天然記念物が間近に! 日本の西の端で、与那国馬と出会う旅!

天然記念物が間近に! 日本の西の端で、与那国馬と出会う旅!

更新日:2014/07/10 15:01

いづやんのプロフィール写真 いづやん 島旅フォトライター
沖縄は八重山諸島の西の端・与那国島は、民間人が唯一行くことのできる「国境」の島。そこは、外来種と交わることなく残ってきた日本在来馬「与那国馬」に逢うことのできる島でもあります。
与那国島の魅力的な自然の中で与那国馬とのふれあいの旅をご紹介します。

与那国島を取り囲む海の青を堪能

与那国島を取り囲む海の青を堪能

写真:いづやん

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与那国島は周囲25kmほどの広さですので、島内の移動はレンタカーかレンタルスクーターがオススメです。日本の最西端の島で周囲が深い海に囲まれているので、他の沖縄の離島と違い海が深い群青色をしています。島に着いたらまずその「ヨナグニブルー」と呼ばれる色を味わいにでかけましょう。

島の中央部に位置する祖納(そない)集落にそびえる岩山「ティンダハナタ」は、珊瑚が隆起した100メートルほどの断崖絶壁。遊歩道が整備されていて、しばらく歩くと眼下に素晴らしい眺望が開けます。ここは天然の展望台と言ってもよく、片方は珊瑚の浸食洞跡の覆い被さるような地形、もう片方は開けていて、祖納とその向こうの紺碧の海を望むことができます。

与那国馬を探して島の東の端へ

与那国島に来たらまず、日本の最西端「西崎(いりざき)」に行きたくなると思いますが、それに勝るとも劣らない風景に出会えるのが、島の東の端の「東崎(あがりざき)」です。

東崎に向かう途中では起伏に富んだ道の先に、海をバックにした風力発電の大きな風車が見えてきて、雄大な気分を存分に味わえます。

与那国馬を探して島の東の端へ

写真:いづやん

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こんなにたくさんの与那国馬が柵もないところに!

東崎に到着すると、なだらかな草原の岬とそこに立つ灯台が見えてきます。周囲にはのんびりと草を食む与那国馬の姿。馬と人を隔てるものは何もなく、近づいて馬の姿をじっくり観察することもできますよ。

こんなにたくさんの与那国馬が柵もないところに!

写真:いづやん

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与那国馬の姿を間近で観察!

この与那国馬、与那国島という離島で育てられてきたため、他の品種と交配することなく血統が保たれてきたそうで、日本在来馬8種のうちで一番純度が高いそうです。昔は農耕や運搬、乗用に利用されてきましたが、今はその役目を終え、主に観光用に保護されています。

与那国馬は、農耕や乗用という役割がなくなった結果、三十年ほど前には60頭足らずまで数が減少したこともあったそうです。その時に保存会が設立され、保存と繁殖の取り組みがなされた結果、現在では100頭以上に数が回復しているのだとか。

そんな希少な与那国馬ですが、ご覧の通りかなり自由に放牧されています。こんなに間近で触れ合えますが、れっきとした天然記念物、なんですよ。

与那国馬の姿を間近で観察!

写真:いづやん

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与那国馬に乗って海を散歩、なんてことも出来ます!

島では東崎の他に、南西部にある「南牧場」でも与那国馬を見ることできます。南牧場そばにある「ヨナグニウマふれあい広場」では、与那国馬に乗って海の中に入ったり、島のあちこちを巡るトレッキングを体験させてくれるサービスを行なっています。青い海に馬に乗って入るなんて、聞いただけでワクワクしませんか?

自分の足とも車とも違う、馬の背からの視線で与那国島の自然を感じるのは、きっと素敵な思い出になるはずです!

詳細は、本文下のMEMO欄「NPOヨナグニウマふれあい広場」の公式サイトをご確認ください。
※馬遊びの予約はなるべくメールでお願いします、とのことです。

与那国馬に乗って海を散歩、なんてことも出来ます!

写真:いづやん

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与那国馬以外にも、素敵な自然がたくさん!

日本在来馬・与那国馬に出会える旅の魅力、伝わったでしょうか。

与那国島にはもちろん馬以外にも、美しい砂浜、真っ青な海、日本最西端の空、神秘的なダイビングポイントとして知られる海底遺跡など、魅力的なスポットがたくさんあります。他の八重山諸島島と離れていて、独特の空気が流れる与那国島、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/07/27−2012/07/30 訪問

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