコン」など、貴重な作品が目白押し。

本場エジプト並みの充実した秘宝の数々を日本で堪能できる機会は、まさに一生に一度かもしれません。

一生に一度の体験!「ラムセス大王展」の注目すべき見どころ

写真:Mayumi Kawai

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もう一つ注目すべきは、この人気の体験型コンテンツ「没入型VR体験」(別途有料)。

没入型VRとは、映像と音声、小さな振動や風などを駆使して、まさにそこにいるかのような臨場感が味わえる仮想現実空間(バーチャル・リアリティ)のこと。

本体験では、ラムセス大王が築いた「アブ・シンベル神殿」と王妃ネフェルタリの墓を舞台に、ネフェルタリの魂がガイドとなってラムセス大王の功績や神殿・墓の内部をナビゲート、最後はラムセス大王に対面するというストーリーが繰り広げられます。

およそ12分の短い内容ですが、実際エジプトにて両スポットを訪れた筆者からしてもその高い再現性は衝撃的で、ちょっとしたタイムトラベル感が味わえました。

※多少酔いそうな揺れとドッキリシーンがあるので、苦手な方はご注意を。

さらに注目!「ラムセス大王展」のここがスゴイ

さらに注目!「ラムセス大王展」のここがスゴイ

写真:Mayumi Kawai

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展示品の豪華さもさることながら、本展のスゴさは展示品との距離感。石像など一部の展示品はそのままの状態で展示されているため、顔を近づけて360度グルッと鑑賞も可能。

ケースに収められている展示品についても、より立体的に、さまざまな角度から鑑賞できるよう展示に工夫が凝らされ、黄金マスクの裏側まで観察できたのはちょっとした感動でした。

さらに注目!「ラムセス大王展」のここがスゴイ

写真:Mayumi Kawai

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さらに特筆すべきは、本展では展示品すべてがカメラ撮影OKなこと。

余談ですが、エジプト本国では博物館や遺跡での写真撮影はスマホは無料でも、カメラでの撮影やビデオ撮影は別途料金を徴収されるケースが少なくなく、その意味でもかなり貴重な機会と言えます。

なお、もちろん個人的かつ非営利目的に限り、フラッシュ撮影や三脚等の使用は禁じられています。

さらに注目!「ラムセス大王展」のここがスゴイ

写真:Mayumi Kawai

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もう一つ注目すべきは展示の見せ方。最新鋭のCGやプロジェクションマッピング、大迫力の投影スクリーンなどが駆使され、実にバランスよく、直感的で分かりやすい展示となっています。

さらに照明の当て方にもこだわりが感じられ、まるで本物の王墓かと見まごう再現性高い壁や空間デザインなど、古代ロマンへの没入感をいっそう高めてくれます。

VRだけじゃない!「ラムセス大王展」限定の体験型コンテンツ

VRだけじゃない!「ラムセス大王展」限定の体験型コンテンツ

写真:Mayumi Kawai

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本展で楽しめるその他の体験型コンテンツをご紹介。

これは、自身の名前を古代文字・ヒエログリフ(象形文字)で印字してくれる「ヒエログリフ・プリント」サービス(有料)。エジプトから輸入した「パピルス」を使用する本格派で、マシンが器用にヒエログリフを描いていくさまは見ているだけでもワクワクします。

VRだけじゃない!「ラムセス大王展」限定の体験型コンテンツ

写真:Mayumi Kawai

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次に、来場記念に現在期間限定で無料で提供しているこちらのフォトサービス。

入場時に所定のフォトスポットにて撮影すると、画像のような「アブ・シンベル神殿」のほか、「ギザのピラミッド群」「玄室の壁」の3つの動く背景パターンとともに自身の画像を組み合わせたオリジナル画像がダウンロードできます。

また希望者には、展覧会の順路出口に設置された「Photo Pass」機にて、別背景を組み合わせた高画質なフォトプリントサービスも利用できます(こちらは有料)。

VRだけじゃない!「ラムセス大王展」限定の体験型コンテンツ

写真:Mayumi Kawai

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最後に、2025年9月27日より、ミュージアム屋外にて提供が始まった「ラムセス大王の軌跡 XR」体験(有料)をご紹介。

XRとは「クロスリアリティ(Cross Reality)」、いわゆる現実世界と仮想世界を融合させたVR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)を包括する最先端技術の総称。

平たく言えば、特殊なゴーグルを装着することで、場所も時空も越えた異空間を、まるでそこに存在するかのように出現させて没入体験ができるアクティビティです。

こちらではラムセス大王が手掛けた「アブ・シンベル神殿」や「ルクソール神殿」などエジプトを代表する建築物を豊洲の広場に出現させますよ。

充実の限定グッズとコンセプトカフェ

充実の限定グッズとコンセプトカフェ

写真:Mayumi Kawai

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展覧会を訪れたら必ずチェックしたい、来場記念のオリジナルグッズが勢ぞろいしたお土産ショップ。

定番の図録やパピルスのイラスト、しおりなどのほか、ヒエログリフが描ける木製定規、小物入れのカノプスの壺や展覧会ロゴが入った靴下も人気。

さらに、人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」とのコラボグッズなど、日本でしか手に入らない限定コラボグッズも大好評で、とくに人気アイテムは再入荷してもすぐに売り切れ必至のため、気になる方は展覧会公式Instagram(@ramsesexhibition.jp)やX(@RamsesExhibitJP)を要チェックです。

充実の限定グッズとコンセプトカフェ

提供元:(c)2025 NEON Group Limited. All rights reserved.

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展覧会後の余韻に浸れる、併設の「ラムセス大王展コンセプトカフェ」も外せません。

ダントツ人気は「ラムセス大王カレー」(画像)。ドライカレーのピラミッドライスをキーマカレーの砂漠が囲うダイナミックな一皿です。

そのほか、エジプトにちなんだ「エジプシャンサンド ピタパンケバブ」やスイーツ、ドリンクも好評です。最近では、エジプトの壁画が描かれたクッキーでチーズケーキを挟んだ「オベリスクチーズケーキ」が人気となっています。

古代歴史ロマンを旅する世紀のタイムトラベルを体験し行こう

2025年11月1日、いよいよエジプト本国では「大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum、GEM)」がグランドオープンを予定しています。古代エジプト文明をテーマにした世界最大級の考古学博物館は、今まさに世界中から注目を集めています。

そんな貴重な古代エジプトの至宝を日本に居ながら間近で鑑賞できる機会は、まさに一生に一度あるかないかの絶好の機会。

会期延長をしたこの千載一遇のチャンスを活かして、ぜひ今度、東京豊洲へ古代歴史ロマンを旅する世紀のタイムトラベルを体験しに訪れてみませんか。

取材協力:NEON JAPAN 株式会社

2025年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2025/09/29 訪問

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