伊・ボローニャ「市立考古学博物館」で辿る古代ギリシアからの歴史

伊・ボローニャ「市立考古学博物館」で辿る古代ギリシアからの歴史

更新日:2026/01/20 16:59

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
イタリア北部の古くから交通の要衝地「ボローニャ」は、今も中世、ルネッサンス、バロック時代の息吹が残る古都。美食の町、赤い煉瓦色が情緒あふれる芸術の町で、ポルティコ群が世界遺産に登録されています。

この町の中心地にある「市立考古学博物館」は、古代ギリシアからイタリアの考古学における広範囲の収蔵品がずらりと並ぶ人気の観光スポット。元病院を改装した歴史ある宮殿に入っており、建物自体も必見です。

元病院を改装した宮殿に入る「ボローニャ市立考古学博物館」

元病院を改装した宮殿に入る「ボローニャ市立考古学博物館」

写真:Hiroko Oji

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ボローニャ市立考古学博物館は、町の中心地マッジョーレ広場から100mほど南に延びるアルキジンナジオ通りにあるヨーロッパ最古の大学である旧ボローニャ大学と隣接する建物に入っています。通りはポルティコというアーケードとなっていて、入り口は名前の入った赤い垂れ幕が目印となります。

元病院を改装した宮殿に入る「ボローニャ市立考古学博物館」

写真:Hiroko Oji

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ガルヴァーニ宮にある市立考古学博物館は、ボローニャの市立博物館の中で最も古い博物館。15世紀に建設された旧聖マリア・デッラ・モルテ病院を改装して1881年に設立されました。ボローニャ大学が集めていた収蔵品に、1860年に没した画家・古美術収集家のコレクションや、後代に発掘されたものが加えられています。また、先史時代〜ローマ時代の地域史に関する蔵書も豊富です。

現在見られる建物は、1565年にアントニオ・モランディが改装したもの。柱頭装飾が施された列柱と連続アーチが美しい中庭にあるステファノ・ガレッティ作のプット(赤ちゃん天使)像が可愛らしい!

元病院を改装した宮殿に入る「ボローニャ市立考古学博物館」

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中庭を取り囲む回廊には、紀元前1世紀〜紀元前2世紀の石碑や墓石などがずらりと並びます。

中庭の回廊に並ぶのは、ボローニャのローマ史に関する重要な痕跡や大学コレクションからの多数の碑文。西側にはヴィア・エミリアのローマ時代のマイルストーンや、エトルリア起源の姓が記された石碑が、北側では、「リノ川の壁」と呼ばれるダムの石碑が並びます。中庭の東翼は、ローマ都市の公共生活に関する碑文、皇帝の碑文、アウグスティヌス会の水道橋内で発見された落書きの鋳造品などが展示されています。

人類の存在を伝える収蔵品に溢れる展示室

人類の存在を伝える収蔵品に溢れる展示室

写真:Hiroko Oji

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市立考古学博物館の見どころは、地下のエジプト美術とエトルリア時代のコレクション。墓石や埋葬品、人・動物の骨などが集められています。

館内では、先史時代のセクションから始まり、旧石器時代(80万年前)からボローニャ地域に人類が存在していたことが記録されており、一角には人骨の発見された状態がそのまま展示されています。

人類の存在を伝える収蔵品に溢れる展示室

写真:Hiroko Oji

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一角には10万点以上ものアンティークコインやメダル、トークン、コインスタンプ、印章などからなる重要な収蔵品も並びます。

人類の存在を伝える収蔵品に溢れる展示室

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ボローニャ地域における人類の存在が記録されるコーナーでは、年代順にファルネト洞窟、モデナとボローニャの間の平野のテラマリコロ村、ボローニャの最初の丘陵地帯で発掘された遺物なども並び、かなり完全な形での人骨の展示も見られます。

壺やフレスコ画が素晴らしいエトルリア・ボローニャの展示室

壺やフレスコ画が素晴らしいエトルリア・ボローニャの展示室

写真:Hiroko Oji

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エトルリア・ボローニャの展示室は3室による構成。19世紀半ば〜20世紀初頭にかけて、ボローニャやその周辺で発掘されたエトルリアの遺物が収められています。この時期は科学的関心と都市再生への活発さが深まり、量と質の面で卓越した発見をもたらしたといわれています。

壺やフレスコ画が素晴らしいエトルリア・ボローニャの展示室

写真:Hiroko Oji

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壁を飾るフレスコ画は、エトルリアの墓の絵画を再現したもの。これらは1881年の開館直前にジョヴァンニ・ゴッツァディーニの依頼で描かれました。壁画は地元の画家ルイジ・ブージによって描かれ、部屋のキャビネットに展示されている器具の使用を視覚的にわかりやすくするするとともに、大学のエトルリア考古学の教育ツールとしても提供されました。

壺やフレスコ画が素晴らしいエトルリア・ボローニャの展示室

写真:Hiroko Oji

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展示ケースに並ぶのは絵付けされた壺や絵皿など宴会用の壺や食器に加え、ケルト伝統の紋章や装飾品も見られます。ヴィラノヴァ期と東洋化期に関しては、ほぼすべてが葬送品に属します。唯一の例外は「リポスティリオ・ディ・サン・フランチェスコ(聖フランチェスコの戸棚)と呼ばれる特別な複合施設で、倉庫には14,000点以上の青銅器や大きな壺が並びます。

見逃せない彫刻たちも

見逃せない彫刻たちも

写真:Hiroko Oji

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先史時代からエトルリア、古代ギリシアなどの陶器が並ぶ展示室や彫刻像がずらりと並ぶ展示室も広いスペースが確保され、当時の装飾品やモザイク画なども展示されています。

見逃せない彫刻たちも

写真:Hiroko Oji

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奥の部屋には、紀元前5世紀の大理石のレプリカ『アテナ・レムニアの頭部』や、動物がモチーフの水差しに農耕場面が刻まれた青銅製の壺などが展示されています。

見逃せない彫刻たちも

写真:Hiroko Oji

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チケット売り場に近い神殿風の柱に囲まれた部屋の奥まったところにひっそりと展示されているのは、紀元1世紀ごろに制作された首のない『ローマ皇帝ネロ像』。古代エジプト時代の作品に比べると格段に精度が高く、細やかに表現された襞が多い衣装が印象的で、お腹辺りには、古代ギリシア時代には魔除けとして用いられていギリシア神話の登場人物「ゴルゴン」がレリーフとして描かれています。

市立考古学博物館は、世界初の人体解剖室があることで知られる旧ボローニャ大学が入る「アルキジンナジオ宮」に隣接する建物内にありますので、セットでご訪問されることをお薦めします。

ボローニャ市立考古学博物館の基本情報

<市立考古学博物館の基本情報>
住所:V.dell’Archiginnasio,2,40124 Bologna BO
電話番号:+39-051-275-7211
開館時間:(月・水・木・金)9:00〜18:00(土・日)10:00〜19:00
休館日:火曜日

2026年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2024/12/08 訪問

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