今回の旅のお供となる自転車は、JRの中村駅から徒歩5分程度、四万十市の観光協会さんで借りることができます。ずらりと並んだ真っ赤な自転車たちが可愛らしいです。
車種はMTBと由緒正しいママチャリ。変速機能ありのMTBの方が「ツーリング」という気分を味わえそうですが、途中に未舗装路はないのでママチャリでも充分いけます。
携行する荷物が背負えればMTB、背負えなければママチャリという選択でしょうか。置いて行く荷物は観光協会さんで預かっていただけるのでご心配なく。
所要時間の希望や回りたい場所を協会の方に説明すると、地図に線を引いて詳しく教えていただけます。
下流から一番近い「佐田沈下橋」までは片道約8km。脚力や天候などにもよりますが、往復で2時間を見てくださいとのことでした。
まずはしばらく市街地を走ります。この区間は交通量も多いので慎重に。川まで出てしまうと、後は車の心配をせずに走れるので、少しの辛抱です。
そして、川原に行きあたると中村市のランドマーク、日本の橋百選にも選ばれている「赤鉄橋」が迎えてくれます。行きか帰りのどちらかでこの橋を渡るのですが、さすが四万十川最下流の橋だけあって、500メートルもの長さ。渡り甲斐がありますよ。
菜の花のシーズンには、橋の赤と菜の花の黄色のコントラストが、それはそれは美しいそうです。
沈下橋までは川沿いに整備されたサイクリングロードだけでなく、林の中や畑の横なども通ったりして、さまざまな風景を楽しみながら進みます。川には漁をしている船やカヌーなどが浮かんでいて、気持ちよさそう。
そうこうしているうちに、あっという間に50分が経過して、ついに佐田の沈下橋に到着。
沈下橋とは、川の水位があがっても橋が流されないように、欄干がない橋。つまり、橋ごと水中に沈んでしまうのです。四万十川には全部で47の沈下橋があるそうですが、佐田沈下橋がもっとも下流にあり、全長約300メートルに及びます。
車も通行できるようになっているので、ぱっと見た感じでは、「川の中まで道が伸びでいる?」といった印象。また、沈下橋は低い位置に架けられるので、川面が近く感じられます。
私が行った日は雨続きの後だったので、地元の方によると水量が多め、かつ水も濁り気味とのこと。
ですが、私からすると「すごくきれいな水」だったので、普段の水の美しさはどれほどなんだろう、とびっくりしました。
佐田沈下橋までは、川の右岸と左岸を行き帰りで分けてもよいですし、どちらか一方を上り下りしてもOK。
私は今回、左岸を上り、右岸を下るコースにしてみたのですが、左岸のほうが全体的に道が広いので上りにして正解だったかなと思います。
右岸はルートの半分が道幅狭めのカーブの多い自然の中の道なので、下ったほうが楽ちん。その後、ばっちり整備されたサイクリングロードに出ます。
とは言え、全体的な勾配はそんなに気にならない程度ですので、安心してお出かけくださいね。
また、川のところどころに、写真のような案内看板に河口からの距離が示されています。自分がどれだけ進んだかひと目でわかって、励みになります。
途中での休憩などもはさんで、約2時間半。中村の町に帰って来たら運動後の糖分補給におすすめなのが、高知の地場アイスです。
観光協会のお隣の物産館「サンリバー四万十」には、こんな魅惑の冷凍ケースが!ゆず、栗、文旦、そしてお米のアイスまであって、どれにしようか迷いすぎてしまいます。
この時はさっぱりしたい気分だったので、最終的に王道のゆずをおいしくいただきました。ごちそうさま。
こちらにはアイス以外にも、生鮮品を含めた高知県内あちこちのお土産が盛りだくさん。じっくりと品定めができて大満足でした。
往復15kmを超えるサイクリング、最初は大変そうかも?と想像していましたが、帰ってきてみると「もっと走れたかも」と思ってしまうくらい。
曜日によっては沈下橋までのバス便もありますが、ぜひスケジュールに余裕を持たせて、ご自分の足で訪ねてみてくださいね。
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