ホテルにチェックインをして夕方になるとベナレス最大のイベントのひとつ「日没のアールティ」を観賞しましょう。アールティは聖なるガンジス川の祈りの儀式で、ドラムなどの音楽が鳴り響き、神への賛歌を参加者も一緒になって歌い火を崇める、インドの祭りに参加しているような儀式です。
アールティの儀式はメインガート(正式にはダシャーシュワメード・ガート)で行われます。ベナレスの目抜き通り、ダシャーシュワメード通りからガンジス川へ向かうと最初にたどり着くガートがメインガートで、ガンジス川で最も多くの観光客が訪れます。早朝の沐浴もメインガートが一番賑やかです。
アールティの儀式は日没と同時に始まり約40分間儀式は続きます。文字通り日没に行くよりもお祈りが始まる1時間以上前にメインガートに向かい、迷路のような旧市街を散策したり、アールティがよく見える場所取りをしましょう。
アールティの儀式が始まるとインド人はあまり動きません。外国人観光客は写真を撮るためにいろいろな場所に移動することもできますし、一か所でじっくり観賞することもできます。
小舟にのってガンジス河からアールティを見ることもできますが船に乗ってしまうとアールティが終わるまでは全く身動きが取れなくなります。1回しかアールティの儀式が観賞できない方は陸で観賞することをおすすめします。
数千年、休むことなく祈りを捧げてきた聖地の儀式・アールティは絶対に観賞しましょう。
早朝は沐浴見学をします。日の出前にメインガートに到着できるように、ホテルは真っ暗な時間に出ましょう。
日の出前の段々夜が明ける白みがかった時間の沐浴、人の祈る姿は美しいです。ガート沿いで沐浴をサッと見学したらボートに乗って河から沐浴をじっくり見学しましょう。ボートから見る沐浴見学はまさに聖地の景色!圧巻です。ボートでガート沿いを漕いでいると、ちょうど対岸から日が昇る時間になります。
このタイミングでのおすすめは思い切って対岸まで行ってしまいます。ベナレスのガンジス川対岸は「あの世」に例えられ荒涼とした風景が広がります。死体が打ち上げられていることもあるそうですが、死体を見ることはまれです。
対岸に到着すると船から降りることができ、対岸でも沐浴をして祈りを捧げているインド人がちらほらいます。
沐浴見学後のおすすめは、旧市街の散策と火葬場マニカルニカー・ガートの見学です。多くの外国人がガンジス川の火葬場をみて、人生の価値観が変わると言われています。火葬場の上に見学スペースがあります。
できれば火葬場はゆっくり見学してください。いろいろなことを考え、自分の常識がどんどん壊れていきます。インドを受け入れるか否か、今までの自分の価値観は何だったのか……マニカルニカー・ガートで火葬を見ていると、今まで考えたこともないようなことを考えずにはいられません。
小説「深い河」でも書かれていたように、火葬場の写真撮影は不可です。実際に死体が焼かれている現場なので写真を撮ることはやめましょう。
ベナレス空港とガンジス川の間にある、仏教4代聖地のひとつ初転法輪の地・サールナート。時間に余裕があればサールナートも是非見学しましょう。あまり知られていませんが、奈良の鹿公園の元になったのはこちらサールナートの鹿公園です。
隣接するサールナート考古博物館には、アショーカ王柱、初転法輪像など日本の教科書に載っているような仏像やリレーフが多数展示されています。時間の許すかぎりゆっくり、じっくり見学しましょう。
博物館はカメラを含め、荷物の持込みが一切不可で入口の門で荷物を全て預けます。
ベナレスの絶対にやってほしい、見てほしいポイントをまとめます。
1.日没のアールティ(プージャ)観賞
2.早朝の小舟にのって沐浴見学
3.迷路のような旧市街散策(リキシャに乗るのも楽しい)
4.火葬場の見学
この4つは絶対に、絶対にベナレスで体験してリアルなインドを肌で感じてください。
ベナレスに2泊以上いる方は、空いた時間に外国人用のおしゃれなカフェがいくつかあるので、カフェでのんびりしたり目的もなくガート沿いを散策すると、ベナレスをより楽しむことができます。とにかくベナレスはゆっくり、のんびりしてください。
世界の聖地でこんなにも汚く、美しい場所はべナレス以外ありません。人がもっとも人らしく振る舞う場所、それがインドでありベナレスです。
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