写真:Mayumi Kawai
地図を見る南米ペルーを中心に栄えた古代アンデス文明。その一翼を担ったインカ帝国は、カミソリの刃すら通さない精緻な石組みで知られる高度な石造建築技術に、山の傾斜を巧みに利用した灌漑施設や農耕技術、すぐれた天文知識に金銀銅などの金属加工など、高度な文明を持ちながら文字を持たず、その全容は謎に包まれたまま、16世紀にスペイン人の征服によって滅亡しました。
そんなインカを代表する建造物が世界遺産でもある「マチュピチュ」。標高2,430mの山の尾根に建設され、1911年、米国の探検家ハイラム・ビンガムが世界に紹介するまでの約400年間、ベールに包まれていた“失われたインカの都市”とも言われています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る旅好きなら一度はあこがれる古代ロマンの聖地。実際に遺跡を前にしたときの興奮と感動は筆舌に尽くしがたいですが、それらの出土品や副葬品などはクスコや首都リマ、あるいは海外の博物館などに散らばって、意外と目にする機会は多くありません。
そんな貴重な機会が訪れたのが東京六本木にある「森アーツセンターギャラリー」にて開催の「CREVIA マチュピチュ展」(以下、「マチュピチュ展」という)です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る本展は、コロナ禍だった2021年、米国ボカラトン美術館での初開催を皮切りに、パリ、ミラノ、シドニーなど世界主要都市を巡回、累計来場者数54万人を突破した人気の展覧会。そのアジア初開催に選ばれたのが東京六本木・森アーツセンターギャラリーです。
日本国内では、2012年に開催された「インカ帝国展」以来、13年ぶりとなるマチュピチュ関連の大規模巡回展。
今回は、リマにある世界的に知られた考古学博物館「ラルコ博物館」から貸与された貴重な文化財約130点を展示。政府公認の展覧会として、音響と光、映像を組み合わせた最新鋭の没入型空間によりさらにパワーアップしてマチュピチュを体感できます。
本展最大の目玉は、王族の墓から出土したまばゆいばかりの黄金の装飾品や神殿儀式に使われた精緻な祭祀道具など、国外初公開を含む世界一級品の数々。
古代アンデスの芸術と叡智の粋を間近に鑑賞できる、きわめて希少な機会といえます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るここからはマチュピチュ展の主な会場構成をご紹介。
会場は大きく分けて6つの構成。入場してすぐの「イントロシアター」では、巨大スクリーンにて展覧会全体のストーリーを紹介。アンデスの大自然と天空都市マチュピチュが映し出され、そしてアンデス神話の英雄「アイ・アパエック」が登場します。
次の順路は「アンデス世界」。アンデスの人々が信じていた宇宙観「天空」「現実」「地下(内なる世界)」という三層に重なる世界構造と、動物の力を借りて異界を自在に行き来するシャーマン(霊的な媒介者)の存在に迫る展示エリアです。アンデス独自の世界観と精神文化にふれられます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る次のエリアは「モチェの英雄アイ・アパエックの冒険」。
「アイ・アパエック」とは、紀元100〜800年頃、ペルー北部を中心に栄えたモチェ文化の指導者であり、古代ペルーの三大神話に登場する神話的英雄のひとり。彼の葬送仮面や大きな耳飾り、人智を超越した姿と力を表現した土器など独特の世界観が繰り広げられます。
続いて「犠牲の儀式」エリアへ。戦いに敗れた戦士は生贄となり、神聖な祭具や装身具をもって神に捧げられます。当時の儀礼と信仰、死生観がよくわかる展示内容となっています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る続いて、まばゆいばかりの黄金の副葬品が展示された「祖先との出会い」エリア。死後の世界では神となるべき存在とみなされたアンデスの支配者たち。彼らが身にまとう神聖で壮麗な装飾品は圧巻の一言です。ここでは当時の王族や貴族たちへの死生観が垣間見られます。
展覧会を締めくくる最後のエリアは、インカ帝国の叡智と統治のかたちを伝える「マチュピチュ」。文字を持たないインカ帝国は、「キープ(結縄)」という細い紐を使って人口や収穫、祭祀などを精緻に記録したとされています。その紐の間隔、結び目、色にも深い意味が込められ、当時の人々の暮らしや祈りが込められた貴重な遺産となっています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る本展の最大の見どころは、前述の通り、国内外初公開を含む世界一級品のインカの秘宝が展示されること。
たとえば、上記画像は今回、ペルー国外初公開となる「階段文様と半渦巻のシンボル」。古代アンデス文明において、階段と渦巻のモチーフはよくセットで用いられ、内なる世界と現世、天空との異なる世界を継続的に移動できることを表現し、また生命は繰り返されることを象徴していたと考えられています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るもう一つの見どころは、圧倒的な演出とともに五感で体験できる“体験型文化展”であること。
最新鋭のプロジェクションマッピングや立体音響を駆使した没入型の空間構成により、神殿・宇宙・精神性が交錯する“聖なる都市”を再現、五感を通じて世界遺産「マチュピチュ」を体験できるよう工夫が凝らされています。
ちなみに、館内は全て写真撮影OK! 計算された照明セッティングのおかげで、美しく写真に収められるのもうれしい配慮です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るそして3つ目の見どころは、本展公式ナビゲーターのお笑い芸人・タレントのカズレーザーさん。その博識さと分かりやすい語り口調でクイズ番組や情報番組でひっぱりだこのカズレーザーさんが、本展のマルチメディア(音声)ガイドを担当されています。
音声ガイド(有料)は、自身のスマートフォンから所定のQRコードで専用URLへアクセスするタイプ。イヤホン持参が必要ですが、音声速度を選択できたり、会場を出た後もそのまま解説を聞くこともできるのでとても便利です。
解説の最後にはカズレーザーさんからの特別メッセージを聴くことができますよ。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るグッズコーナーも要チェック!
巡回展の定番グッズから日本限定商品まで幅広く取り揃えられたこのコーナーでは、ヘルシースイーツと美しい菓子缶で人気の青山デカーボとの限定コラボスイーツ「マチュピチュ缶」(1,620円税込)が大注目。黄金の「羽飾りが付いた頭飾り」をモチーフにしたおしゃれなクッキー缶で、クッキー缶付き入場券も数量限定で販売中です。
そのほか、南米以外で見かけるのは珍しい、南米の福の神で知られる「エケコ人形」もオススメ。ちょび髭生やしたおじさん人形に欲しいものを背負わせると願いが叶うというまじない人形は、タバコをくわえさせてあげるとより効果アップと言われています。
こちらは、森アーツセンターギャラリーに併設されたレストラン「THE SUN & THE MOON」にて提供されるマチュピチュ展とのコラボメニュー。
ペルーといえば、かつて「The World’s 50 Best Restaurant 2023」で世界第一位に輝いた高級レストラン「セントラル」やミシュランガイドでも高く評価されたレストランがあるほど、実は美食の都。そんな国の料理はぜひ味わってみたいですよね。
提供されるのは、ペルー料理をベースに本展をイメージした特別なランチコース「マチュピチュ展 ペルビアンコース(全5品)」(7,000円税込)とコラボカクテル「Old peak」(2,200円税込)の2種類となっています。
マチュピチュといえば、日本からはどんなに頑張っても丸2日はかかってしまう、地球の裏側の遠い異国の地。まして、拠点となるクスコは富士山にほぼ近い標高約3,400mと高山病のリスクも伴うエリアです。
そんな苦労をせずとも、東京六本木の上空で手軽に古代アンデス文明にふれることができるこの絶好の機会、見逃せないですよね。
古代歴史ファンやマチュピチュファンなど、ぜひ今度六本木で悠久の天空都市マチュピチュへタイムトラベルしてみませんか。
取材協力:NEON JAPAN 株式会社
2025年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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