写真:いづやん
地図を見る与那国島は周囲25kmほどの広さですので、島内の移動はレンタカーかレンタルスクーターがオススメです。日本の最西端の島で周囲が深い海に囲まれているので、他の沖縄の離島と違い海が深い群青色をしています。島に着いたらまずその「ヨナグニブルー」と呼ばれる色を味わいにでかけましょう。
島の中央部に位置する祖納(そない)集落にそびえる岩山「ティンダハナタ」は、珊瑚が隆起した100メートルほどの断崖絶壁。遊歩道が整備されていて、しばらく歩くと眼下に素晴らしい眺望が開けます。ここは天然の展望台と言ってもよく、片方は珊瑚の浸食洞跡の覆い被さるような地形、もう片方は開けていて、祖納とその向こうの紺碧の海を望むことができます。
与那国島に来たらまず、日本の最西端「西崎(いりざき)」に行きたくなると思いますが、それに勝るとも劣らない風景に出会えるのが、島の東の端の「東崎(あがりざき)」です。
東崎に向かう途中では起伏に富んだ道の先に、海をバックにした風力発電の大きな風車が見えてきて、雄大な気分を存分に味わえます。
写真:いづやん
地図を見る東崎に到着すると、なだらかな草原の岬とそこに立つ灯台が見えてきます。周囲にはのんびりと草を食む与那国馬の姿。馬と人を隔てるものは何もなく、近づいて馬の姿をじっくり観察することもできますよ。
写真:いづやん
地図を見るこの与那国馬、与那国島という離島で育てられてきたため、他の品種と交配することなく血統が保たれてきたそうで、日本在来馬8種のうちで一番純度が高いそうです。昔は農耕や運搬、乗用に利用されてきましたが、今はその役目を終え、主に観光用に保護されています。
与那国馬は、農耕や乗用という役割がなくなった結果、三十年ほど前には60頭足らずまで数が減少したこともあったそうです。その時に保存会が設立され、保存と繁殖の取り組みがなされた結果、現在では100頭以上に数が回復しているのだとか。
そんな希少な与那国馬ですが、ご覧の通りかなり自由に放牧されています。こんなに間近で触れ合えますが、れっきとした天然記念物、なんですよ。
写真:いづやん
地図を見る島では東崎の他に、南西部にある「南牧場」でも与那国馬を見ることできます。南牧場そばにある「ヨナグニウマふれあい広場」では、与那国馬に乗って海の中に入ったり、島のあちこちを巡るトレッキングを体験させてくれるサービスを行なっています。青い海に馬に乗って入るなんて、聞いただけでワクワクしませんか?
自分の足とも車とも違う、馬の背からの視線で与那国島の自然を感じるのは、きっと素敵な思い出になるはずです!
詳細は、本文下のMEMO欄「NPOヨナグニウマふれあい広場」の公式サイトをご確認ください。
※馬遊びの予約はなるべくメールでお願いします、とのことです。
写真:いづやん
地図を見る日本在来馬・与那国馬に出会える旅の魅力、伝わったでしょうか。
与那国島にはもちろん馬以外にも、美しい砂浜、真っ青な海、日本最西端の空、神秘的なダイビングポイントとして知られる海底遺跡など、魅力的なスポットがたくさんあります。他の八重山諸島島と離れていて、独特の空気が流れる与那国島、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう!
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(2024/10/15更新)
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