北海道「旧青山別邸」贅沢な建築物&絢爛な牡丹と芍薬は圧巻!

北海道「旧青山別邸」贅沢な建築物&絢爛な牡丹と芍薬は圧巻!

更新日:2026/04/16 09:33

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
北海道小樽市にある旧青山別邸(小樽貴賓館)は、ニシン漁で巨万の富を築いた青山家が大正時代に築いた豪奢な別荘です。国の登録有形文化財に登録されている歴史的な建築物と四季折々の花々を鑑賞できる庭園が大きな見どころです。なかでも5月下旬から7月上旬にかけて見頃を迎える牡丹と芍薬は特に有名なので、ぜひ実際に足を運んでみてください。

ニシン漁で巨万の富を築いた青山家

ニシン漁で巨万の富を築いた青山家

写真:島塚 渓

地図を見る

小樽市の祝津(しゅくつ)は、石狩湾に面する天然の良港として、古くから地域の経済を潤してきました。江戸時代末期から昭和初期にかけてニシン漁が盛んに行われ、特に明治30年(1897年)には100万トン近い漁獲量があり、ニシンのゴールドラッシュとも呼ばれる活況を迎えました。

水揚げされたニシンは、主に鰊粕(にしんかす)と呼ばれる農業の肥料に加工され、北前船で西日本を中心に出荷されました。当時は綿花や藍などの商品作物の栽培のため、多量の肥料が必要であり、鰊粕は北海道の最大の交易品でした。

ニシン漁で巨万の富を築いた青山家

写真:島塚 渓

地図を見る

ニシン漁が活況を迎えると網元(あみもと)と呼ばれる裕福な漁業経営者が誕生します。網元の三大親方の1つである青山家は、小樽から留萌(るもい)にかけて、漁場約15箇所、漁船約130隻を所有し、使用人も約300人を雇用していました。大正3年(1914年)には現在の価値に換算して約25億円もの漁獲高があったとされ、青山家はニシン漁で巨万の富を築きニシン大尽とも呼ばれていました。

贅を尽くした豪奢な建築物

贅を尽くした豪奢な建築物

写真:島塚 渓

地図を見る

旧青山別邸は、大正6年(1917年)から親子2代6年半の歳月を費やして完成した豪奢な別荘です。現代の価値に換算して約30億円もの工費と宮大工など総勢50名の職人を動員して建てられました。積雪の多い北海道では珍しく瓦葺の重ね屋根となっており、木造2階建ての建物はエゾマツを使用した巨大な梁が重みをしっかりと支えています。

また、邸内は和室だけでなく洋室もあり、書画や屏風など数多くの美術品が展示されています。

贅を尽くした豪奢な建築物

写真:島塚 渓

地図を見る

主屋の東側には石狩湾を背景に巨大な立石や礼拝石、アカマツを配置した枯山水庭園があります。庭園の奥には五重の石塔があり、石塔の手前から丸みのある小石を石橋付近まで配置することで、雪解け水が川となり海に注ぐ様子を表現しています。園内に入って散策することはできませんが、邸内から枯山水を眺めるだけでも力強い巨石の迫力を十分に体感することができます。

牡丹と芍薬は必見

牡丹と芍薬は必見

写真:島塚 渓

地図を見る

旧青山別邸の中庭では季節毎に様々な草花を鑑賞することができます。なかでも例年5月下旬から7月上旬にかけて見頃を迎える牡丹と芍薬は、園内を絢爛な雰囲気に包みこみます。本州と比較して小樽では牡丹と芍薬の開花時期が1ヶ月ほど遅く、初夏に順次花を咲かせていきます。

牡丹と芍薬は必見

写真:島塚 渓

地図を見る

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉が美しい女性の立ち振る舞いを表わしているように、牡丹と芍薬は非常に可憐で美しい花を咲かせます。両者の区別は難しいですが、牡丹は樹木で枝が分かれて成長しギザギザとした葉をつけるのに対し、芍薬は草のためまっすぐに茎が伸び丸みがあり艶のある葉をつけるという特徴があります。旧青山別邸では牡丹が40種430株、芍薬は37種320株と様々な品種の珍しい花を観賞することができます。

旧青山別邸の基本情報

住所:北海道小樽市祝津3丁目63
営業時間:
9:00〜17:00(4月〜10月)
9:00〜16:00(11月〜3月)
料金:中学生以上1300円、小学生650円
※牡丹・芍薬庭園公開期間中は庭園入園料300円(中学生以上)が必要
アクセス:JR小樽駅から中央バス「小樽水族館」行きに乗車「祝津3丁目」で下車、徒歩5分

2026年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2025/06/13 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -