竹林と庭園は必見!京都「地蔵院」は大人の癒しスポット

竹林と庭園は必見!京都「地蔵院」は大人の癒しスポット

更新日:2025/12/03 11:16

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
京都市西京区にある地蔵院は、別名を竹寺とも呼ばれ、周囲に広がる竹林が美しい寺院です。また、江戸時代に作られた十六羅漢(じゅうろくらかん)の庭や方丈は、京都市の名勝および有形文化財に登録されている貴重なスポットなので、ぜひ実際に足を運んでみてください。

竹林が広がる由緒ある寺院

竹林が広がる由緒ある寺院

写真:島塚 渓

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地蔵院の創建は、室町幕府2代管領を務めた細川頼之(ほそかわよりゆき)が土地を買い取り、禅僧の碧潭周皎(へきたんしゅうこう)に伽藍を寄進したことに始まります。形式的には天龍寺や西芳寺を作庭した師匠の夢窓疎石(むそうそせき)を開山とし、碧潭周皎は第2世住持に就任しました。細川頼之は碧潭周皎を厚く信任し、境内には2人の墓石が並んで安置されています。

竹林が広がる由緒ある寺院

写真:島塚 渓

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地蔵院は「竹寺」とも呼ばれ、境内には美しい竹林が広がっています。参道の両脇だけではなく本堂の奥にも竹林があり、青々とした孟宗竹や真竹を落ち着いた雰囲気で鑑賞できます。また、地蔵院では竹林を美しく保つため、造園業者だけではなく寺の関係者も間伐をはじめとする手入れを行い、この素晴らしい景観が維持されています。

京都市登録名勝の庭園は必見

京都市登録名勝の庭園は必見

写真:島塚 渓

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地蔵院の見どころとなっているのが「十六羅漢の庭」と言われる平庭式枯山水庭園です。平庭式とは築山式の対義語で、人工的な小高い山を意味する築山を作らず、起伏のない平らな庭を指します。また枯山水は池泉などの水を使用せず、敷き詰めた砂の紋様や石組みによって、海・島・波などを表現します。

十六羅漢の庭は木々が多く、砂ではなく苔で地面が覆われているのが大きな特徴です。地蔵院は、別名「苔寺」と呼ばれる西芳寺と距離が近く、周辺に谷川が流れる多湿な土地であったため、苔の生育に非常に適しています。

京都市登録名勝の庭園は必見

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庭園の苔の上には自然石が各所に据えられており、これらの石が羅漢に見立てられています。自然石のため形は様々ですが、一定の間隔をもって配置され、羅漢が立ち並ぶ様子を再現しています。地蔵院の羅漢は、すべて石清水八幡宮が鎮座する南東に傾くように配置されており、古くから皇室や武士が尊崇を寄せている八幡神に願い事をしている姿だとされています。

江戸時代に建てられた方丈も見逃せない

江戸時代に建てられた方丈も見逃せない

写真:島塚 渓

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細川頼之の支援と皇室や幕府とのつながりから室町時代の初期に地蔵院は隆盛を極めますが、応仁の乱が勃発すると戦渦に巻き込まれ、すべての伽藍が焼失してしまいます。さらに天正13年(1585年)の天正地震でも大きな被害を受け、地蔵院は荒廃の一途を辿ります。

江戸時代になると細川家の援助のもと復興が行われ、貞享3年(1686年)に方丈の再建とその南側に十六羅漢の庭が造園されました。創建当時は碧潭周皎が作った庭園があったと伝わりますが、現在の十六羅漢の庭は江戸時代に整備され、方丈から座って眺める座観式の庭園となっています。

江戸時代に建てられた方丈も見逃せない

写真:島塚 渓

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方丈にはイノシシの目をモチーフにした猪目(いのめ)文様の窓があります。猪目は神社仏閣などで古くから使用されている文様で、魔除けや招福の意味が込められています。ハート形に見えることから参拝客にも人気があり、窓越しに鑑賞する竹林も見逃せないポイントです。

地蔵院の基本情報

住所:京都市西京区山田北ノ町23
料金:大人500円、小中高校生300円
拝観時間:9:00〜16:00
アクセス:
京都バス「苔寺鈴虫寺」下車徒歩約3分
市バス「苔寺口」下車徒歩約10分
阪急電車「上桂」下車徒歩約12分

2025年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2023/11/19 訪問

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